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11/29(日)JC予想

今回はサートゥルナーリアありきの予想をしていたので、無料公開します。
1万字弱と長いですが、世紀の一戦ですし、お時間のある方はぜひ読んでみてください!

最初にことわっておく。
サートゥルナーリアありきの予想を2週前から立てていた。
回避は仕方のないことだが、サートゥルナーリアが馬券にからむ前提で予想していたため、回避発表で予想は静かに崩れ去った。
だが、今回はあえてサートゥルナーリアの入った予想をそのまま載せる。
理由は、注目3頭のうち1頭を消したかったから。
馬券はもちろん出走馬で組んでいる。

まったく…2020年はとんでもない年になった。
コロナ含め世界情勢はもちろんだが、ここでは当然競馬の話。
史上初の牝馬無敗三冠の翌週には史上3頭目の牡馬無敗三冠、3週目には史上初の芝G1 8勝。こんな年もあるんだな。
ここで終わると思っていたが、まさかのこの3頭が共演。
最初に出馬を表明したデアリングタクトはまだしも、そのあとに決断したコントレイル、アーモンドアイは本当に勇気ある決断をしてくれたと思う。
競馬界がこれほど盛り上がることはもう人生においてないかもしれない。
このうち2頭は負ける。それでも共演を実現してくれた3陣営はもちろん、コロナ禍でも招待を受けたウェイトゥパリス、その他出走馬全ての関係者に感謝の意を込めて予想したい。

普通予想は馬の可能性に期待して本命を打つことが多い。この末脚なら一発ある、このメンツなら単騎逃げができる、調教の動きがかわったなど・・・。
ただ、今回は完璧な馬が2頭と日本競馬史上で一番芝G1を勝った馬が1頭。
ひねくれているが、勝つ可能性ではなくこの名馬3頭が負ける可能性をあらさがししていく。

さて、もちろん注目はデアリングタクト、コントレイル、アーモンドアイ。

まずはジャパンカップの傾向

2019 重 12.8 - 11.3 - 12.3 - 12.2 - 11.7 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 12.1 - 12.4 - 12.2 - 12.6 2:25.9
2018 良 12.9 - 10.8 - 12.2 - 12.3 - 11.7 - 11.8 - 11.7 - 11.4 - 11.4 - 11.0 - 11.4 - 12.0 2:20.6
2017 良 13.0 - 11.2 - 12.1 - 12.1 - 11.8 - 12.1 - 12.3 - 12.2 - 11.8 - 11.3 - 11.8 - 12.0 2:23.7
2016 良 13.3 - 11.3 - 12.6 - 12.3 - 12.2 - 12.5 - 12.7 - 12.3 - 11.9 - 11.2 - 11.4 - 12.1 2:25.8
2015 良 12.7 - 10.8 - 11.7 - 12.1 - 12.0 - 12.3 - 12.6 - 12.7 - 12.5 - 11.8 - 11.5 - 12.0 2:24.7

1~3着の上がり順位頭数
1位   1頭(2017レイデオロ)
2位   5頭
3位   2頭
4位以下 7頭

前走上り順位頭数
1位   3頭
2位   2頭
3位   3頭
4位以下 7頭

スタート後わずかだが上り坂のため、最初1Fは比較的スロー。ただし、そこから緩みのないラップが刻まれる。2015年と2016年はラスト1000m手前に12.5~12.7の一瞬緩む区間があるが、それ以外はほぼ12前半か11秒台。そもそも2019年の重馬場ですら、最初1Fを除いて最遅区間は最後の12.6。2018年のアーモンドアイのレコードなんてとんでもない。ここまで11秒を連続で刻める馬が今後現れるのだろうか。

