リヴァプール3−1ノリッチ

アリソン7ダイク7マティプ6ツィミカス6ゴメス3ヘンダーソン8ケイタ5チェンボ2ディアス6マネ7サラー8チアゴ7オリギ6南野-クロップ9

完璧なターンオーバーと交代策で素晴らしい逆転勝利でした。苦戦した原因はとにかくチェンボのポジショニングが悪かったせいです。普段は外をフラフラと彷徨ってボールの出し所がなくしてロスト時には相手のカウンターを自動ドアにしました。更には中央でボールを貰えば下手なのでロスト。申し訳ないですが右のサイドバックをやる気がないなら今シーズンはもう起用することなく夏に売却して欲しいです

彼が抜けてチアゴが入った事によって出場していた選手が本来の力を発揮できるようになりました。チアゴが素晴らしいのはもちろんですが、チェンバレンが中盤から抜けた事の方が大きかったです。交代策がハマった後も唯一プレーが改善しなかったゴメスはRBではないですね

当たり前だがゴメスはRBではない

この試合は90分出すという約束だったのでゴメスは代えられなかったのでしょうが、今後アーノルドを休ませる時のRBはミルナーを優先して欲しいです。サイドでの1vs1の守り方も攻撃時のWGのフォローの距離やタイミングも悪く、RBとしては失格でした

彼の最大の問題はとにかくボール保持した時の判断が悪い事です。パスの精度は高いのに出せば味方が苦しむようなパスが多すぎます。試合に全く出ていない事で元から悪かった判断力が最悪レベルに落ちており、ロストを繰り返していたチェンボにパスを出してはカウンターを食らう勿体ないプレーが多すぎました

スピードも全盛期に比べて落ちており、試合に出ていないことによる弊害が大きくなりすぎています。ダイクがパフォーマンスを取り戻しており、マティプはダイクと並ぶレベルでコナテも期待通りに急成長して2人に近づくパフォーマンスを見せ始めました

ゴメスは完全に4番手が妥当な評価であり、夏にアストンヴィラへ2年ローンするべきでしょう。2年後もマティプが衰えておらずゴメスの実力が戻らなければ売却も検討するべきですが、今は絶対に完全移籍で手放すべきではありません。ただセップがCBとRBとして最低限のレベルに達してきていそうなのでCBしかできない彼を塩漬けにするのは明らかに勿体ないです

チアゴとオリギの投入による2センター4トップで劇的に改善したディアスらFW陣

右のIHはヘンダーソンがやっても、チェンバレンがやっても、エリオットがやっても押し込める相手にはダメな試合が多すぎてチアゴが低い位置でプレーする以外は全く機能していません。この日のチェンバレンのように相手MFとDFラインの間で何もする事なく彷徨い続けたり、サイドに開いてカウンターの危険性を高めるプレーに終始するなど何も付加価値を付け加えない試合が多すぎます

ジョタがインサイドハーフをやる狂った4-3-3をやったこともあるリヴァプールですが、待ち望んだ4-2-4を披露してくれました。マネを左に置き、オリギが基本は中央で上下に動き、ディアスが両サイドのマネやサラーとポジションを自由に入れ替える配置に代えたのがメチャクチャ効きました

チアゴを投入は上記の通り私も思っていたのですが、オリギの投入が良かったです。競争が激しくなった為か今までの序列優先で試合内容を悪化させていた起用が多かったのに、この2試合のクロップの交代は完璧でした

低い位置で輝くヘンダーソン

チームはチアゴの投入で劇的に変わりました。チアゴの投入でヘンダーソンがチアゴと並ぶ形になり、ノリッチが弾き返した2ndボールを拾えるようになった事がチームを劇的に落ち着かせました

ヘンダーソンはチェンバレンが酷すぎたのとケイタの足が遅すぎて中央を1人で守るという不可能なタスクを背負っていたので悪く見えましたが、前半から悪くはありませんでした。ただチアゴが入って2センターになった後の方がより優れていました

低い位置でプレッシャーがかからなければ良いパスを出せる選手なので同点ゴールの起点となったツィミカスへのパス、ディアスの加入後初ゴールをアシストするなど素晴らしい活躍でした

2センターで低い位置からボールを回して、完全に押し込んだ際にはミドルを打ったりゴールにボールを放り込む役割の方がアンカーよりもIHよりも向いていそうです。ヘンダーソンは酷いプレーをして叩かれれば叩かれるほど復活する不屈のメンタルを持つナイスガイなので今後も彼に出来ることをチームとして設計したいものです

