クリスタルパレス1−3リヴァプール
アリソン10ダイク7マティプ6アーノルド6ロバートソン9ファビーニョ7ジョーンズ7ヘンダーソン3ジョタ7フィルミーノ6チェンボ5南野4ミルナー-ゴメス-クロップ6
MOM アリソン
スタートは最高の展開でした。相手の4−3−3で両翼の守備力が低過ぎてCBからSBへのパス出しで相手WGを交わして前進できたため、前線での数的不利がなくなりSBからジョタやフィルミーノやジョーンズが間で受けて素晴らしい攻撃が展開され2点を先制した時には勝利を確信したものです
しかしながら相手はSBからの前進を止めるため2トップに変更し4−4−2で幅を埋める方針に素早く修正すると地獄のような展開が待っていました。元々消えていたヘンダーソンとチェンバレンの穴が表面化し始めているにも関わらずイケイケな選手たちは危ないパスを続けてミスを繰り返すようになり試合の主導権を渡してしまい危ないシーンをアリソンのスーパーセーブで凌ぎ続けていました
ところがヘンダーソンの位置が高過ぎて戻れずに生まれた中盤の大きなポケットを利用されるのを防ごうとファビーニョがスライドで穴埋めにいくも身体能力的に間に合わず、CBの裏を突かれて失点。この光景は今季何度目でしょうか。もう見飽きた失点シーンとなりました
アーノルドの守備は並ですし怠慢癖もあるのでヘンダーソンのポジショニングとの相性が悪いです。マティプもトップスピードはある選手ですが、初速が非常に遅いのとアジリティが低いことだけが弱点のため予期せぬカウンターを受けると脆いので失点を繰り返します
ヘンダーソンはキープ力もなさすぎてビルドアップでも大きな穴になっていました。彼の最大の問題は周囲の選手にデバフをかけていること、と評した人が行った通りの展開になってしまいました。ファビーニョの周囲を固めずにスペースを空けて彼の守備力にデバフをかけてアーノルドとマティプの守備の問題を大きくし、チェンボに代わって入った南野はスペースを埋めることに終始して何も活躍できませんでした
しかし最大の問題は代役がいないので彼を使わざるを得ないことです。今の状態ならばMF5番手どころか6番手に落としたいのですが、守備的MFがファビーニョとチアゴとヘンダーソンに続くのがモートンという欠陥スカッドなのでクロップには修正する手段が残っていませんでした…
彼は運動量が最大の武器のはずが体調不良で離脱してから走れていません。今の所は契約延長は大失敗ですが、そのうち走力が戻ることに期待しましょう。走力が戻ればファビーニョにはないカバー範囲の広さでボールを回収することができますし、低い位置でプレスがかからなければ良いパスも出せますからファビーニョの控えには十分です
チアゴが復帰してジョーンズが活躍して控えに回ってくれれば良いのですが、忖度で起用されそうなのが心配ですね。どちらにせよ近い将来には守備的MFを1枚補強してMFの5番手か6番手にする必要がありそうです
そうなると昨季離れたワイナルドゥム、今季で終わりそうなミルナー、ヘンダーソンという魔のトライアングルから遂に卒業できるかもしれません。ずっと願い続けてようやく願いが叶うかもしれないので今夏の補強には本当に期待しています。間違ってもティーレマンスだったりライスだったりそういったレベルの選手を買わないように祈るばかりです
ジョーンズはドリブルとトラップとフィジカルに運動量も優れている上に課題のパスも昨日は珍しく繋ぎでミスが少なくボールの前進に役立っていました。無駄にコネまくって相手の帰陣に貢献するいつものジョーンズが消え、だいぶ成長してくれました。この状態を維持して味方を活かすパスが出せるようになれば完璧です
南野はヘンダーソンが前に突撃して空けたスペースを意識してカバーしていたように思います。チームの方針だったのか、彼の独断か分かりませんが攻撃では完全に消えていたもののヘンドが空けたスペースを埋める努力は評価したいと思います
しかしながらカバーエリアが落ちているプレスを続けるヘンダーソンとカバーに走る南野にギャップが生まれ相手の最終ラインにプレスがかけられずフリーで最終ラインの裏に蹴り込まれ続ける苦しい展開が続きました
苦しい展開が続く中でチームを救ったのは人間をやめてるアリソンでした。理解不能なスーパーセーブを繰り返し勝点3を勝ち取りました。彼がいなければ負けていた可能性すらあります
最後は相手が全くボールにチャレンジせずに突っ込んできたところを上手く貰いに行ったジョタの頭脳プレーでリヴァプールに不利な判定を出すことが少ないケヴィン・フレンドの判定もあって勝ちを確実なものにできました
南野の最後のヒールも狙いは良かったのですが技術不足でした。ただあそこでボールを失った後に90分出ているジョーンズが全速力で戻っているのにジョギングだったのは少し残念です。勝利がほぼ約束されていた展開なので走らないのも分からなくはないのですが、レギュラーを掴みにいける力のあるなしによる差なのか執念の差なのでしょうか
ダイクは未だに世界最高レベルのCBではありますが、もう世界最高のCBと言い切れなくなりました。明らかに加速とアジリティが落ちており1vs1を潰せなくなっています。相手のレベルに合わせてゴメスやコナテとのローテを少しは受け入れてほしいと思います。2人には圧倒的なスピードがあります
マネも衰えが顕著であり、フィルミーノもトラップとドリブルとフリーランがどれだけ優れていてもパスの荒さが目立つようになっています。アリソンやロバートソンは素晴らしいパフォーマンスを取り戻しており、アーノルドやケレハーも進歩してますから悪いことばかりではありませんが、ダイクとヘンドのパフォーマンス低下を見ると今後の主力の契約延長は慎重にならないといけないでしょう
最後にミルナーを投入して珍しく4−4−2でサイドの穴を埋めてきたクロップの判断は良かったと思います。今までの脳死4−3−3を捨ててでも拘った勝点3はとても大きな価値があります。冬に守備的MFを獲得できればPL優勝の可能性も復活してくる可能性があります。諦めず応援しましょう
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