上がり順位を見てもらうと分かる通り、ジャパンカップに上りは必要ないとまでは言わないが、重視する必要はない。それよりも中団以上で進めることが重要で、過去5年ジャパンカップで4角2桁から馬券に絡んだのはショウナンパンドラ、ラストインパクト、シュヴァルグランの3頭。前走4角2桁はアーモンドアイ、スワーヴリチャード、ショウナンパンドラの3頭のみ。つまり前走4角2桁→ジャパンカップ4角2桁で馬券に絡んだのはショウナンパンドラただ一頭だけである。
さらに、2桁から馬券に絡んでいるのはタイムの遅い2015,2016年で、映像を見ればわかる通り4角で馬群が凝縮する瞬発力勝負。そんな中1着でゴールしたのは逃げたキタサンブラックなわけだがこれは顕彰馬に選ばれるほどの名馬。キセキもゲートを出て逃げていたころは天皇賞秋でも逃げ残す実力の持ち主。

血統的にはサンデー系×ミスプロ系がベター。
そもそもサンデーサイレンスを持っていない馬はおらず、話にならない。
持っていないのはウェイトゥパリスとヨシオだけなのだが…。

そしてもう一つが1番(1枠)の法則。近5年1番のゲートの馬は複勝率100%。これは東京がCコースに変わり、内側が生き返ったことが影響している。昨年に関しては重馬場でかなりタフなレースになったことから、結局内側をロスなく立ち回った馬で決着した。
今年はどうだろうか。Cコース1週目、最初は内が生きていたが、3連休で3日も開催したため、すぐに内は荒れ、日曜日には外差し馬場が完成していた。こんな状況で今年も1枠は恩恵を受けるのだろうか。カルト的に買うのは面白いかもしれないが、今回内は使えないと考えた方がいい。

枠順決定。
有力馬は内に揃った。カレンブーケドールはまた最内なんだな。これで馬券に絡むには徹底的なラチ沿い攻めか馬場の生きてるギリギリラインを取りにいかないと厳しいと思う。内が死んでいることを考えたらデアリングタクトとコントレイルは悪くない枠を引いた。どちらかというと後入れで3頭の中では一番外枠のコントレイルの方が有利か。

それでは有力馬を順に見ていく。

・コントレイル
言わなくてもわかるが能力は高い。どこからでも進められるし、上がりも2位以内は出してきた。馬が器用になったうえに、福永の完壁なエスコートつき。例年のJCのような序盤から息を入れるところがないラップを経験したことがないのはデアリングタクトも一緒だし、東スポ杯や皐月賞の流れを考えても速い流れには対応できると思う。
一番懸念されるのはやはり菊花賞の反動。神戸新聞杯→菊花賞は中3週でこなしたが、神戸新聞杯は明らかにたたき。仕上げもゆるかったし、最後も楽に流した感じ。菊花賞は3000mに加え、最後の最後までアリストテレスに競られる展開。今までより厳しいローテになることは間違いない。

また、今回はノースヒルズの他馬援護がない。ダービーはコルテジアとディープボンドを前において、直線で進路をあけてもらい綺麗に抜け出した。明らかにコントレイルを勝たせるためのフォーメーションだった。菊花賞もキメラヴェリテ逃げでバビットを潰し、自身は終始ディープボンドの後ろ、最後に抜け出す。実力は間違いないし、福永も心配ない、東京はばらけやすいからまぁ大丈夫だと思うのだが、同陣営のアシストがないというのはやはり不安要素の一つではある。ここまで一線級の馬がそろうと、どの馬がどの馬をマークするか分からない。上位3頭がノーマークの馬からきつく締められるなんて展開も十分あると思う。

そして、古馬戦を経験していないこと。
これはサリオスがダイワキャグニーをぶっちぎって毎日王冠圧勝したから問題なさそうだ。ただ、初めてのことに変わりはないし、今年の毎日王冠は例年に比べてレベルが低い。サリオスがマイルCSで負けたのは位置取りの問題だから度外視。ちなみにこのダイワキャグニーは物差しにできて、天皇賞秋ではアーモンドアイと刃を交えている。東京2000でダイワキャグニーに1.3秒差のアーモンドアイ。東京1800でダイワキャグニーに0.5秒差をつけて完勝したサリオスに皐月賞、ダービーで先着しているコントレイル。単純比較はできないが、だいたいイメージはできると思う。天皇賞秋には毎日王冠にでていたカデナとジナンボーも出ていて、いずれもダイワキャグニーが先着。意外と実力をそのままあらわしているんじゃないかな。

