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精液採取のチョットしたコツ

先日の日曜日は、都内の婦人科クリニックで男性不妊外来をさせて頂きました。前日から雪が心配されていましたが、降ることなく、患者さんもキャンセルにならずにホッとしました。

今回は、精液検査の話題です。精液検査は、男性不妊症外来を行なう上で大切な検査ですので、正しい検査の方法やデータの見方をQ&A方式でお伝えします。

①精液検査をするために禁欲期間はどのくらいが適切ですか?また、何回、検査をするのがいいですか?

2日~5日間の禁欲期間がベストです。2回以上検査をお勧めします。

②精液検査を行なう場合、自宅で採取する方法とクリニックまたは病院で採取する方法では違いがありますか?

クリニックで採取する方が、自宅で採取したものより、いい結果が出ることが多いです。(自宅で採取した場合、温度など、運ぶときの条件で精液所見が悪くなる可能性があります。)

③精液検査のデータはどれをみればいいですか?

精液量、精子濃度と運動率に着目してください。精液量1.5ml以上、精子濃度1500万/ml以上、運動率40%以上が正常下限値です。この値を下回っている場合は、さらに詳しい検査が必要です。

ちょっとした工夫で、精液所見は変化します。重要な検査ですので、上記を参考にしてみて下さい。

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