私の光

突然だが、私はTREASUREが好きである。

好きどころではなく、日常に支障をきたす程彼らが大好きで仕方ないのである。

私が好きになったのは大学に入ってから間もない頃だった。友達から教えて貰った『GOING CRAZY』を観た時、衝撃を受けた。

GOING CRAZYのPERFORMANCE FILMを見た事ある人間なら分かるが、目まぐるしく変わるステージカラーにほぼ引きの動画で12人が映されているためほぼ誰が誰かなんて分かるものでは無い。ましてや初見の私には人数が多すぎて何が何か分からなかった。

しかし私ははっきりと覚えている。ここまで軽やかででもどこか力強さがあって、という不思議な重力の感覚に襲われた。爽やかさもあるのにいい意味の重々しさもあって、淡々と流れるその心地よいメロディと共にフワちゃんのインスタみたいにチカチカする画面を見ていたらあっという間に終わってしまった。ここからまさに私の毎日はGOING CRAZYすることになる。

彼らの魅力を一言で語ることは出来ないし、したくもない。これからTREASUREを知っていく贅沢な人達に、私のチープな言葉で先入観を持って欲しくないからである。私が彼らを形容することを許されるなら私はこう呼ぶ、『光』だと。

彼らのパフォーマンス、そして全てコンテンツなど彼らから発されるもの全て眩しくて仕方がない。『BOY』から始まり今では『HELLO』まで、先程も言ったような儚さもありいい意味の重さも力強さもあるパフォーマンスをいつもしてくれるのだ。これに関しては見ていただく以外に方法がない。彼らの音楽、彼らのパフォーマンス、彼らのビジュアルを五感全て使って是非見て頂きたい。

私は彼らを推すまでYGのグループを追ったことは無かったが、彼らのいい意味の『重さ』はYGに特有なものなのだと知った。爽やかさや聞きやすさだけでなく人間を本能的に突き動かすあのYGの『音楽』に、トレジャーは幼い頃から背中を押されて実際に今創り出す側に居るのだと気付かされた時には目頭が熱くなった。まだ幼かった彼らが人生を賭けることを決めたYG、そしてこのトレジャーに、是非ついて行きたいと感じるようになった。

私が初めてトレジャーに会ったのは正月明けすぐの2023年1月3日。寿司屋の年末年始の過酷なアルバイトを終えクタクタになりながら向かったさいたまスーパーアリーナをはっきりと覚えている。

VCRが始まり心臓がバクバクし始めた。ずっと好きだった人が目の前に現れる、ずっと聞きたかった声が生で聞ける。そんな日を待ち遠しく感じていたのが、今から目の前で始まるなんて信じられなかったのだ。

彼らが登場した時、有り得ない、多分作り物だ、と思った。画面で見たそのままの人間が並んでいたのである。3Dプリンターで作られたってくらい、あの綺麗な顔立ちも、スラっとしたスタイルも、そのままだった。しかし会場を沸かせる声、段々と見せるスマホの画面上だけでは見れなかった表情の数々に、段々本当に生きているという感覚が生じていった。

彼らのライブは幸せそのものだった。パフォーマンス中の盛り上げ方も、日本語でのMCも、胸きゅんセリフコーナーも、アンコールも。全て、全てが眩しくて仕方がなかった。アンコールでオレンジが流れている時、ここまで眩しくて綺麗な世界があるのかと不思議に思った。今まで、眩しい物や人を逆に嫌ってきて、全て逆張りで生きてきた私が、ここまで魅了されてしまったのである。現実には戻れないくらい、まさに天国を目撃してしまった感覚だった。

トレジャーの眩しさの所以にはきっと彼らの人間性がある。会社に本当に自由に、だけど大切に育てられてきたのがよくわかる。すぐふざけて表面上では意地悪もし合うけど、お互い大好きなのが滲み出ちゃってる感じ。すぐいじられて、でもそこまで嫌そうじゃない、皆のオンマヒョンソクさん。私の推しで、いつも釜山カマしてるけど本当は底なしの優しさがあって、海外ツアー中で忙しく体力的にもきついはずなのに誕生日に自分へのメッセージを夜通し読むジフンさん。すぐしけるけど、誰よりも思いやりがあって有り余る優しさを全員に零さないように分けてくれるヨシくん。本当に不思議で掴めないけど、冷静で人生を俯瞰して見て、悩んでるトゥメを助けてくれるジュンギュ。いつも余裕があってオールラウンダーで、男女共にモテまくっちゃうマシホ。多分トレジャーのこと実は誰よりも好きじゃね？と思わせるくらい笑顔ですぐ照れちゃうジェヒョク。天才肌で人間離れしてるけど、誰よりも情に厚くて人間らしさのある朝光。神イェダムと言われ、この世を制するほどの美声を持っているが絶叫は絶対無理なイェダム。ピロトントン過ぎて誰もついていけないけど、トゥメとの時間を誰よりも大切にしてくれるドヨン。魅惑の低音ボイスでTHE YGという風貌だが、めちゃくちゃ涙脆くて家族大好き妹大好きなハルト。思春期終わらずツンとしてるかと思いきや京セラのダラリで思わず泣いちゃうジョンウ。めちゃくちゃ大進化してるけど、笑い方だけはずーーーっと変わらないジョンファン。とあるアニメの影響でアイドルは嘘つきであると言われているけど、彼らは嘘つきなんかじゃない、と言い切りたいくらい、私たちには素を出してくれている気がする。アイドルに、本人自身とアイドルとしての本人の間に距離があるとするなら、トレジャーは0cmだ！と思いたい。そんなことはオタクのエゴだと分かっているけど、そんなエゴも心地よいくらいトレジャーが大好きなのである。

いつも幸せをありがとう。あなたたちが歩く道を少しでも照らせる存在に私はなりたいし、悩んだらいつでも振り返って戻って、また進んで、を繰り返してもいい。ずっと前に進まなくてもいいから、ただただ健康で、美味しいものを沢山食べて元気でいてね。