そしてコントレイルは重い馬場を経験していない。稍重の皐月賞、タフな馬場だった菊花賞はこなしているが、東スポ杯をみればわかるように明らかに高速馬場向き。馬場の荒れた東京でのパフォーマンスはどうだろうか。

・デアリングタクト
デアリングタクトはどんな馬場でも走れる点が強み。重馬場の桜花賞から高速馬場のオークス、稍重の秋華賞すべてで結果を残してきた。馬場が渋って一番恩恵を受けるのは彼女だと思う。
そんなデアリングタクトはまず新馬を除いて牡馬との対戦経験がない。斤量有利があるとはいえ、やはりその点は不安だ。またそれに付随することだが、今年の3歳馬はコントレイル、サリオス、デアリングタクトを除くとかなりレベルが低くて横一戦。コントレイルはサリオスとの対戦成績があるから能力が高いことはわかるが、デアリングタクトは実質強敵と戦ったことがないと言っていい。この無敗の三冠が相手に恵まれた世代の三冠なのか、古馬、牡馬に混ざっても引けを取らない三冠なのかジャパンカップではっきりすると思う。

デアリングタクトは今までトライアルを挟まずに直行してきた。最短ローテは桜花賞→オークスの中5週。今回も中5週取れるのは、残り2頭にはないアドバンテージだ。

やや不安なのは鞍上松山。
今シーズンからトップジョッキーの仲間入りを果たしたのは間違いない。ただ、やはり他有力馬に乗るジョッキーと比較すると経験値が違う。
今回は実力が拮抗している一戦。オークスのようなミスはいくら馬が強くても命とり。ここは秋華賞のような完ぺきな騎乗が求められる。

デアリングタクトはコントレイル以上にいろんな形のレースを経験しているから死角が見当たらないんだよな。しいて言えば中間が締まったペースの経験が少ない。流れるペースを追走した時、いつもの末脚を見せてくれるのかは不明である。負けた時は本当に実力で負けたといえそう。

・アーモンドアイ
以下天皇賞の予想
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本命は◎アーモンドアイ。
東京2000mはベストだと思う。崩れたのは昨年の安田記念、有馬記念、そして今年の安田記念。昨年安田はやはりロジクライのスタート直後斜行が痛い。有馬記念は香港を熱発で回避した後出走。初めての2500m、初めての中山にアエロリットの超ハイペース大逃げ。枠も外目に入って中に入れてもらえず、完全にノーカウントでOK。その証拠に年明け一戦目のヴィクトリアマイルは圧勝した。今年の安田記念に関して、陣営は原因不明と言っているが、アーモンドアイが中3週で競馬したのは初めてだし、出遅れてポジションが取れなかったのが痛かった。勝馬グランアレグリアはその後スプリンターズステークスを圧勝。いつものアーモンドアイでは無かったものの、ここは運が悪かったと割りきれる。
ゲートは決めたい。小頭数のため、多少出遅れても詰まったり大外を回される可能性は低いと思うが、2年前のジャパンカップからゲートさえでれば中団で競馬を進められるようになったため、無駄な脚を使わないためにもここはゲートをしっかりでたいところ。
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かいている通り、やはり彼女の場合は間隔を空けて走った方がいい。今回はいくら世界レコードを持っているコースとはいえ、5歳で衰えを感じる上に、間隔を詰めてきたあたり強調はできない。
母フサイチパンドラ、父ロードカナロアと兄弟の成績を考えても2400mが好相性とは思えないんだよな。それこそ、2018年は若さゆえにこなせたというか。
それでも牝馬三冠はもちろんその後も1600m~2400mのG1を取るんだから、持っている能力は疑いようがない。有馬記念を除くと馬券内を外したことはなく、今回も外すことはないと思っている競馬ファンは多いはず。
最近のアーモンドアイは中団で進め、直線を先頭近くまで馬なりで上がってきて先頭に立ってから追う感じ。逃げ馬が必死にムチ入れられて頑張ってるのにとんでもない馬だ。コントレイル同様パンパンの高速馬場の方がいいはず。内が傷んだ東京はどうだろうか。

