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0.デジタル時代における傑作アートを紹介

最近、Amazonで『Masterpieces of the 21st Century - art in the digital age』という洋書を、英語もできないくせに、勢いで購入してしまいました。

文章は、ドミニク・ムーロンという美術批評家andキュレーターやってるおっちゃんが書いています。内容は、「Masterpieces」と題目にあるように、彼がこの21世紀の作品で傑作だと思った芸術作品の批評文を50個、つまり50人のアーティストの作品を簡潔に紹介しています。特徴としては、デジタル系の作品を主に扱っており、当書の説明によると、「50の傑作は、ロボットとの共生、人工知能との関係、映像の流れ、データの処理など、現代的な問題意識からアプローチされている」とあります。

ひとつのアーティストの作品につき、2〜3ページくらいで批評文が掲載されており、この分量なら英語が苦手な自分でも頑張れば読めそうだなと思ったので、だったら勉強がてら読んでみようと思い至ったわけです。

なので、シリーズ的な感じで、毎回ひと作品分を和訳していこうと思います。ただ、その和訳をここに掲載すると著作権侵害になるので、読んでみて一部わからなかったところや、面白いなと思ったところをポイントに引用しながら、当書で取り上げられている作家の作品について、ひと作品ごとに紹介していきたいと思います。当書に掲載されている順ではなく、自分の気になっているアーティストからやっていこうと考えています。

近年、デジタルを扱ったアートは日本のアート界隈でも頻繁に見ることが多くなりました。最近ではNFTも流行っているので、さらにその機会も多くなっています。デジタルアートに関心が高まるなか、当書で紹介されている作品たちは傑作と称されています。どんな作品なのか楽しみだけど、ほんとに傑作なのか?という疑念もあって、その辺りについても自分の視点でコメントしていけるといいなと考えています。

トップバッターはすでに決まっていて、Corinne Vionnetの『Photo Opportunities series』 (1969)です。とても美しいビジュアルの風景写真です。インスタで見かけて気になっていたので、まずは彼女の作品から。


参照元

この連載は以下の本を参照します。
Dominique Moulon, "Masterpieces of the 21st Century - art in the digital age",Translated by Geoffrey Frinch, 2021

見出しの画像は、以下のサイトのスクリーンショットを使用しています。
https://www.biennalenemo.fr/en/event/chefs-doeuvre-du-xxie-siecle-lart-a-lere-digitale/

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