Liz note

外傷性脳脊髄液減少症数十年 現在消化器系の病気も。 寝たきりベッドから Lizの言…

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外傷性脳脊髄液減少症数十年 現在消化器系の病気も。 寝たきりベッドから Lizの言葉綴り。

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闇と光と幸せ

長い間使っていなかった いくつかのアクセサリーを ヘルパーさんに取り出してきてもらって 窓辺に並べた。 明るい時間は 太陽に照らされ きれいな色をしていた。 夜になると暗闇の中の窓辺に それらのアクセサリーは また違う光を見せた。 夜の闇の中では もっと深みのあるきれいな光をそれぞれが放っている 昼間に見る光とはまた違う 美しさだ。 夜の星や月の光は 闇の中でこそ美しく光り 明るい中では その存在さえ見えない。 幸せも同じ。 闇の中でこそ 闇を知っているからこ

    • 蜘蛛の巣

      僕は蜘蛛。 今日もせっせと自分の居場所を作ってる。 やっと巣が大きくなってきた。 なかなかしっかりできた。 多少の風が吹いても、雨が降っても、これなら壊れない。 太陽に照らされて 虹色にキラキラしている。 我ながらなかなか上出来だ。 あ、また人間だ! あー、僕の作った巣が。 「わー蜘蛛の巣だ!こわっ、きもっ、」 そう言って、人間は、 僕の居場所の巣をさっさと手で払いのけてしまった。 僕の巣、、、一瞬でなくなってしまった。 せっかく苦労して作ったのに。 ま

      • 猫になったら

        猫に🐱なったら。 気ままな猫になって 気ままに行きたい方に行って、 気ままに気に入った人に甘えて、 嫌ならそっぽ向く。 あー楽しかったって そんな人生もいいかな。 でも、猫はちゃんと 支えてくれた人に感謝してるの。 #言葉綴り #言葉遊び

        • 幸せを感じる時

          外の空気が入ってきて一瞬春の匂いを感じた。 風の音、細かい雨のような雪のような。 木漏れ日のキラキラした光。 自然は美しくて癒される。 大きなことなんて望まない。 こんなふうに言葉を綴っていられる時、笑って会話ができる時、幸せだと思う。

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        闇と光と幸せ

          短歌

          かすかに漂う金木犀の香 姿見えぬ花色宝石 汚れなき大地に育ちたたずむ私を さがし地上に抱かれて アスファルト踏み締め床との違いに気づく体に伝う衝撃 外の空気は太陽の光とぬくもりは 私の秋の感度 こんなにも素晴しいのと感動する外の世界たった一歩で 大切なことに気づいた 掴めるもっといける一歩また一歩

          #短歌

          月光に照らされるふわふわ金色に輝く雲が空の海 ベッドで目をつむれど くっきりと見える心の中のリアルな視界 寒さに体弱いから暖かパジャマ似合うと褒められ幸せ 愛しさと切なさと心強さと 不確実な夢のようなほんと 人生は吊り橋のように思えて 渡る途中で見つけたなにか

          冬に咲く桜

          春になると桜が一斉に咲く みんなで一緒に 咲き誇る みんな咲いてよかったねと みんなでお披露目をする そんな中に 咲けない桜が存在した 咲けない桜も みんなが咲くのを 嬉しく思い 心から喜んでいた 時期を終えてくると たくさんの咲ききった桜は 散って 終わりを迎える 咲いて満ち足りた桜たちは みんな幸せな人生だった そして 長い長い時がたち 真冬になった あの時咲けなかった桜が この寒い時期に 小さな花を咲かせたのだ まさかこんな時期に 誰がこの桜が咲く

          冬に咲く桜

          #短歌

          この花は ローズ系の良い香りがする ことに気がついた窓辺で #窓辺の幸せ #花と戯れる #闘病

          薔薇の花びら

          1輪の薔薇のつぼみがありました。 つぼみだった薔薇は開き きれいな花が咲きました。 数日後、強い風が吹いて 花びらが全部散ってしまいました。 途中で強い風が吹かなければ 花びらが散ることもなく 最後まで薔薇は命を全うすることができたでしょう。 強い風のせいで 散ってしまった薔薇は 元の形に戻れず 悲しんでいます。 けれど散ってしまった その花びらは 綺麗で 思わずひろい集めて しまうぐらい魅力的で 薔薇の花は 形は変わったけれど 形を変えて 美しさを放っていました。

          薔薇の花びら

          #言葉紡ぎ

          私の心の中にぽっかりと 空いた穴がいくつもあるの。 それをほんの数%埋めてくれるものが ぴったりと ぽっかりを埋めてくれるわけではないけど でもそれを 私はたくさん集めたい。 代わりのものは空いた穴を埋め尽くし 溢れるようになるように。 #Lizの言葉

          #言葉紡ぎ

          #詩

          詩ーーー 毎日毎日檻の中でもがいて 必死で生きてきた 死なずに生きてくるので 精一杯だった ある日幸せの青い鳥が 舞い降りた 青い鳥は見えない 声だけだった 声により私は導かれ 空から舞い降りた一筋の光の存在を教えてくれた それを頼りに 私は脱出する方法を探し始めた 青い鳥は空から舞い降りた 青い鳥は一筋の光を指差して 私に言った 「絶対に負けないで、応援してるから」 今でもその声は私の心に残っている その一言が私に勇気を与えてくれた

          #詩#エッセイ#実話

          京都哲学の道 診療所からの帰り道 秋の紅葉の葉がちらちらと 私と母の上から降り注ぐ 母が私の肩にそっと手を 何かと思ったら 紅葉の葉っぱ🍁 いつも笑顔の母の 無言の涙 若い私の病気が何年も治らないことにきっと私よりも母の方がどんなに辛かっただろう 大切に大切に育ててくれた 最愛の人

          #詩#エッセイ#実話

          #詩

          幸せのビー玉 ビー玉っていうのは 他の人が欲しいものではなくて 自分が欲しいもの それでビー玉を手に入れたら それを大事に大事にして そのビー玉は自分で選んだほうがいい 他の人が選ぶビー玉じゃなくて 自分がどれが欲しいか ビー玉は1つでもいいし いろんなビー玉がたくさんでもいい ビー玉を集めていく ビー玉探しの旅 それが人生

          巡りゆく季節

          秋の気配 ひぐらしの鳴き声 そして 夜も深まる 秋の虫の鳴き声 繰り返す 何度も何度も 季節は巡る 今年の秋も 私はここにいる でも いつもとはちょっと違う秋 小さな幸せを 見つけることが できる ちょっと幸せな秋

          巡りゆく季節

          私は私

          私は私 事故で病気になったことは 私の人生を代表する出来事に なってしまったけど 私の人生は病気以外にも いろいろあるはず 病気とは関係ない 楽しく嬉しく幸せなことも したい 本来の私 病気以外の私も私 好きに気ままに 詩やエッセイを綴り それを読んで 誰かが少しでも癒されたり ほっこりしたり してもらえたら 幸せ。

          私は私

          私はベッドから見える木 を眺めるのが好き 木を眺めながらベッドの上で 長いスプーンを使い ブランチを食べはじめる。 晴れの日、雨の日、風の日 いつもそこにある木が 時によって違う顔を見せる。 晴れの日も陽の光に照らされ輝いているけど 雨に雫でキラキラ光る木も魅力的だ。 木は根を張りいつもそこにいる。 私は何十年とここで闘病してきて その木の存在は たまに眺める程度で さほど気に求めない。 ベッドの上でのブランチの食べ方を変えて 毎日その木が視界に入るようになった。