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【読む動画】高柳なえか×堀内恭隆 対談①「女性オーナーってどんな人?」


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7/26にシンクロ倶楽部で行った対談のエッセンスを特別公開!
(※動画そのものはメンバーさんのコメントも入っていて公開できないのですが、エッセンスだけでも楽しんでくださいね!)

男性目線が強いビジネス書などからはなかなか垣間見られない「女性オーナーさん」って、一体どんな人!?インスピレーションやシンクロニシティをナチュラルに実業にいかしている印象の高柳なえかさんは、まさに新しい時代のビジネスオーナーさん!色々な角度から、お話を伺ってみましたよ!

*高柳なえかさん*
   株式会社シードリング 代表取締役社長
   一般社団法人 子育てママの応援ぷらっとホーム 理事

 ・シードリング・イングリッシュ・スクール
 ・シードリング・プリズム
 ・Amebaブログ


■女性ビジネスオーナーさんの、生の声を聴いてみる!

今日は、高柳なえかさんをゲストにお招きしての特別ライブ配信「ビジネスオーナー」についてです。ビジネスオーナーや経営者と聞くと、ハードルが高い…!と思う人も多いかもしれないですが、シンクロ倶楽部の皆さんなら、なえかさんの実際のお話を通してだとイメージが湧く人が多そうです!逆に、ビジネスをきちっと”勉強”してきた方であれば、「え?そんな感じでうまくいくの…??」となるかもしれません(笑)

早速、起業当初のエピソードから聞いていこうと思いますが、少しお話を聞いていても、ビジネスオーナーや経営者になろうと思って生きてきたわけではない印象。

■なぜ起業を? ー なえかさんのヒストリー

・当時は専業主婦。
・趣味で近所の子どもを集めて英語を教えてはいた。
・4人目の子どもを出産し、退院4日目頃。元旦那さんより突然「仕事辞めてくる」と。(こんな時に!)
・一晩考えて「事業計画」を練ってみた。
・「約1年くらいで大黒柱になれる!」と確信。
・翌朝、元旦那さんに伝えてみる。「1年したら大丈夫だから、もうちょっとだけ頑張って!」→「寝言は寝て言え」→「起きてるわ!笑」

ー 元旦那さんは労働対価の考え方の方で、働いた分しか稼げないと思い込んでいる人なので、そんなの無理!という反応だったそうですね。ただ、そういう人の方が多いですよね。なえかさんは、初めからそういう感覚だったということですね!

■どんな風に事業をスタートさせて行った?

・主婦なので、お父様に50万円借りてスタート。
・1ヶ月で返せる計算だった。
・実際、計画通りに行った。つまり、1ヶ月で黒字転換。

Q.なぜそこまでうまくいったのでしょう?
→「見えたんです(笑) うまく行くことって、見えるんです。」

ー なえかさんは、ある意味、天然でうまくいく人(長嶋茂雄さん的な笑)。こういった方の場合、解説が必要になってきますね(笑) おそらく、何かに繋がって、イメージが降りてきたんでしょうね。

・借りた50万円はブランディングに使った。まずそこに着手。(ex,ロゴマーク作成、スクールバック・スタンプカードなどのデザインを揃える…etc.)
・人はブランドに寄ってくる。来て欲しい層の方達に来てもらうために、ロゴマークの雰囲気で「大衆寄り」なのか「手作り寄り」なのか…といったことを考えて、デザインを統一していった。
・旦那さんにすぐには理解してもらえず、一番下の子が保育園に入る手前頃、旦那さんには秘密で起業(笑) 1年目は15時には帰り、家では仕事をしない、など、工夫していた。

