見出し画像

第16回『動物、と言われて』

【動物化とはなにか。フランスの思想家アレクサンドル・コジェーヴが『ヘーゲル読解入門』にて人間と動物の差異を「欲望」と「欲求」という言葉を用いて表現した。コジェーヴによれば人間は欲望をもつが、動物は欲求しかもたない。動物の欲求は他者なしに満たされるが、人間の欲望は本質的に他者を必要とする。「『動物になる』とは、そのような間主観的な構造が消え、各人がそれぞれ欠乏─満足─満足の回路を閉じてしまう状態の到来を意味する」】(本ウェブサイトの記事より引用


・大塚英志『物語消費論』『「おたく」の精神史』

・東浩紀『動物化するポストモダン』『ゲーム的リアリズムの誕生』



・アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』(06、09)、『けいおん』(09〜10)
…その他、当時影響が大きかった作品、というのを羅列すると、『らき☆すた』(07)、『化物語』(09)、『コードギアス』(06〜08)、『マクロスF』(08)、『ガンダム00』(07〜09)、『CLANNAD』(07〜09)などが挙げられる。

・「〇〇は俺の嫁」、「尊い」、「ブヒる」…どれもネットスラング発の言葉であると推測される。「俺の嫁」は09年に【今週のネット語】として産経新聞に掲載され、「尊い」は【ねとらぼの本記事】を参照すると「2012年にはすでに散見され、2013年で女性オタクを中心に広まり、2014年にはかなり一般的に用いられるように」なったとのこと。

・マキタスポーツ『 一億総ツッコミ時代』(2012)…芸人のマキタスポーツが本名の槇田雄司名義で発表した著作。2012年11月17日放送の「オードリーのオールナイトニッポン(ANN)」 にて若林氏が本作について話し、また、2012年12月1日、フジテレビにて放送された【久保ヒャダ こじらせナイト】第一回でも久保ミツロウ、ヒャダイン両者が本作について話す場面があった。


●シャークくんの形成に影響を与えた人々の著作など

・小西康陽「これは恋ではない」

・ 川勝正幸「ポップ中毒者の手記」

・町山智浩「〈映画の見方〉がわかる本」

・宇多丸「ウィークエンドシャッフル:シネマハスラー、ムービーウォッチメン」


・伊藤計劃ブログ…特に群を抜いた評である「オマツリ男爵〜」のリンクを以下に記す。

・菊地成孔・大谷能生「東京大学のアルバートアイラー」

・ナンシー関「小耳にはさもう」

・押井守「勝つために戦え!:映画監督仕分け」

・サンキュータツオ「東京ポッド許可局:手数論」

・山崎まどか・長谷川町蔵「ヤング・アダルトU.S.A. 」


・『天使なんかじゃない』…漫画。著者は矢沢あい。集英社「りぼん」にて91年〜94年に連載された。読者は「神話」として本作を愛好している、大人気作品。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここすなリンク集→https://lit.link/kokosuna
Mail: kokoronosuna@gmail.com
https://twitter.com/kokosuna
https://twitter.com/lno_glK
https://twitter.com/zamboni627


記事執筆、ポッドキャスト収録に関わる参考資料の購入などに充てさせていただきます。