じゃんたま三麻頂上決戦10番勝負牌譜検討①

こんばんは。いもーけんです。
先日行った🍠🐯🐷の炎の10番勝負をいもーけん視点で振り返っていきます。

検討を始める前に、突然の申し出に応じてくれたとらふく氏、みな豚氏に感謝申し上げます。
配信をして頂いた方、配信をご覧になってくれた方々もホントありがとうございます。
個人的な感想としては、やってみてかなり楽しかったです。VC有りで喋りながらの対戦だったのですが、二人とも麻雀強いだけじゃなく、話も面白いんで、長いかな?と心配していた10本もあっという間でした。
今後も不定期で三麻の勝負企画を開催できたらいいんじゃないかと企んでいます。

・ルール説明

じゃんたま三麻王座段位戦(頂上決戦)準拠です。
1位+1.0、2位±0.0、3位-1.0の仮想珠を、10半荘終了時にどれくらい持ってるかを競います。浮いてれば勝ちだと言えますが、今回は順位を競いました。

・参加者の三王スタッツ分析

今回は、三麻ランカーの中でも超特徴的な二人が参加してくれたので、まずはスタッツから確認します。(貼ってあるのは勝負開催直前時点のデータです。%が微妙にズレてるかも)

とらふくスタッツ(以下敬称略)

注目すべきは圧倒的なリーチ率の低さ。(王座全体の4.27%)
そうなると、当然放銃率も低いです。(王座全体の8.55%)
いわゆる守備型といって差し支えないと思うんですが、和了率はそこまで低くありません。つまり、強いです。いもーけんとは異なるタイプの打ち筋なので、吸収できる部分をどんどん吸収していきたいです。
安定段位も3人中1位の+3.40。

みな豚スタッツ

注目すべきは和了率の高さ。ふくちゃんのリーチ率ほどじゃないですがこっちもスゴいです。(王座全体の93.23%)
短期で31%は見ますけど、2266半荘打ってこの数字はとんでもねえです。その分放銃率も高いんですが、実際に打ってみると押し返しが怖すぎるタイプの打ち手だと思います。ラス回避が優遇されるじゃんたまにおいて、このスタイルで魂天まで昇りつめていくのがカッコいいですね。
安定段位は3人中2位の+2.41。

いもーけんスタッツ

ポッと出の新人魂天のいもーけんです。先述の2人のスタッツが強烈すぎて数字だけみると言うことがあまりないです。
分類としてはバランス型になるんですが、リーチ率が3人の中で一番高く、特に愚形リーチが多いです。なので、リーチ型と考えても良いです。
あと、これは数字では判断できないんですが、最近は後手からの押し返しを強く意識した攻撃型スタイルを採用してます。なので、どちらかというとみな豚に近いです。
安定段位は3人中3位の+1.79。


以上がスタッツ紹介です。
ちょっと考えたらわかりますが、今回の頂上決戦10番勝負はいわゆる普通の王座三麻とは異なる押し引きが展開されることが予想できます。
開始前の時点では、自分だけ打ち方がバレてないので、安定段位は負けてても少し有利かな~と思ってました。コッソリとらふくの段位戦配信のアーカイブを見てリーチのレンジを予習したりもしてましたし。

・1回戦

雀魂牌譜: https://game.mahjongsoul.com/?paipu=230513-61b3ada6-b985-4688-be70-07854d13e764_a469468806

・東1.0

最初の発声は8pポン

みな豚国士気配+とらふく早くはなさそう(実際はシャンテン)ってことで打点は3900だけど迷わずポン。開幕ってことで緊張気味だったけどちゃんと鳴けてえらい。自分はほとんどソロで段位戦しか打っていなかったせいもありますが、配信って緊張しますよね。

とらふくのダマ進行

とらふく9pを暗槓して役なし4s1pのシャンポンダマ。これを曲げないのがリーチ率18%の世界。
自分ならモロヒじゃい!と意気込んで曲げます。

その後いもーけんが5-8sで聴牌し、さくっとみな豚から和了。(3900)

・東2.0

愚形大好き♡

普通に先制したのでリーチ。いもーけんは基本的に平場の先制役なしはどんどん曲げます。よほどの変化がある形or打点上昇(メンチン移行や役満など)を除くと、手替わりは見ません。
加えて、今回の勝負に関しては、リーチに対応してくれそうでダマでも放銃してくれなさそうなとらふく、リーチしようが染めようが手が入れば突っ張ってきそうなみな豚が対戦相手なので、メタ的にリーチ多めで行こうと思ってました。なので、普段の段位戦よりも、リーチのレンジを広めにとってます。ただし、お互いの手の内がある程度バレてくる後半戦に愚形リーチ打ちまくってると、どうせ愚形やろカウンター食らいそうなので、メタリーチ打法を採用する場合は、7~10回戦あたりは良型率を上げたほうが短期決戦では勝率が高いかもしれないです。

その後3人聴牌の状況となりみな豚から和了。(8000)

・東3.0

みな豚先制リーチ

みな豚もいもーけんとリーチレンジは似たような感じなんじゃないかと思います。愚形リーチのほうがツモった時気持ちいいですからね。わかります。

次順、いもーけんは1p引いてきて打7pで迂回。一応チートイみつつほぼヤメ。


とらふくの4面張ダマ炸裂

VC内でもこれは曲げてもいいのでは?という話になったダマ。本人曰く、基準はあるそうです。
リーチに対してプッシュしてる印象もなかったので打7sで放銃しました。これは無理です。さすがにとらふく捨て牌強すぎます。(5200)

・南1.0

親番とらふく先制メンホンチートイ

一応この時点で852pと切られて手出し索子なのでちょっとやだな~って感じです。ただ、自分が勝負手すぎるのでまだまだ押します。

とらふく最初のリーチは北単騎!

