リヴァプール1ー1チェルシー 感想記

アリソン7ダイク8マティプ7ロバートソン5アーノルド6ファビーニョ5ヘンド3エリオット4マネ3サラー6フィルミーノ6ジョタ6チアゴ6ツィミカス-クロップ1

MOMダイク

勝てたのに酷すぎる試合でした。この試合は1819のシティ戦のように今季の優勝を争う大事な試合となる可能性が高いのに勝点2を落とした責任は首脳陣にあります。もちろんチェルシーの守備力は見事でしたし、チェルシーには優れたトップ選手が沢山居るのは間違いないですが、監督の差で勝ち切れなかった試合となりました

敵将はこちらのプレスを利用して的確なポジショニング溜めを作ってカウンターを仕掛け、我々の優秀な守備陣が最後の1vs1で勝ってピンチの連続を切り抜けなければ危ないシーンを10人で何度も作り出しました

一方でこちらの監督はヘンダーソンを左に配置してビルドアップを詰まらせた上に守備でもヘンダーソンのプレッシングでバランスが全く取れておらずファビーニョに広大なスペースを提供させました。復帰戦のファビーニョは自身が得意でない大きなスペースのカバーに苦戦しました。ボール奪取という点では最低限のプレーを見せてくれましたが、カウンターを止められずにチャンスを作られ続けたのは痛かったです

序盤に右足のキックミスを連発していたのはヘンダーソン側の問題ですが、彼のパフォーマンスが酷かったにも関わらず70分過ぎまで放置して手を打たなかった首脳陣は今日の(も)戦犯としか言いようがありません。チアゴの投入が遅すぎて攻撃陣のエネルギーが足りずに後半は数的優位にも関わらずチェルシーペースでした

ハフェルツのスーパーゴールを決められ、多くのピンチを作られても負けなかったのは今季ボロボロだったパフォーマンスが続いたダイクの復活が大きかったです。もちろんピークと比べたら全然良くないですが、ルカクぐらいは完封できるレベルにまでは戻ってきました。ネイマールやエンバペを軽く封じていた全盛期に戻れるかは分かりませんが、彼のパフォーマンスが好転した事とエリオットの長所はこのレベルでも通用する事は今後の収穫となるでしょう

またケガから驚異的なペースで回復して大事な一戦で復帰戦を迎えたロバートソンはキックの精度に精彩を欠き、攻撃面での貢献が足りませんでした。それでも最低限のプレーは見せており、ツィミカスも含めてLBは万全となったことも明るい材料となりそうです

一方でマネのパフォーマンスがかなり落ちています。1vs1に勝てなくなり、無理なドリブルを仕掛けてはロストを繰り返しています。それでいてジョタやサラーのような得点の嗅覚もないのは厳しいです。フィルミーノは30代に突入し稼働率が落ちていっておりますが、(シュートが下手なのは変わってないので)能力的には衰えを未だ感じさせていませんがマネは衰えなのかもしれません

その上にフィルミーノが故障となった場合は前線のバックアップも問題になります。マネは昨季から明らかにパフォーマンスが落ちており、4人に次ぐ控えは好調のチェンボ以外はプレミア下位レベルの選手しか居りません

守備的MFだけでなく、前線の補強も来夏までには実行が不可欠となってきました。損益計算書上では大型補強が可能ですが、莫大な移籍金となる大物選手の獲得には分割払いでないと出来ない状況は変わらず移籍元の理解を得る必要があります…

CL優勝チームを11vs11でも押し込んで決定機を創出していたことはベストメンバーが揃えばこのクラブは世界最高のチームであることを見せつけられたと思います

しかしながら3トップの世代交代、クロップの稚拙な采配、そして単純にチェルシーというライバルは相当に強いという問題は日に日に大きくなっていきそうです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?