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リバプールは夏にHGの選手を獲らないとダメなの?~プレミアリーグ夏の移籍市場を考える~

全世界のリバプールファンに衝撃が走った「ベリンガムからの撤退」の一報。
複数の信頼できるメディアから報じられているため、信ぴょう性はかなり高い。
もちろん移籍市場は閉まるその瞬間までどうなるかわからないものであるから、まだ100%獲得が無くなったとは思わないが、悲観的にならざるを得ない。
今回はベリンガム撤退の是非はさておき、夏の移籍市場でリバプールはHGの選手を獲らなければならないのか?を登録枠の観点から考えていきたい。

来季のメンバー

15歳~からという縛りの意味は何なのか?

登録のルール

プレミアリーグ
自由枠(最大17)+HG枠(8)=25
U21は登録無制限

チャンピオンズリーグ(UEFA)
自由枠(最大17)+HG枠協会育成枠(最大4)+クラブ育成枠(4)}=25
Bリストは登録無制限

ルールは少し複雑ではあるが、25人の枠をフルで使うためにはHGの選手が少なくとも8人必要である。
HGが7人しかいなければ24人しか登録できない。
来季リバプールがCLに出れるかどうかは厳しい状況ではあるが、基本的にはCL(UEFA)の登録枠を念頭に話をしていきたい。

HG枠は埋めなければならない?

HGが8人以上いないと枠をフルに使えないので、埋めるに越したことはない。
但し、当たり前のことだがHGであろうが非HGの選手であろうが戦力にならない選手がスカッドにいても意味はない。
有力な選手がHGにいればそれだけ自由枠を有意義に使うことができるので、求められるのは実力のある選手ということ。

リバプールのHG選手

上のリストにもあるが一応書き出す。

クラブ育成枠

  1. ケレハー

  2. ゴメス

  3. トレント

  4. カーティス(来季より要登録)

協会育成枠

  1. ナット

  2. ヘンド

  3. カルバーリョ(PLだとU21の枠)

今季の登録メンバーから考えるとこの7人。
セップ(協会育成)、リース、クラークソン(クラブ育成)も要登録になるので、セップはともかくリースとクラークソンは放出(ローン)されるだろう。

とりあえず枠としてはある程度埋まっているが、戦力として計算できるのはケレハー、ゴメス、トレント、ヘンドの4人で、主力として試合に出てるのはトレント(ヘンドも?)のみ。
お世辞にもHGが充実しているとは言えない。

来季確定だろう選手はゴメス、トレント、ヘンドの3人。
残留して欲しいケレハーを加えると4人。
現実的にナットorセップで1枠?
ミリーの契約延長の可能性も?
カーティス、カルバーリョの去就は補強次第?

まとめると

クラブ育成枠(ケレハー、ゴメス、トレント)
協会育成(ナットorセップ、ヘンド)
+カーティス?カルバーリョ?ミリー?
6か7くらいは埋まりそう。

U21の有力選手

今後数年間で登録が必要になる若手選手をみていく。

24-25シーズン
・カルバーリョ(協会育成枠のみ保持PLはこのシーズンから要登録)
・モートン
・ベック
・クメティオ

25-26シーズン
・エリオット
・デイビス
・ラムゼイ(ローンなければクラブ育成枠○)

26-27シーズン
・バイチェティッチ(24年1月でクラブ育成枠○)
・ゴードン
・チェンバース

27-28シーズン
・ドーク

カルバーリョ、エリオット、バイチェティッチあたりはトップチームの実績が既にあるが、他はどうなるか不透明
そこまで下からの突き上げがあるわけでもないので、HGを今埋めなくてもいずれ埋まる、と楽観視することはできない。

自由枠の空き

自由枠17のうち放出がない前提で言えば空きは3つ。
ラムゼイをCL(UEFA)のリストから外せば4つ。
1つは空きを作っておかないと冬の補強に対応できない。
そうなるとやはりあまり枠に余裕がない。
大型補強なんて夢なのではと思えてきた…

結論

HG選手の補強はやっぱり必要!

やっぱり必要です!
補強ポイントのMFに2枚
アドリアンの抜けた第3GKに1枚
CB1枚
くらいが夏に求める補強の基準。
4枚すべてを非HGにしてしまうと自由枠はいっぱいに
4枚のうち2枚はHGを獲りたいし、第3GKは是が非でもHGを獲ってほしい、いや、獲らねばならん!
結局、HGの枠も使わなければ満足のスカッドを組むことができないのが今のリバプールの現状という事です。

最後に

ということで、つらつらと書いてきたが、思ったより枠に余裕はなく、ベリンガム撤退は枠的にも結構痛い。
また、マウントが求めていた「Right player」ではないと思っているので、彼の獲得は正直反対。
しかし、現状ではHGの補強なくして大型補強は難しい。
結局、いつまでたってもリバプールにビッグサマーは来ないのではないだろうか。

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