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退団後の話 ルーカス・レイヴァ

2007年夏、ブラジル・セリエAの年間最優秀選手という実績と共にグレミオから加入。

大怪我や批判、出場機会減少を経験しながらも中心選手であり続けて10年。

2017年夏、10年間を記念するトロフィー、ダルグリッシュからの特別表彰、120年以上を誇るクラブ史上47位となる346試合出場という成績とともにラツィオへ移籍。


ラツィオ移籍

2017年7月19日、ラツィオは『ようこそ、ルーカス』というツイートとともにルーカス獲得を正式発表。

移籍金は£500万ほど、2020年までの3年契約。

ラツィオ公式サイトは意外とあっさりした文章で発表。

S.S.ラツィオは、ルーカス・ペッツィーニ・レイヴァ(1987年1月9日生まれ)をイングランドのクラブ、リヴァプールFCから完全移籍で獲得した。


ラツィオでの成績

17/18シーズン、ユヴェントスとのスーペルコッパ・イタリアーナでデビューを飾り、80分までプレーして優勝に貢献。

2017年12月7日、ELグループステージのズルテ・ワレヘム戦で初ゴール。(2分39秒頃~)

その他にもELラウンド16のディナモ・キエフとの2nd legでは勝ち抜けを手繰り寄せる先制ゴール、更にリーグ戦でも2ゴールを決め、移籍初年度を自身にとってヨーロッパでの最多記録となる50試合4ゴール5アシストという成績で終えた。

シーズン終了後にはクラブの年間最優秀選手に選出。

ちなみにこの投票で71.4%の票を獲得しているが、2位のインモービレとの差が5倍近くになっており、実はリヴァプールサポーターの後押しが効いたのではとも囁かれていたりする。


18/19シーズン、2018年10月末から12月半ばにかけて筋肉系の負傷により欠場が続いたが、アタランタとのコッパ・イタリア決勝では82分にコーナーキックからミリンコヴィッチのゴールをアシスト。(2分46秒頃~)

全コンペティションで36試合0ゴール4アシスト。

シーズン終了後、年間最優秀選手の候補5人に選出される。

フェリペ・カイセドやミリンコヴィッチを上回って進出した決定戦では、アチェルビとの一騎打ちを94.1%という得票率で制して再び年間最優秀選手に選出。​


19/20シーズン、ユヴェントスとの再戦となったスーペルコッパ・イタリアーナでは64分間出場し、再びの勝利に貢献。

但し、膝の怪我により6試合連続欠場でシーズンを終えるなど、全コンペティションで30試合0ゴール1アシストと全てで移籍後最も低い成績となった。


20/21シーズン、コロナウイルス陽性判定による隔離などを経験しつつ、2021年3月6日時点で17試合に出場。


契約延長

2017年夏に3年契約を結んだが、2019年5月4日に2022年夏までの契約延長を発表。

契約延長にあたり、ルーカスは『簡単な決断だった。チームの成長を助けたいんだ。』とコメント。


将来

2018年2月のジェノア戦後、同郷のフェリペ・アンデルソンとインザーギ監督がパフォーマンスなどを巡りトラブルを抱えた際、インザーギ監督がフェリペ・アンデルソンに対して『もうお前がプレーすることはない!』と叫んだとも伝えられる中でルーカスだけが仲裁。のちに和解。

そういった人格面の評価もあってか、The Lazialiによればキャリアを終えたあとはフロントや監督などの職が与えられるのではとの話もあるそう。

ロティート会長がラツィオとは別に保有するセリエBのサレルニターナか、はたまたラツィオ下部組織なのか、いずれにせよラツィオ経営陣はルーカスを気に入っている。


筆者より

大きな期待、批判。
ジェラード、シャビ・アロンソ、マスチェラーノらとのポジション争い。
膝の大怪我。
ヘンダーソンらの加入による出場機会減少。

それらを戦い抜いて10年間もいてくれた選手を好きにならない訳がない。

何を隠そう、筆者もラツィオの最優秀選手に選ばれるよう投票した1人。

『ファーストネームがルーカス、セカンドネームがレイヴァ、だから好きなんだ』というチャントの通り、無条件で愛される数少ない選手の1人であることは間違いない。


スペシャルサンクス

Nemesis@anfield様

skal様


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