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つれづれワンクール!第八段〜世の人のTokimekuこと〜

 内山昂輝のワンクール!を聴き始めて二年半、遡って1回放送から聴き、二周目は100回くらいでちょっとお休み中。本放送はすでに450回を越えている。コロナが落ち着き、最近は韓国の音楽にハマっていたり、海外へ行って楽しそうだったり、仕事も忙しそうで、端々から充実ぶりがうかがえる。
 印象に残った401回では、400回記念の"パリピダーツ大会"が盛大(?)に行われた。内山さんが無になるとこもかわいかったし、あのボイスで『うぜぇーー!』と『だりぃ』が聴ける本当に楽しい回だった。

 私はというと、一時期の狂ったように夢中だった時は過ぎ、後方彼女面で安定の推し活を続けている。熱が冷めたのではない、断じて。いつもそこにある常備菜のように推しているのである。粗熱は冷ましてから冷蔵庫に入れておくのがセオリー。冷めたのではなく、必要に応じた冷ましなのだ。歴代の推したちも、そうやって適温にしたのち心の冷蔵庫に常備されている。いつでもある安心感。いつ食べても美味しい安定感。時々アレンジすれば、心ときめくメインディッシュにだってなる。

 閑話休題。
 内山さんから音楽の話が出てくると大概うれしいのだけれど、サニーデイ・サービスを聴いての「ときめく」の言葉が出てきた時には、思わず天を仰いで「はぁーーーっ!」と声が出てしまった。

 『恋におちたら』は重めのベースではじまり、軽やかなギターが重なって、美しいメロディにやさしく語るような曽我部さんのボーカルがのせられていき…情景が思い浮かぶような歌詞が本当に素敵な曲。サビから入るキーボードで情緒がグワーッとなり、胸がきゅーっとなる。そう、とても、心が動かされる曲なんだけど、それを!内山さんがときめく、と紹介していたのだ。まあ、その表現をする内山さんにトキメキが止まらなくなったりするのはしかたない。

 ときめきって素敵なことばだよね。字面もいいし、語感もいい。と、き、め、き、って口に出しただけで胸の鼓動が早まるような甘酸っぱい気持ちになる。動悸がすごいけど不正脈…じゃないよね?
 兼好先生は徒然草第八段で、いい匂いに心ときめくって言ってる。うんうん。あと、心を迷わすものは色欲に勝るものはないって。おお。仙人ですら女の白い足を見て神通力を失ったっていうけど、手足や肌がつやつやして美しいから仕方ないねって。うーん、ときめきというよりどきどきむらむらじゃないか…ちょっと頭を冷やそうか。

 Tokimekiつながりで。VaundyのTokimekiは踊りたくなるような曲。兼好先生のときめき論とはまた違って、表現がまた独特で、解釈のしがいがある。それはまたいつか書けたらいいな。

 実生活ではときめくことがあったりなかったりだけど。とりあえず、日曜の午後を鼻歌でも歌いながら過ごそう。


2023.10.1

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