美しい鰭を聴いて興味を持った人向け、スピッツおすすめ曲10選
はじめに
劇場版コナンの主題歌になった「美しい鰭」。
リリースされてから二ヶ月ほどが経過したのにも関わらず、シングルランキング等にもまだ入っていて、なかなかのロングランでファンとしては嬉しい限り。それにしてもYOASOBIのアイドルの勢い落ちなさすぎじゃない?(困惑)
ここにきて世間のスピッツへの注目度が上がり、ファンとしても新アルバム、新曲のおかげでスピッツ熱が上がって上がってしかたないので、徒然なるままにスピッツに関する記事を書くことにしました。出遅れた感が正直自分でもあるけど気にしない。
手始めに、「美しい鰭」からスピッツに興味を持ったひと向けに、個人的に聴いてほしいと思うおすすめをいったん10曲。非常に苦しいが10曲。ほんとはもっと挙げたいがキリがないので10曲。
ロビンソン、空も飛べるはず、チェリー、楓とかの超有名どころは流石に今更ええやろということで、世間の知名度はちょっと低めのシングル、アルバム曲から挙げていきます。
1.猫になりたい
シングル「青い車」のカップリング曲。カップリング曲の割に知名度やファン人気が抜群です。
漂う切ない雰囲気に、やるせない感じの歌詞。「猫になりたい 君の腕の中」というフレーズとボーカルの草野マサムネさんの優しい歌声、切ないメロディーのかみ合いが凄まじい名曲です。
2.冷たい頬
切ない曲繋がりでもう一曲。スピッツの18作目のシングル曲です。
歌詞に印象的なフレーズが多く、色濃くスピッツの歌詞世界を楽しめる曲となっています。
この曲に限ったことではないですが、スピッツの歌詞は平易なことばを用いながらも難解なものが多く、この曲も例外ではありません。
死別の曲かもしれないし、愚かな恋の曲かもしれない。出会いの曲か別れの曲かもわかりません。
スピッツはこの「想像の余地」を残す歌詞を作るのがとても上手だと感じております。
3.桃
切ない曲ばっかやんけ!(半ギレ)
スピッツの曲って全体的に切なくて、でも聴いているとなんだか優しい気持ちになれる、みたいな曲が多いですね。この曲もそう。
「よれよれの幸せ」というフレーズが印象的。
普通つけないよね、幸せに「よれよれ」は。
アルバム「さざなみCD」に収録されている曲。
この曲も「猫になりたい」と同じく、アルバム曲の割に凄まじい人気を誇ります。
4.バニーガール
意図せずなんか切ない曲続きになってしまったので、ここらで疾走感のあるロックな曲をひとつ。スピッツ最高クラスの売り上げを誇る有名シングル「チェリー」のカップリング曲。こっちが元々A面になる予定もあったということで、その場合はチェリーがカップリング曲。もしそうなっていたら、スピッツというバンドの運命は大きく変わっていたのでしょうか。
歌詞がなんだか女々しく、だけど前向き。ちょっと変態的な印象も受ける曲です。そもそも「バニーガール」だしね。スピッツが歌ってるからなんか可愛らしい感じに聞こえるけど、バニーガールって!
でも、曲自体は爽やかで明るいロックです。
5.スピカ
スピッツ19作目の両A面シングル「楓/スピカ」収録。スピッツファンだけでなく、世間一般の支持も強い「楓」に隠れがちな名曲です。
ですます調で綴られた、センチメンタルな雰囲気も感じる優しい曲です。
やっぱり「幸せは途切れながらも続くのです」というフレーズがいいですよね。
頑張れとか、耐えてたら幸せが待ってる、とかそんな強い応援の言葉じゃない。途切れながら、でも続く。このフレーズに勇気づけられた人も多くいることでしょう。
6.君は太陽
趣味全開で曲を選定していましたが、ここらでまさに「スピッツを初めて聴くひと向け」な曲を。
スピッツの35作目のシングル曲。
底抜けに明るいギターロックで聞きやすく、万人ウケしやすい曲といった気がします。歌詞の持つメッセージ性もわかりやすく、何かを諦めかけていたけど、君のおかげでなんとか頑張れそうだよ、みたいな感じの曲。多分。
それでも、随所にスピッツらしさを感じるフレーズが見られます。抜粋した「理想の世界じゃないけど大丈夫そうなんで」というのもそうですね。スピッツの「無理に頑張りすぎない感じ」は、聴き手を勇気づけてくれます。
歌詞中に「ヒレ」という言葉も使われているということで、是非とも「美しい鰭」繋がりで聴いてください。
7.アケホノ
最新の曲からも一つ。「美しい鰭」のカップリング曲で、スピッツらしい、曲も歌詞も優しくて明るいギターロックです。
スピッツ特有のかわいらしいフレーズが堪能できる曲になっていると感じます。曙、あけぼのではなく「アケホノ」を使っているところなど、なんだか不思議で優しい雰囲気を纏った曲です。
8.さらさら
スピッツ38作目のシングル曲です。
イントロの悲しげなアルペジオから始まるシリアスな雰囲気の美しい名曲。寂しさ、切なさが強く影を持った暗い曲にも思えますが、特にラスサビにはどこか希望というか、決意のようなものも感じることができます。
ラスサビ前の間奏のギターソロも必聴です。
かっこいいぞ。
9.みなと
スピッツ41作目のシングル。一時期CMにも起用されていたので、それで聞いたことがある人もいるかもしれません。
単純にめちゃくちゃいい曲(語彙の死亡)。
しっとりとした気持ちで聴ける曲です。
スピッツらしさに溢れた表現で紡がれる美しい情景の後につづく「君ともう一度会うために作った歌さ」というキラーフレーズが印象的です。
10.運命の人
スピッツ17作目のシングル曲。「冷たい頬」と同時期くらいに発表された曲ですが、冷たい頬と対照的に底抜けに明るいイメージの曲です。
メロディーはとっても爽やかでポップなのですが、それを構成する歌詞がどこを切り取っても名言といっても過言ではないくらいスピッツイズム溢れる不思議で素敵なフレーズだらけです。
僕はこの曲の「バスの揺れ方で人生の意味が解った日曜日」という歌い出しがとにかく好きなのです。
おわりに
キリよく10曲と思って選考したけど正直無理ある。ファンに「なんでこの曲が入ってないんだ!」と言われても何も言い返せない。でも、スピッツのファンに「おすすめ10曲に絞って」って言って、スッと決められる人なんて存在しないと思う。それくらいスピッツの曲はめっちゃ多いし、全部いい。僕だって最低あと30曲くらいは紹介したい。
「とりあえず10曲」を聞いてもらうのがこの記事の目標なので、それが達成できたらミッションコンプリート。あなたのプレイリストに一曲でもスピッツの曲が増えたなら、「他の曲も聴きたい」と思ってもらえたなら、それだけで幸いです。
何か特定の曲に絞って魅力を伝える記事や、スピッツの魅力ってなんだろうか?と考察する記事なども随時上げていこうと思うので、ご縁があればそちらも是非よろしくお願いします。では。
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