エストニアのタリンは歩行者の安全性を確保するために電動キックボードの駐車場を増設
case|事例
エストニアの首都タリンは、歩行者の安全性を確保するために、来年、電動キックボードの駐車場を増設することを決定した。不適切な電動キックボードの駐車が足の不自由な方や高齢者、ベビーカーをおしている方の通行を妨げており問題視されていた。具体的な増設箇所の場所や数は、より詳細な分析を踏まえて来年決定される。
駐車場の増設は、2023年8月からBoltおよびTuulと協働で実施された実証実験の結果を踏まえて決定された。実証実験は、都心部の一部を対象として、段階的に運用などを変更して実施された。8月に126ヶ所が暫定的に増設されたが、実証開始当初はアプリで駐車場の位置は確認できるものの、利用者は任意に駐車できた。9月からはより厳格な駐車ルールが適用され、アプリ上で指定された駐車場のみ駐車が可能になる利用ルールとなった。駐車ルールの厳格化は駐車の状況を劇的に改善し、95%が適正に駐車するようになった。この結果を受けて、駐車場の増設と運用ルールの変更によって安全性の確保が可能と判断した。
insight|知見
PDCA(もしくはアジャイル)のお手本のような取り組みだなと関心をしながら記事を読みました。
新しいサービスを導入する際には、当初想定しなかった問題や課題が出てきますが、その解決策を実証結果から決定し本格実装するというのは簡単にできるようで現実にはなかなかできません。
福岡でも自転車シェアの車両が駐輪場にあふれていたり、放置されていたりという光景をよく目にします。タリンのような改善ができないものかと思います。