嫉妬とおめかしの話し

私の周りの女の子たちは、それぞれ素敵なじぶんの世界を持っているから、嫉妬をしないし、とても楽しそうに生きている。そんな環境がとても貴重で恵まれたものだとここ一年程で知った。

世の中の多くの女性は非常に嫉妬深いのだ。

彼女たちはほかの女性の嫉妬を買わぬようにコンサバティブなファッションに身を包み、心にもないお世辞なんかを言いながら暮らしている。私にはとても退屈だけれど、ずーっと昔は情報がなければ生き残れなかっただろうし、嫉妬は自分のDNAを守っていくための大事な感情だったのだろう。

最近、素敵な男性のアシスタント的な立場で人前に出ることがあったので、殆どノーメイクにキャップを被り、黒のスニーカーとオーバーサイズで身体のラインの出にくいTシャツを着た。男の子みたいになりたかった。なるべく目立たぬようにして、必要な役割を遂行していった。

それでも知らない男性達(大抵酔っている)に、美人だ、胸が大きい、今度お茶でも、などなど、言われてしまった。そんなに美人でも巨乳でもないんだけれど。きらびやかなファッションを纏う女の子達をみて、これならちゃんと好きな服を着れば良かった、と思ったものの、女性の嫉妬をかわすためには、これで良かったのだと思い直した。

私がおめかしをするのは、お仕事の気合いをいれたいとき、ちょっと素敵な場所にいくとき、そして好きな男性との逢瀬のときで十分だ。それからひとりで過ごす時間にお気に入りの服を着ることも好きだ。

動物の世界では、メスよりオスの方が鮮やかであったり装飾的であることが多い。まるでデートの前におめかしをしたように。そして「多くの種で、メスの見た目が地味なのは、オスのセクハラを避けるため」との仮説が発表されている。美しいメスが交尾を望まない求愛を受け、求愛を断るのに時間、体力的にも多くのコストをかけることとなってしまい、自然淘汰の流れに適応しづらくなってしまうそうだ。

おめかししないで身を守ろうとする本能をもつのは人類だけでなかったようだ。 さて次の逢瀬が楽しみだな。