展開
まぁまずラチを走る馬はいないだろう。トーラスジェミニの大逃げ濃厚。それもかなりのハイペースになるんじゃないか。2017,18と同等、もしくはそれ以上の逃げを打ってくると思う。そしてこの馬が大逃げすると全体的にペースが速くなり馬群はかなりの縦長。2400mでどう運ぶかだが、同じ1周の福島記念であれほど逃げたのだから、今回も行くはず。そもそもトーラスジェミニがハイペース逃げを打たないと予想自体がパーになるのだが、ここは割り切って大逃げと考える。田辺のりかわりってのがちょっと気がかり。
前走は武さん乗せてゲートを出たキセキだが、浜中だとまた遅れると思うんだよな…。そしてヨシオが逃げ宣言。トーラスジェミニは絶対に逃げたいだろうし、ヨシオがどこまで競るか。これ本当に両方とも引かなかったら面白くなりそうだ。

トーラスジェミニ・ヨシオから7,8馬身離れてゲートをでればキセキ、そこからさらに2,3馬身離れてクレッシェンドラヴ、カレンブーケドール、グローリーヴェイズが実質先行集団。中団にコントレイル、アーモンドアイ。後方集団はデアリングタクトをはじめ、ワールドプレミア、ユーキャンスマイル、ミッキースワロー等。
枠みて思ったのだが、福永はアーモンドアイ思いっきり締めて来そうだな。

向正面

外ラチ
---------------------------------------------------------------------

 ⑭       ⑩ ⑮⑥ ⑤  ③ ⑬
⑨    ④  ① ⑪②    ⑦⑧  ⑫

←------------------------------------------------------------------
内ラチ

結論から言うと、ハイペース逃げで後方は足が溜まらず差してこれない。比較的前目、絡むとすれば物理的に届く距離から1頭だけ差しで決着すると思う。ただ、有力馬の競馬スタイルがほとんど一緒。全員先行できてしまう。コントレイルは前目で進めることができるし、アーモンドアイも先行~中団、デアリングタクトはやや後方からになるが3角から動きはじめて4角では先頭に並ぶ機動力がある。つまり最近の競馬を考えると直線入った時点で後方にいる有力馬はいないのだ。

今回のジャパンカップはレベルが高すぎる。正直ローテとか枠とか不安な要素はいろいろあっても、やってみないことにはわからないし、不安を一蹴されても不思議ではない馬が揃った。無敗の2頭なんか底を見せてないから力も推し測れない。そんな馬たちにどうやって甲乙をつけるか。

何が言いたいかというと、馬の実力もだが、騎手戦になると思うんだ。ハイペース逃げを追いかけるとどうなるかルメール、松山、福永は重々承知。ルメールなんかは有馬でアーモンドアイを飛ばしたからハイペース外回しのリスクは身に染みているはず。だからと言って後方にいては届かないのがこのジャパンカップというレース。いかにペースを読んで適切な位置で競馬を進めるかによると思う。そう考えたとき、デアリングタクトが一番後ろから競馬を進めるのではないか。桜花賞とオークスの後方一気、秋華賞こそまくるように上がってきたが、松山はデアリングタクトに絶対の信頼を置いて最初は後方から進めていく。残り2人もペースが速いと感じればポジションを下げてくるだろうが、デアリングタクトより後ろに下がる馬はいないんじゃないかな。このわずかなコンマ何秒の差が最後の直線の上がりに関わってくると思う。