低い位置で輝けないケイタは放出すべきか

ケイタは良い所は良いし悪い所は悪い、いつものケイタでした。彼は狭いスペースでの技術に優れたMFですが、チームとしてケイタがボールを持ってCFにボールを預けてリターンを貰ってWGやCFがゴールを決める形を全く作れていません

何度かツィミカスを使った良いパスもありましたが、ケイタの悪い所が目立つ試合となってしまいました。とにかく低い位置でプレーするMFとしてはパス精度が雑すぎて完全にヘンダーソン以下です

チェンバレンに比べれば幾分マシなパフォーマンスでしたが、彼が抜けた後にここまで劇的にチームが改善されると叩かれてしまうのが辛い所ですね。彼は加入後の成長が全くないのでローテーションレベルの実力しか持ち合わせていません。また控えとしてプレーさせるにはあまりに調子のムラが大きいのも問題で今夏に売却するべきでしょう

やはり最大のターゲットはハーランドにすべきか

押し込んだ際に高い位置でプレーするIHはイニエスタやモドリッチやダヴィド・シルヴァ級の技術がないとロストに繋げて危険なだけです。この日のプレーを見ると4-2-4は今後も4バックの格下相手には真剣に検討されるべきでしょう

オリギが退団すると言われていますので、中央で逃げずにロングボールをポストプレーが出来るCFの役割をこの試合で担った彼の後任が必要となります。ジョタは今日ディアスがやっていた中央でポストプレーヤーの後ろから飛び込んだりサイドでボールを貰って切れ込む仕事が得意ですがロングボールを収める技術は高くありません

マネはロングボールを収める技術はありますが、CBと競り合えるストレングスが不足しています。またフィルミーノの離脱が増えていることもネックです。FW5人はサラーとディアスとごっつぁんゴールが多かったフィルミーノがxGとほぼ同じながら若干ゴール数が下回っており、ジョタは2点、マネは3点もxGに対してゴール数が少なくなっております

決定力が高くてフィジカルが強くてロングボールを抑え込めるといえばハーランドでしょう。マネは衰えており、フィルミーノはケガが増えていますので今後はフィルミーノとマネの後釜も含めてFWが2人必要になります。2人とも来年の夏までになるのかは分かりませんが、1人は放出することになる気がします

サラーが衰えて中央に回るのは3年から4年は先だと思われるので今1番必要なのは中央のFWだと思われます。ハーランドはリヴァプールとの対戦を喜んでおりCLで勝てる所を希望しているので高い給与を捨ててリヴァプールに来てくれるならば諸手を挙げて賛成したいと思います。代理人を変えないと難しそうですが…

南野選手はカップ戦要員

南野選手は完全にカップ戦要員です。カラバオカップは彼の活躍があって決勝まで進出できましたが、決勝は恐らくこの日のように最後の5分程度の出番になりそうです。ただ今後もFA杯では先発する事が予想されます。そしてFA杯でも決勝まで行けば控えに回されることになるでしょう。カップ戦要員というのはそういう仕事でチームにとっては必要な選手です

フロント3の後釜を夏に取った場合はカップ戦の出番すらなくなる可能性もあります。今後のことを考えるとエリオットなど若手の出場機会を増やしたいことも踏まえて多少ディスカウントしてまで放出する可能性は0ではなさそうですね

モナコはスカウティングが雑なので意外と得点を量産している選手を乱獲する傾向もありますし、現在の所属選手のレベル的にもちょうど良さそうです。現在の給料やリヴァプールが要求する移籍金を払えるクラブでは何処に行こうとレギュラーが確約されるチームに行ける事はないでしょうから、リヴァプールのカップ戦要員で過ごすのも選択の1つです。ただ出番は年に500分貰えるかどうかの世界です

シティ敗戦で優勝マジック34消滅。リヴァプールの自力優勝が復活

未消化のリーズ戦に勝ち、シティ戦に勝てば勝点が追いつきますのでシティのマジック34が消滅しました。ワイナルドゥムを放出して後釜を取らなかった事からFSG OUTと一部から声が上がりましたが遂に優勝争いに復帰しました

私はワイナルドゥムの放出に大賛成で守備的MFを取らない事に怒っていたのですが、金があっても欲しい選手が居ないor取れない状態だったので仕方がないでしょう。今年も守備的MFがファビーニョとチアゴとヘンダーソンしか居ない歪な構成ですので今後もシティ、チェルシーといったチームを除く格下相手には4−2−4を積極的に使っていくべきでしょう。ファビーニョ&ヘンドでもある程度は勝てると思いますので、チアゴが壊れないよう細心の注意を払って目の前の1戦1戦を勝ち続けたいですね。目指せ4冠です

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