バーンリー0-1リヴァプール
アリソン8ダイク6マティプ4ロボ7アーノルド7ファビーニョ8ケイタ7マネ4サラー4フィルミーノ4チアゴ7ジョタ4ミルナー-クロップ6
56分間10人vs12人で戦っていたので非常に苦しい戦いとなりました。私はトップリーグの首位を争うチームのMFで前半45分戦ってパス成功率が50%を切ってる人を生まれて初めて見ました。パスの成功は5mくらいの安全なパスだけ。素晴らしいクロスを1本入れただけでボールを持ってる時にプレスがかかればほぼ全部ロスト。相手のMFの前線を追い越す動きにも全く対応できずファビーニョのカバーがなければ失点していたことでしょう。昨日の彼のパフォーマンスはクロップ就任後のリヴァプールで先発したユース選手を除いた選手史上で最低のパフォーマンスでした
MFの最適解はファビーニョとチアゴで確定です。2人とも低い位置から周りを使うMFなので最後の1枚は前に出て狭いスペースで輝けるリンクマン型の人間が良いでしょう。昔はチアゴとファビーニョに次ぐ最後の1枚はヘンドで良いと思っていました。しかしヘンドを前に置いても狭いスペースで何も出来ないから適してない事がはっきりと分かましたね。コンディションの問題もあると思いますが、MFの前側の役割ではまさかのワイナルドゥム以下という事が判明しました
ファビーニョとチアゴがいるのでヘンドはもうアーノルドの控えとファビーニョの控えで各900分とカップ戦で年2500分も出場機会を与えれば十分でしょう。19/20でファビーニョの代役としては輝いていましたし、クロスは非常に上手いのでRBの控えならばまだできる事はあるはずですが、今日のスタメンの中では存在自体が場違いでした
狭いスペースでボールを受け取れる技術を持つ今のリヴァプールの選手はジョーンズとフィルミーノとケイタの3人だけです。エリオットは身体の使い方が上手くないので前を向きながらボールを受ける技術が低く、ほぼバックパスとなってしまうため対象外としました
ジョーンズはボールを貰った後のプレー選択と守備のプレスとディレイ判断に成長が必要です
フィルミーノの問題はラストパスの精度が低すぎる事です。この日もポストプレーまでは完璧でしたが、そこからのラストパスが大チャンスを逃す酷いパスミスを連発しましたし、判断が良くありませんでした。また油断してる時はすぐに雑なプレーが出て危ないカウンターを食らうのが難点です
ケイタは出してみないと調子が分からない非常にムラの激しい選手で昨日のように優れた時と相手によっては身体能力の低さだけが露呈する酷い時の差が激しすぎます。またファビーニョやチアゴも身体能力が高くないので彼らがカウンターを止められなかった時のフォローに戻って来られない身体能力の低さも問題です
しかしこうも前のIHが一長一短だと16/17前半戦のララナが恋しいですね。ララナも鈍足でしたが1歩目の判断が早いので長距離でのカバーも出来ました。ファビーニョとチアゴを除くMFでPLやCLを優勝するために満足できるクオリティを備えていたのは16/17前半戦のララナと19/20でファビーニョが故障してた時アンカーに入ってたヘンドだけです。とにかくMFはずっと量だけで質が致命的に足りていません
なぜ質が足りないのかといえば、金があるのに選手を入れ替えないからです。中央の適性がないミルナーとチェンバレンというサイドハーフを2人もMFに抱えていることが問題なわけですが、原因がMFに走力を求めすぎるクロップのせいなのか、資金が足りずに彼らのような便利屋を残さないといけないスカッド構成にあったのかは分かりません
資金面の問題がようやく解決されたこの夏にミルナーとチェンボを放出してMF買ってくるのかと思っていましたが、ミルナーの契約延長に動くとは夢にも思いませんでした。ただ仮に契約を延長するとしてもミルナーは週給£50kくらいでカップ戦のRB要員なら延長する価値はあるでしょうからFSGは適正給与を提示してくれるでしょう
ミルナーへの契約延長オファーはジェラードの時のように単年年俸50%カット、2年目の年俸は66%カットというようなオファーになるはずで、ジェラードのように契約延長せず退団の可能性も非常に高いです。ミルナーのPLとCLの出番はできる限り0に近づけるべきで、今後はチームのサポートメンバーとしての貢献に期待したいと思います