ここまで読んだらなんとなくわかったかもしれない。

本命は◎デアリングタクト。
秋華賞がコントレイルに比べて負荷が少ない2000mだったこと、3頭の中で一番間隔が空いていること、そして斤量53kgで出走できること。
オークスはお世辞にもうまい立ち回りとは言えなかった。それでもウインマリリンを最後差しきった内容はかなり優秀。しかもあの前がずっと壁の進路を探している状況で上り最速の33.1で2位と0.3差。
オークスは過去10年ずっと良馬場で行われている。タイムは2:22.8~2:25.8だが、デアリングタクトのオークスは2:24.4、上がり33.1は過去10年で最速。詰まっていなければ32秒台は出ていた。アーモンドアイのオークスは2:23.8で上り33.2。いくら中盤が緩んだとはいえ勝るとも劣らない結果だと思う。しかもこのオークスから斤量は2kg減。これでアーモンドアイが3歳時JCで世界レコードを樹立したのだから、ペースは違ってもほぼそのときの同条件といってもいいのではないかな。トーラスジェミニは垂れてくるだろうけど、中盤までのペースとしては例年と変わらないと予想する。問題は流れるペースを追走した時、末脚がさく裂するかどうかだ。ここは斤量を生かして乗り越えてくれると思うんだよな。1,2番手が2,3着になった桜花賞の重馬場を差してきた内容から多少荒れた馬場も歓迎。

○コントレイル
能力はデアリングタクト以上だと思う。
今回下げたのは自分の予想した展開ではデアリングタクトの方が有利だし、菊花賞の反動が気になったから。
デアリングタクト同様、3歳アドバンテージの斤量55kgで出走できるのは反則級だし、今のところ死角も見当たらない。ここは素直に対抗にあげる。
この馬の強みは流れるペースを先行でき、かつ上がり最速を出してくるところ。今まで後方一気という競馬がないから、脚をためた時の瞬発力はわからないが、上がりの速度だけで考えれば実績はデアリングタクトの方が上。底を見せていないからまだ伸びる余地はあるだろうし、東スポ杯のムーア並みに本気で追ったときどれだけ伸びるのかは気になるところだ。

<回避>▲サートゥルナーリア
能力は高いのになかなかG1を取れない一頭。
今回鞍上は重賞にめっぽう強い池添。テン乗りにはなるが昨年のマイルチャンピオンシップもインディチャンプにテン乗りで1着、グランアレグリアで高松宮記念2着→安田記念1着。2週前も福島記念で3年ぶりにバイオスパークに騎乗し、JRA10場重賞制覇を成し遂げた。今回も一週前追い切りから乗っているし、感覚はつかんでくれるだろうから問題ないと思う。
東京での成績はいまいちだが、ダービーと天皇賞秋が実力を出し切れたものかと言われたらそうではない。天皇賞秋は明かにテンションが高ぶって、力んで自爆していた。その後有馬記念2着になったように、馬の実力は他馬に劣らないと思う。宝塚記念は馬場とポジション負けで度外視。兄エピファネイアはジャパンカップを制しているし、母父シンボリクリスエスもジャパンカップ2連覇。ロードカナロア産駒だが、シーザリオの仔はリオンディーズ、グローブシアター等の成績を見ても2400mを長いと思わない。有馬でも力を示したように距離は十分持つんじゃないかな。
テンションが上がりやすいから観客を入れ始めたことは不安であるが、コロナ対策で声は出せない状況だから、本馬場入場の大歓声も、スタンド前スタートの盛りあがりもない。これも彼にとっては追い風になるだろう。良馬場、そして落ち着いて競馬ができれば馬券内は十分可能とみる。

△アーモンドアイ
走られたら仕方ないし、G1 9勝目の有終の美を飾った時には心から祝福できる。だから今回は2着までには入らないと予想。理由は前述のとおり。どの世界でも歳には勝てない。世代交代が行われるんじゃないか。

一応穴も挙げる。
ただ、今回は本当に上位のレベルが段違い。
適性、展開うんぬんなんか多少は地力でどうにかしてしまいそうで、かなり恵まれないと厳しいと思っている。空いた1席の3着に滑り込むイメージ。それでも高配当を狙うなら付け加えていいと思う。

