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とあるYouTuberの婚活

最近、とあるユーチューバーをチャンネル登録して観ています。

40代半ばの独身男性で、独り身の男の休日の過ごし方などを取り上げた内容です。

正直、特別面白い内容ではないのですが、孤独で自由気ままに日々を過ごす日常にどこかシンパシーを感じるんです。個人的にはヘミングウェイの小説を読んでいるような感覚になります(笑)

この方は最近婚活パーティなどに参加したのですが、自己紹介の際、相手の女性に対して自らの職業を「映像クリエイター」と称してました。さらに仕事の内容をツッコまれると「動画の撮影や編集……」などと補足していましたが、その声色はいかにも自身なさそうで、どこかウソをついているようにも映りました。

もともとこの方は派遣社員として地方で働いていましたが、体力面で限界がきたことに加え、YouTubeチャンネルがある程度ヒットしたことで派遣を辞め、関東に戻ってきた過去があります。つまり「ユーチューバー」として食っていけると踏んだわけです。

また同時にその道で生きていくと決めた以上、チャンネル登録者を飽きさせないよう、工夫を凝らした投稿で視聴者を満足させるよう努力しなくてはなりません。もしかしたら婚活も話題作りの一部かもしれませんが、奥歯に物の詰まったような言い草はちょっと気になりました。

小学生に「将来なりたい職業」についてアンケートを取ったところ、「ユーチューバー」と答える子どもが増えているようです。ちょっと前までは冗談と思っていましたが、社会に与える影響と広告収入を考えれば、その道も決して非難できるものでなくなってきたと思います。

折悪く、新型コロナウイルスの影響により仕事を失くした人や、生活苦にあえぐ人が増え続けている以上、そこに商機を見出すことは自然な流れです。自らのアイデアで誰かを楽しませることができるスキルがあるのならば、どんどん活かしていくべきだと思います。僕自身、ユーチューバーという職業に対する偏見が昔ほどなくなってきたなぁと感じています。

ただし、一般的に社会が抱くイメージとして、特に年配者にとって「ユーチューバー」はあまりよいものでないようです。この方もどこか後ろめたさがあるから、「映像クリエイター」など抽象的な物言いとなったのだと思います。

非常に不安定な世界であることは否定できませんが、それでも安定した会社にしがみついているだけの能無し社会人より、日々危機感と戦いながら生きている人の方がよっぽど魅力的だと思います。この方も多方で批判されていますが、決して悪事を働いたわけではないし、良コンテンツを作り続けていただきたいと思います。

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まあ、もし娘が男を連れてきて「YouTuberやってます」と言ったら秒で帰しますけどね。

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