世界で1番優秀なリヴァプールのデータ分析チームは間違いなくミルナーとマネの衰えもヘンダーソンの付加価値が非常に低くチームの足を引っ張っている事も把握しているはずです。ディアスというマネの後釜は買ってきたしMFの補強候補を見る限りヘンダーソンの時代ももうすぐ終わるでしょうし、ミルナーの役割は出場時間的に少しずつ確実に小さくなってきています
チアゴやファビーニョからのロングパスだけでもFWや両サイドバックへチャンスを供給できますが、彼らとFWやサイドバックへの中間地点となれるようなリンクマン型のMFはジョーンズの成長を見ながら獲得する必要があります。候補となるのはレバークーゼンのウィルツ、ドルトムントのベリンガム、アストンヴィラのラムジーでしょう。ラムジーは大した事がなくて騒がれる意味が分からないと思っていましたが、昔のアーノルドのごとく1試合ごとに成長しているので候補にあげました
ヘンダーソンのパスミスによるロストとヘンダーソンがマティプの球出しに対してコースを作らない事によるマティプのパスミスでロスト祭りになったため、前線の選手は何度も背走する事になり、ゴール前での正確さを失ってしまったのか全員良くなかったです
チアゴが入って繋ぎのミスが目立つマネも抜けてからはチームは劇的に安定し、落ち着きを取り戻して70%以上ポゼッションできたため安心できるようになりましたね。アリソンが当たっている日で1-0でも負ける気がしなくなりましたが、サラーのパスが短くなったりトドメを刺せなかったのは残念でした
次のインテル戦で相手は中3日に対してこちらは中2日と苦しい日程が続きますが、酷いパフォーマンスで足を引っ張る選手を55分過ぎまで引っ張ってチアゴを温存して勝点3を勝ち取ったクロップの采配も見事でした
インテル戦はBチームで勝つ事が出来たミランに1試合消化試合が少ないとはいえ首位を明け渡すレベルのチームなら楽勝と見る人もいるでしょう。ただ当時のミランはレオンとジルーを欠いてメニャンが故障明けで酷いパフォーマンスだったことを考えると、そこまで楽観するべき相手ではないでしょう
彼らの基本フォーメーションは3-5-2
GKはハンダノビッチで昔ワールドクラスで今も世界上位のGKです。
CBはバストーニを底に右シュクリニアル、左にデフライが基本ですがバストーニの故障に伴いLBとCBを兼務するディマルコを左に配置しデフライを底に配置していました
ディマルコは攻撃時にSBとしてペリシッチをフォローしながらオーバーラップする姿勢も見せており、アーノルドと1vs2を作られないよう右のIHにはチアゴを配備するべきでしょう
中盤はペリシッチとドゥンフリースがWB。底にブロゾビッチ、右にバレラ、左にチャルハノールが入ります。ブロゾビッチはとても優秀な選手ですが、彼らの1番優れたバレラは出場停止です。ビダルが代役で入るはずです
ドゥンフリースの身体能力には注意が必要ですが、彼の技術レベルは並でしたからロボなら負ける事はないでしょう。またナポリ戦を見る限りでは中央のラインが意外と崩れていた印象なのでチアゴがパスを通せれば大量得点も狙える可能性は0ではなさそうです
2トップにはジェコとラウタロがベースでサンチェスなどが交代カードとして切られる傾向があります。ダイク、マティプ、コナテがジェコに空中戦で負けるとは思えずラウタロが自由に動き回った所でリヴァプールの要塞をこじ開けられるとは思えません
攻撃に関して言えばシュクリニアルは空中戦に課題を抱えており、こちらのセットプレーで得点を奪えれば問題なく勝てる相手でしょう。ナポリ戦を見る限りだと故障者が出なければ9割勝てる相手だと思いますが、相手MF5枚が中央で綺麗にラインを統率してドン引きカウンターサッカーをされたらバーンリー戦のような展開もあり得ます。油断する事なくヘンダーソンをベンチに下げて戦いたいですね
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