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心の砂地第38回『裁きの程度は』



1.『以前に【さよなら、俺たち】という本を読んで話して〜』…
以前、心の砂地で上記のことを話しているエピソードが存在する(第24回、24回AT)。
「自分が何を考え、何を感じ、どんなことを思いながら生きているのか」という【being】、「結果や実績、役割や能力」という【doing】という論点など、とても勉強になったので『さよなら、俺たち』は本当に最高の本!


2.『00年代、自分の青春期に韓国映画すごいぞ、というムーブメントがあって〜』…第72回カンヌ国際映画祭<最高賞>パルムドール受賞作、『パラサイト 半地下の家族』を監督したポン・ジュノ、『オールド・ボーイ』など復讐三部作を監督したパク・チャヌク、アート系の作家では加瀬亮が主演した『自由が丘で』などを監督したホン・サンス(菊地成孔が推してたな)、
そして今回メインで取り上げるキム・ギドクらが雑誌などメディアで盛んに紹介されていた。ライムスター宇多丸氏もウィークエンド・シャッフル時代から盛んに韓国映画の凄さを語っていた思い出があります。
ちなみにシャークくんのオールタイムベストにはパク・チャヌク『お嬢さん』が必ず入るとのこと。
以下、おすすめ作品です。

●ポン・ジュノ『殺人の追憶』

●パク・チャヌク『お嬢さん』

●ホン・サンス『ハハハ』


3.キムギドク…韓国の映画監督。1960年生まれ、2020年没。
2004年、「サマリア」でベルリン映画祭銀熊賞(監督賞)、「うつせみ」でベネチア映画祭銀獅子賞(監督賞)、2012年には「嘆きのピエタ」で韓国の監督としては初めてベネチア映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞など『鬼才』と評される名監督であったが、2018年、#Me too運動で多くの女性スタッフや俳優たちが彼から受けたセクハラや性暴力について証言した。

4.『サマリア』…2004年、キムギドク監督作。

あらすじ:援助交際をしてヨーロッパへの旅行費を貯めている2人の女子高生、ヨジンとチェヨン。ある日、チェヨンが売春中に起こした事故が原因で全ては彼女達の世界は壊れ始める。鬼才キム・ギドクによる美しくも残酷な、少女と大人達の悲しき寓話。

5.#Me too…
ハリウッドの映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン、による長年の性暴力が報道されたことをきっかけに、2017年後半からSNSを中心に世界的に広まった運動。
これまでに公になることが少なかった性暴力の実態が可視化され、社会問題として大きなうねりをつくりだした。
この運動を受けて、スウェーデンでは性行為には必ず互いの合意を必要だとする法改正が行われた。

6.『タランティーノがキル・ビル撮影時に〜』…

クエンティン・タランティーノ監督作『キル・ビル Vol.2』(04)撮影中に起こった自動車事故のこと。
タランティーノ監督はスタントを立てず、車の運転に自信のないユマ・サーマンにカーアクションを強要したという。その結果、衝突事故に遭ったユマは脳震とうを起こし、首と膝の負傷は「一生後遺症が残る」と診断されたという。しかし今年に入り、タランティーノ監督は事故発生時の録画ビデオをユマに渡して誠意を見せ、ユマも監督の謝罪を受け入れた。
(Movie walkerニュースより引用)

7.キャンセルカルチャー…キャンセルカルチャー(cancel culture)とは、著名人の過去の発言や行動、SNSでの投稿を掘り出し、前後の文脈や時代背景を無視して問題視し、糾弾する現象のこと。主に芸能人(セレブリティ)やインフルエンサーが対象になる。過去の発言を元にしてその人のキャリアを否定し、「お前はもう終わりだ(You’re cancelled.)」とバッシングするというもの。文化的なボイコット。
※シマウマ用語集より引用


8.『ジェームス・ガンが監督を降板〜』…
2018年、マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの監督を務め、シリーズを成功に導いたジェームズ・ガン監督が、2008〜2011年ごろに行った不適切なツイートが問題視され、ディズニーより解雇されたという報道があった。


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