最近スプラ界隈に現れつつあるコーチングアカウントに思うこと

こんにちは。らまじろうです。
最近Xのおすすめを見るのが好きなのですが、コーチングに関するアカウントが増えてきたのか目にする機会が増えました。
コーチングアカウントに飛んで書いてあることに目を通すとアルゴリズムによってまた別のコーチングアカウントをおすすめされて飛んで...を繰り返しているからですかね。
そんなコーチングアカウントを見ていて大学生年代相手に陸上競技のコーチングを行っている私が思っていることをつらつらと書いていこうと思います。

・なんでそんなにXP推しなの?他に推すことないの?
スプラ界隈で取り沙汰されやすいXP問題ですが、私はコーチングアカウントを名乗っているのに自身の最高XPしか推せないアカウントは教えられることなさそうだなと思っています。

コーチングする上で一番重要なことは対象競技に対してどれだけ理解度が高いかが重要です。
例えば100mを9秒58で走れるウサイン・ボルトが教えたら全員9秒台で走れるようには間違いなくならないです。
大谷翔平が高校生を教えたら全員が二刀流選手になってメジャーリーグでMVP争いできるわけないと思います。
それでもウサイン・ボルトや大谷翔平にもコーチはいました。
その人たちは競技力で彼らに勝ることは無くても対象競技において独自の理論によって彼らより理解度が高かったであろうと思います。

メジャースポーツ競技は基本的に裾野が広いためコーチングを行うために指導者にライセンスを取得することを義務付けている場合がほとんどです。
一定基準の理解度を保証するのがこのライセンスであり、ライセンスにも序列を付けることでより良い指導者を可視化しています。

スプラ界隈にはもちろんコーチングライセンスなんてものは存在しないので名乗ってしまえば誰でもコーチングできるのが怖い所です。
しかも、最高XPが高い⇒言っていることが正しい可能性が高いという風潮があるからなおさら質が悪いです。
たまにXP○○行ったらコーチに転身します!みたいなアカウントも存在していますがなんでXPなんだろうと疑問に思ってます。
外的要因が大きく影響するXPは定量的評価には適していますが、理解度という定性的評価には適していないからです。
それならXランキングで10位とか500位とかのバッジ取ったらで良くない?甲子園本線出場したらとかで良くない?って思います。
Xランキングなどで上位に入るということはそれだけそのルールを理解している必要があるからです。
XPの高低は自身の理解度の高低を示すものであり他者の理解度へ影響を与えられる指標にはならないと思います。

・なぜ高XP人が言うことを聞くとなるほどそういうことかと理解できる人が多いのか?
これは単純にプレーヤー側の理解度が高いだけです。それか理解したつもりになっているだけです。
スプラは4人1チームでやるので1人が理解度が高くても勝てないゲームなので最高XPが低くても非常に理解度が高いプレーヤーなんてざらにいます。
逆もしかりで、キャラコンと瞬発力だけで高XPまで行ってしまって理解度はめちゃくちゃ低いプレーヤーもいます。
このキャラコンと瞬発力だけで解決できる人は自分の行動を結果的に正解に変えられる人たちなのでコーチングは不得意な傾向にあります。

・なぜ行動結果にのみフィードバックして行動前に大まかなアドバイスをしないの?
よく見るコーチング方法にメモリープレーヤーを見てコーチングするのがあるんですが、やり方にいつも疑問を抱いています。
まず編成見て大まかにこういうことがしたいよねってスタートする人はコーチング向いてると思います。
なのでぱいなぽ~とかは結構コーチング上手いんじゃないかなと思ってます。
そういった指針も無いのにメモリープレーヤーを途中で止めてここ良くないこうするべきと言ってもコーチとプレーヤーの指針が合ってないので適切なフィードバックじゃない可能性が高いです。
もちろん味方の行動が全て理論上の最善手じゃないので途中で指針を変える必要があることも多いとは思いますが、それはその時に自分なら変えると伝えるべきなので最初から伝えられていなくても良いと思います。

こういうことをして欲しいという指針を基に、こうしていた方がこうなっていた可能性が高いので今回の行動と比べると良いんじゃないか?がコーチングかなと思います。
コーチングってあくまでも示唆であって基本的にコーチの中での正解でしかないことを理解しないと傲慢なコーチというレッテルだけ貼られます。

・プレーヤー一人一人にかける言葉ややり方までほぼ同じ理由はなぜ?
陸上競技のコーチングをしている中で一番難しいことはプレーヤーの性格を理解して伝えるべき言葉を考えて理解させることです。
この選手は自信がないタイプなのでおそらく選手自身が考えていることをこちらから伝えることで合っているんだと理解させることで自信がつくだろう。
逆にこっちの選手は自分で決めるのが苦手で相手が主体となって全部決めてくれるのが楽なのでこちらの要望だけ伝えて理解させるべきだ。
など、性格とか関係性によって伝え方を変えるべきだからです。
動画を撮りながらいつもと変わらない口調でいろんな人にコーチングしてるのは自己満足でしかないなと思ってます。

大体の人は性格が良いので、教えて貰えた嬉しい!が先行して文句言わないと思います。
私は性格が悪いので、コーチングというか知識のアウトプットしてるだけだから二度と聞くことはないだろうなって思います。

需要と供給なので私の方法論が正しいから全員そうするべきだとは言いません。
ですが、今後コーチングを誰かに依頼しようとしている場合は以下の点に気を付けて選ぶと正しいコーチングを受けられる可能性が高いです。
・自分より知りたいことに関する理解度が高い
・それなりに関係ができているため話し方が他者と同じでない
・自分の求めるフィードバックが返ってきている

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