△キセキ
速いラップにも対応できるし、スピード持久力はピカイチ。衰えを感じないと言うかなんというか・・・。鞍上が武さんならもっと推せたのだが…。天皇賞秋で武さんが言ったとおり、この馬は上がり勝負不向き。2400mの持久戦でしぶとく前で粘れればワンチャンスあると思う。あとはかかる癖がでてきただけに400mの距離延長はどうか。浜中が下手くそというわけではない。ただ、川田でも制御できなくて、武さんだけが制御できた。武さんでも天皇賞春はだめだった。そんな癖の強い馬で一度出遅れている浜中はテン乗りではないといえ少なからず不安要素だ。かかる馬場は歓迎。

△カレンブーケドール
前年は展開と馬場が味方した。
だが、速いペースを前目で競馬できるから、その点は評価。
鞍上津村というのが見劣りするが、カレンブーケドールでは無難に乗ってきているから失敗はしないだろう。ただ、馬場・展開読みを含めると少し心配。今回は前年のようにただ回ってきて勝てるようなメンツではない。
なにか信念と戦術をもって挑んでくれないときびしいと思う。

☆グローリーヴェイズ
天皇賞春や菊花賞で人気以上の成績を出している辺り、長く良い脚を使う勝負は得意。鞍上川田継続であれば、極端な後方スタートということはないと思う。稍重の京都大賞典をこなしているし、香港ヴァーズも1着であることから、距離適性は十分。問題は初の東京と3年ぶりの左回りか。
父ディープだし、3着に食い込んでも驚けない。

ユーキャンスマイル
右にもたれる癖があるから左回りの東京は歓迎。
東京2400mはベストに近いコースだと思う。
それは昨年の天皇賞秋とジャパンカップを見ても明らか。
前走アルゼンチン共和国杯は外に出させてもらえず、終始馬場の悪いところを走らされるかなり強い内容。
この馬はエンジンのかかりが遅いからいつもギリギリで届かないんだよな。全開になったところでゴールみたいな。早いラップを刻まされる中、追走がどうかといったところ。
前全滅なんてことがあったら差してきてもいい。ただ、中途半端な差し決着なら厳しいと思う。

ミッキースワロー
2年前のレコード決着ジャパンカップでは上り最速で差してきて5着。
適正はありそうだが、今回も2年前と同じようなことになりそう。
前目で競馬できないときびしい。

ワールドプレミア
ダークホースではあるが、長期休養明けは不安。
鞍上武さんは心強いが、後方から進めるようならこの馬もとどかなさそう。

配当妙味はないだろうから馬券は勝負の激絞り。
オッズが付くなら馬単、馬連で攻めるが、馬連なんか3倍前後になりそうな予感。

本線
馬単 1点 下限6倍 8倍はほしい
⑤→⑥
保険
馬連 1点 下限4倍 5倍はほしい
⑤-⑥
遊び
3連単 2点
⑤⇔⑥→⑮

保険の馬連は元返し程度の金額で、馬単が的中したらダブル取りできるようにする。馬連1点、心配ならワイドでもいいんじゃないかな。

オッズが付かないなら攻めの3連単。
上位を除くとほぼ横一戦で展開と調子次第になりそう。
前目で進められるディープ産駒を穴で抑え。

本線
⑤→⑥→①②④⑮(③厚め)

保険
⑥→⑤→①②④⑮(③厚め)

JBCクラシックみたいに力と力の殴り合いで結局上位3頭で…なんてことも十分ありそう。

馬券的には注目3頭以外が勝つ方が妙味がでるだろうけど、今回に限っては3頭のどれかに勝ってほしい、勝つだろうと思っているファンは多いんじゃないかな。
自分も穴馬は好きだが、今回ばかりは盛り上がりも考えて3頭のいずれかに勝ってほしいと思っている。
どんなレースになっても歴史に刻まれるレースになることは間違いない。
人気決着なら配当妙味はないし、お金をかけなくても十分楽しめるレース。
ここは純粋にレースを見るだけでもいいんじゃないかな。

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