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眉毛

ええ分かっています
虚飾は弱い自分の裏返しだと
泣き言を浮かべている自分が嫌い
それを受け入れられないときっと駄目

前半分は多分実現していないけれど
美しく生きて散りたいから
人がいなくなるのを待った休日の渓谷
まだ自分が可愛いらしい

夜、風呂場の鏡の前で
手を滑らせて眉毛が半分消えた
一瞬のこと、音もなく
さっきまであった眉毛が消えた

やり残した仕事も多い
百均でアイブロウを
眉毛だって足せるんだ
まだまだおやりなさいよ、私

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