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UBUNTU

UBUNTU

『UBUNTU』【ウブントゥ】という言葉を知っていますか。
ざっくりと言うと『UBUNTU』はアフリカ(南アフリカ)の哲学のことです。
僕がこの言葉を知ったのは、2021年のWSWD【WorldSocialWorkDay】です。このときのテーマが『Ubuntu~I Am Because We Are~』でした。
当時は、「アフリカの言葉なんだなぁ」ぐらいしか知りませんでした。

誰かと自分を比べる。

誰しも一度はしたことがあるのではないでしょうか。
『隣の芝は青く見える。』という言葉があるように、誰かのこと(人生)を「いいなぁ。」と思うことが僕はしょっちゅうあります。
欧米諸国や日本などの先進国、現代の社会や世界で見られる個人主義。
(※個人主義がどうとか、集団主義がどうとかではないです。)
『UBUNTU』とはこの個人主義と正反対の考え方のことです。

実は最近、協力隊でセネガルに行く予定でもあり、アフリカに興味があり、とある本を読んでいます。

その本が『ウブントゥ 自分も人も幸せにする「アフリカ流14の知恵」』【ムンギ・エンゴマニさん著、長澤あかねさん訳 パンローリング出版】
です。

まだ読み途中なのですが、この本の中で
「自分の人生を誰かの人生や彼らがもっているもの、持っていないものと比べる必要はない。その代わり、他の人たちが自分の人生を良くしてくれていることに感謝し、目を向けることはできる。」
という言葉が出てきます。
正直、まだ消化しきれていない部分もありますが、自分にとって新しい視点でした。
また、この本の著者であるムンギ・エンゴマニさんの祖父はアパルトヘイトに反対し、ノーベル平和賞を受賞したデズモンド・ムピロ・ツツさんということもあり、当時の状況と合わせて解説もしてくれています。
恥ずかしながら、「アパルトヘイト」という言葉しか知らなかったですが、廃止後の流れの中で『UBUNTU』がいかにキーワードになっているかを感じました。

ちなみに、ツツさんは『UBUNTU』のことを


❝<ウブントゥ>を西欧語に翻訳することは、きわめて難しい。
それは人間であることの、まさに本質を言い表している。
ある人を賞賛したいとき、私たちは『〇〇さんにはウブントゥがある』という。そう言われた人は気前が良く、人を温かく受け入れ、親切で思いやりがあり、憐れみ深い。
自分が持っているものを人と分かち合う。
それはすなわち、『私の人間性は、あなたの人間性と不可分に結びついている』ということである。
私たちは皆、生命の束の一部をなしている。
私たちは『人は他の人々を通して人である』と言う。
『我思う、ゆえに我あり』ではない。
むしろ『私は一部をなし、参加し、分かち合うから人間である』ということだ。❞


と説明しています。

『UBUNTU』
まだまだ自分の中で消化しきれていませんが、なんだかとても心にスッと入ってきて、スッキリしています。これから読み進めながら落とし込んでいけたらと思います。

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