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シティとその近隣自治区で大気質のリアルタイムモニタリングツールを導入

case|事例

ロンドンのシティとハックニー区、ニューハム区、タワー・ハムレット区はリアルタイムの粒子状物質の飛散状況やNO2レベルの可視化ツール「Air Aware」を導入した。このツールの導入によって、市民の大気汚染への曝露を減らすことができると期待されている。

英国の環境・食料・農村地域省からの支援を受けて構築されたAir Awareは、スクエアマイルや各ネイバーフッドの大気質状況が可視化されるだけでなく、質問に答えるためのチャット機能や地域イベント、ニュースなどが併せて提供される。市民はウェブブラウザから無料でアクセス可能で、図書館やコミュニティセンターのデジタルディスプレイからもアクセスできる。

排出量に基づく駐車料金体系の導入やゴミ収集車の電気自動車化、調達規制による排出量抑制などでシティの大気汚染は着々と改善が行われており、2025年までにスクエアマイルの9割をWHOのNO2ガイドラインの基準内とする目標を前倒しで達成している。

insight|知見

  • 北九州市の東田のスマートコミュニティで電力のピークシフトの導入が試みられた時も、数年前にナッジがブームになった時も、大気質や電力使用量、交通量などの都市のリアルタイム状況を提供することによる行動変容が試みられていたように記憶しています。

  • その後、さまざまなチャレンジをしていた地域がどうなったのかきちんと追えていませんが、日本でスマートシティを取りやめる自治体が出てきているという記事を読むとなかなかユースケースをうまく作れていないのかなと思います。

  • ユースケースのつくりかたや複数年にわたる政策推進のレビューなどは海外からもっと学びたいですね。