吉田調書を読んだ感想

吉田調書とはなにか? 吉田昌郎は福島第一原子力発電所の所長で、東日本大震災において現場指揮を取った。政府事故調がその吉田から聞き取った結果をまとめた聴取結果書である。

始めに一応書いておくが、このnoteはあくまで素人の感想であって、事実関係を真面目に論じるものではない。そういうものをお求めの場合は専門家の話を聞いてください。


なお、調書が画像になってて検索できないので事実確認が適当です。

1.クソ笑ったエピソード3つ

端的に言うとやべーだろこの会社(笑

1-1. 裸で福島から東京に帰宅させられた男

作業員は、爆発事故により骨折した。事故当初は医者が現場に常駐しておらず、病院を探し求めやっとのことで手当を受ける。しかし放射能に汚染されていたため衣服を剥ぎ取られ病院から放り出される。パンツ一丁で福島をさすらい、しまむら(?)で衣服を恵んでもらうと、ヒッチハイクで東京を目指す。家族が手配した飛行機に乗り東京へ。東京で東電の病院に行くが謝絶され、政府系(?)の施設へたらい回しにされる。

※ 飛行機乗ったかどうか不正確。

1-2.「バルブいつ開く?」「今開きます」

吉田はわりと現場の運転員や作業員の自主性を信じていたようだ。一方で彼らは報連相がうまくできなかった。吉田はベントの前にバルブを開けるように指示していた。バルブを開けると行っても、線量の問題があるし、バルブが手動で開くわけもなく、バッテリーを持ち込んでコンプレッサーで圧を掛ける必要があったりした。一向にバルブが開かず吉田は業を煮やす。「バルブまだか?」「今開けに行ったところです」「バルブまだ?」「今開きます」「まだか!?」吉田キレて作業員を問いただす。「いつになったら開くんだ!? ちゃんと状況を説明しろ!」後に「そば屋の出前か!」と吉田が突っ込んで笑い話にしていたが……。

※このやり取りは今適当に作ったが、このような応対があったらしい。

1-3.東電が仕事できないから東日本が助かった説

福島第1原発の4号機は、震災当時はメンテ中のため停止していたが、燃料プールには使用済み核燃料がもっとも多く安置されていた。使用済みでも発熱しており、冷却水が必要だが、電源がないので給水されない。そうこうしているうちに4号機の建屋が爆発し、すわ東日本終わったか、という空気が流れる。ヘリを飛ばすと、なんと燃料プールは水が張られていた。円卓にどよめきと安堵の声があふれる。と同時になんでだ? と皆が首を傾げる。試算では、そこの水量低下により燃料が熱くなっているずだったからだ。真実は、次のとおりだ。1.工事が遅れていて、炉心の上の燃料棒を移動するエリアに水が張られたままだった。2.仕切りがずれてその水が燃料プールに流れこんでいた。これにより使用済み燃料の冷却が維持され、燃料棒が爆発して東日本にぶち撒ける展開にならなかった。

※これマジ? 俺が適当に丸めたけど、このような話がされていた。

まとめ

思ったより長くなってきたので一旦切ります。
やる気が満ちたら、後編は以下の話を書くかもしれない。

  1. 経済性あるいは資本主義の限界

  2. 指揮系統、ロジ、体制の未熟さ

  3. 東京電力の信頼性

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