最初のリーチが北単騎ってなかなかレアだと思いますが、もし自分の手が入ってなかったら怪しんでますね。一応ション牌なので。1枚抜かれてたら余裕で放銃しそう。

追いつくいもーけん

ダマハネ現物待ちなのでダマでプッシュ。自分はリーチに対して無筋カウントで押し引き判断をすることが多いですね。ここでは、通ってない無筋がまだ6本あるので押します。僅差とはいえトップ目で、親リーに対して残り筋3~4本以下だとこれくらいの手が入ってても流局まで安パイが足りそうならオリって感じのバランスです。
ちなみに、筋カウントは状況を数値化できるので、押し引きが苦手な人にはおススメです。残っている無筋の本数に応じて、青信号→黄信号→赤信号というイメージで、自分の手(打点、待ち)+点棒状況(順位、局)と相談して車道に飛び出すかどうか決めると考えるとわかりやすい・・・かもです。
あとは、早いリーチに対しては、どうせ安パイが足りなくなるケースが多いので、少しでも自分のアガりが見込めそうなら1シャンテン以下でも押し返しを狙うってのを最近実践してます。よく、1シャンテン以下はだいたいオリという言葉を聞きますが、あながちそうでもないんじゃと思って王座で打ってますね。(あと500半荘ほど打ったら一旦結論だす見込みです。)

さらに追いつくみな豚

みな豚も追いついてリーチ。これはノープッシュの追っかけです。体感ですけど、王座民はよくノープッシュで追いついてきません?気のせいです?
いもーけんも6sをプッシュし、二人とも北単騎を結果的に咎めるナイスプッシュです。
とらふくも「こいつらつよいよ~!(押しが)」言ってたので、段位戦のラス回避重視の聖との違いを味わってくれたんじゃないかと思います。

結果はとらふくが一発で6pをキャッチ。裏も1枚乗って8000の放銃でした。
初戦ではありますが、この局は今回の勝負のハイライトのひとつですね。

・南2.0

みな豚一通ドラ3のダマ

これは自分もダマですね。リーチは好きですけど、状況的に12000がどっちから出てもめちゃ偉いので。

みな豚の丁寧な空切り

自分は墓穴掘りがちなので空切りはオリてるように見せる時くらいしかやらないんですが、もしかすると両面落としを見せることによって、いまのうちに切っておこうの23sを狙ってたりするんでしょうか。面白いですね。

その後、なんやかんやでとらふくが3sを掴み、みな豚に放銃(12000)

・南2.1

みな豚先制の南ドラ4ダマ

これも自分もダマりそうです。相手が守備型だとしても、さすがにこの時点で1-4pが止まる人は少なそう。中押しの加点にはちょうどいいですね。みな豚の立場でとらふくからリーチが来たら迂回orオリも選択肢に入るんじゃないでしょうか。

いもーけんの守備意識

ドラの南ション牌のまま12巡目を迎え、みな豚に通ってない筋が4本となってたのでほぼオリました。高い手に放銃すると、ラス争いに参加となるので、状況的に受け有利とみました。一応あとから5pが通ったら聴牌とれそうなルートをイメージしましたが、打9sでもよかったかもしれないですね。とらふくの安パイを残したか、手出しツモ切りみてなかったかのどちらかです。
ここで、正直に告白?すると、自分は普段手出しとツモ切りを見ていないケースが多いです。特にネトマだと疲れるので見れません。ましてや、記憶しながら打つというのが能力的にできません。なので、読みとかはせず(できず)カウンティング系の見えてる情報を数えていくスタイルで麻雀してます。リーチ入っている状況などで、安パイがリセットされる手出しと、副露の際の手出しくらいはなるべく見るようにしていますが。ここが弱点なのは間違いないです。逆に言うと、手出しツモ切りは対して見れていなくても、要点を抑えていればそこそこ勝てるということになります。もちろん情報を適切に処理できればそれに越したことはないのですが、他の優先度の高い技術を習得していない状態で身につける技術ではないのではと思います。

その後、みな豚が4pをツモり6000オール。

・南2.2

とらふく聴牌とらず

これは自分もとらずに染めそうです。現状2着と21500差なので、オーラス満ツモ条件が満たせるように、狙えそうなハネ満を見たんじゃないかと思います。南場の親がながれると、局数が限られるので、自分がどういうルートで着順アップできるのかというイメージを持って、あがり易さと相談しながら打点調整していくのが大事ですね。

その後、いもーけんがカン4sで聴牌し、とらふく放銃。(2000)

・南3.0

みな豚先制リーチ

オーラスです。
とらふくは国士にはいかず、チートイor面子手の倍満直撃ルートを選択。
魂天配分は素点に意味がないので、ラスは必ず逆転の手を目指してきます。そのため、こういう縦長の展開になると、トップ目の子は自力でどうにかしないとなかなか親が落ちません。(逆に言うと、下位の点差が少ない状態に調整できるのであれば、そのほうがトップ率は上がります。)
というわけで、子のトップ目は基本まっすぐあがりを目指します。みな豚さんのリーチも妥当で、自分でも、放銃のリスクはあれど、9sのトップ確定も逃さないようにします。さすがに場況の良くないカン456待ちクラスだとダマる場合もありますが、良形なら腹くくってリーチが強そうです。

その後、いもーけんが西で放銃し決着。

一戦目終了
🐷+1.0
🍠±0.0
🐯-1.0

長くなったので一旦切ります。
~②へ続く~


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