「俺レベ」がなぜ日本でヒットしなかったか

だらだらYoutubeを見ていたら、「「俺だけがレベルアップな件」がなぜ日本でヒットしなかったか」を論じていて、ちょいと触発されて私見を書いてみたの巻き。

俺レベは海外ではけっこうなヒットだったそうだが、日本ではイマイチだった。言い換えると日本人には刺さらなかったわけで、そのつまんなかった理由を見ていこか。作画は結構よかったよね。

第1の理由は、テキスト表示(クエスト進行やアイテム獲得)が英語で分けがわからず、自然と距離を取ってしまった説。筆者はそれなりに英語を読めるのでいちいち止めて読んでいたが、普通の人は英語でなんか書かれただけで思考停止するんじゃなかろうか(偏見)。クエスト進行やアイテム獲得がさっとテキスト表示されていて、本筋にはかかわらない大した情報ではない。が、拒否感があったんじゃないかな?

第2の理由は、主人公が得た特殊能力が強すぎた件。というのも他の人が一切成長しないのに対して、主人公はディリークエストやなんやかんや条件を達成するだけでむっちゃ強くなるのである。アンフェアなのではたから見て盛り上がらなかった。まるで"お兄さま"を見ているかのように緊張感がなかった、多少はスリリングなバトルもあるのだが。

第3の理由は、視聴者が特殊能力のこすりに飽きているからだ。異世界ものでは特殊能力を使って無双するのがもはや定番である。だからその流れにもうあきていて、そこからの脱却が早期に求められているはず。転スラや無職転生、Overlordなど、その辺の大ヒット作は早々に同格かそれ以上の敵が出たり、環境が変わったりで、無双できなくなっている。あるいは話にバトル以外の軸が持ち込まれて、展開に変化が生まれていた。そういう部分が後発の俺レベにはなかった。

というわけで、俺レベには英語の問題や、強力な特殊能力への飽き、そこからの変化の無さといった問題があった。日本には特殊能力で無双するクソアニメが振れているので特に拒否感があったんじゃないかな。よって日本の視聴者にはうけが悪かったと思う。


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