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秋の七草をご存じですか?

知っていなくても全く支障はないけれど、知っていると素敵さがぐっと増す。

そう。それが、秋の七草!

春の七草ほど知られてはいないし、七草粥とかにして食べない、ただ眺めるだけ!

媚びないなぁ~。今回はそんな秋の七草についてです(笑)


古来日本では、野山を散策しながら季節の草花などを歌に詠み、四季の移り変わりや折々の風情を楽しんでいました。『万葉集』の中で山上憶良が詠んだ歌

「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」
(あきののに さきたるはなを およびおり かきかずふれば ななくさのはな)
「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴朝がほの花」
(はぎのはな おばなくずはな なでしこのはな をみなえし またふじはかま あさがほのはな)

この7種類の草花、ハギ,オバナ(ススキ),クズ,ナデシコ,オミナエシ,フジバカマ,アサガオが、秋の七草として親しまれるようになったようです。

これらのうち,アサガオは日本の植物ではなく,熱帯アジアの原産で,奈良時代にはすでに日本に移入されており,広く栽培されていたらしいのですが,憶良の歌にいうアサガオはキキョウのことであるとされているのが通説です。

やはりこうゆうものは、さらっと言えるのが素敵です。こんな風に覚えると簡単ですよ。頭文字の語呂合わせで覚える方法なのですが、

「おすきなふくは?(お好きな服は?)」

(お=オミナエシ、す=ススキ、き=キキョウ、な=ナデシコ、ふ=フジバカマ、く=クズ、は=ハギ)

秋の七草の中には、普通に自生しているものもありますし、公園などでも見かけるものも多いです。そしてガーデニング初心者の方でも育てやすいものが多いので、ご自宅のお庭やプランターで育ててみるのも風流で良いですね。素敵さ増していきましょう!(笑)


*「にらめっこ」2019年 9月10月号 掲載に加筆修正

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