ー なんと、旦那さんにバレないように起業をしたんですね!(笑) もう少し当時のことを色々聞いていきましょう。

・すぐに、複数教室展開へ。これは最初からイメージにあった。
・元々、子育て等で時間が足りなかった。人と比べた時にそこが劣っていると分かっていたので、とりあえず最初は数を集めて、10人くらいの講師先生の中から良い先生方に残ってもらって、5人になっていった感じ。
・店舗を持つつもりは無かった。流しのように、公共の施設を使い、ランニングコストは最低限で。主婦たちができることを集め合って作る教室。
・自分は代表で言い出しっぺだけれども、先生達=仲間。一緒に作り上げてきている。上に立って、「雇ってます!(偉そうな感じ…)」ではなく、「皆で一緒に作ろう!」という感じ。みんな主婦だったので、子どもが熱を出したら皆で助け合う、といった雰囲気。
・会議は市民センターのロッカールームのような、段ボールが山積みの所で。「これも起業のサクセスストーリーのひとコマ!思い出だよ!」みたいな(笑)みんな主婦だったので、子どもが熱を出したら皆で助け合う、といった雰囲気。その後、デザイナーズマンションのワンルームの部屋を先生達のためだけに借りる。皆で集まって、「ここで働いて楽しいな」と思える場所にしたい!

■起業当初からあった、「投資」の感覚

Q.お金のかけ方にメリハリがある印象。このあたりの基準は?
→「投資になるどうかですよね。先行投資。」

・ロゴは先行投資。必ず戻ってくるけど、教室の場所は何も戻ってこない感覚。極端な話、公園でもできる。
・それより大事なのは、先生達。そして先生達のモチベーション。
・先生達がモチベーション高く「ここで働いて良かったな」と思っていなかったら、良い教室にはならないという確信があった。
投資=財産になるという感覚。財産=後々残っていくもの。先生方の満足は保護者や生徒たちの満足に繋がる。持っている限りは減らない。ロゴもずっと愛されて使っていくもの。そこを納得いくもの・想いの乗ったものにしていないとダメだなと。

ー 労働でお金を貰う、という感覚があまりに強いと、この「投資」でお金を使うという感覚そもそも無い場合が多いですね。「借金」の感覚、マイナスの感覚になってしまう。これは、僕がシンクロ倶楽部の中で色々とビジネスに関して取り組む中でも感じています。

・人によっては不動産やお金を財産と思う人も。なえかさんの場合は財産=「人」。大切にしていったら、後々まで伸びていくもの。先生達もどんどん成長していく。「私が教えてあげている」という感覚は全然無い。

Q.何に投資をするか見極めって、難しい?
→全く。理屈の全然無い、シンプルな経営をしていたという感覚。半年もすると教室運営って安定する。だいたい人数・入ってくるお金も分かっているし、変動が少ない。そうすると、予算をどこにかけていくか?が見えてくる。リスクの全く無い経営をしていた。

ー ここは女性的な感性の特徴のようにも思いますね。女性の経営者さんを見ていると、危なくない感じがする。全員ではもちろんないにせよ、男性の経営者さんって、これぞ我が社のアイデンティティだ!と、よく分からない箇所で勝負を仕掛けていることも多い(笑)

■自分の「楽しい」「ハッピー」を最優先する!

・男性的な経営をしている人から、事業拡大のアドバイスを頂くこともあるが、全く興味が無い。

Q.それに乗っかるとどうなる感覚?
幸せじゃなくなる自分がしたいことができなくなる感じがする。プライベートとか楽しいことの方が優先だし。自分が楽しくなくなったら、家庭が楽しくなくなる。子どもからすると、お母さんが楽しくない感じを受け取ってしまう。すごい責任を背負っているなと。

ー ここは大事なところですね。自分を犠牲にして尽くしてしまう人って結構多い。そういう人には結構響いていそうですね!「仕事って、楽しいばかりじゃないんだよ…!」「なに!?楽しいやハッピーが大事ですって…!?」といったような(笑)

・むしろ最優先
・規模を追って大きくする方に力を入れた人の中には、頑張りすぎて例えば鬱になってしまったり。
・どちらかと言うと男性の方が、言い出してしまったこと、周囲に言ってしまったことを途中でやめられず、病気にまでなるケースが多い印象。後に引けない。頑張り続けて、権力や名誉を優先。家庭を顧みず…という感じなど。

■数字よりも、自分の「感覚」が大事。

・今の、ファミリーみたいな会社がすごく好き。らく。
・この形が大事。崩したくない。足るを知る。

ー 皆との、この形が大事なんですね。売り上げや利益、資産価値よりも。

・細かい数字には興味が無い。重要な書類を税理士事務所に忘れてきてしまうくらい、興味が無い(笑)
・プロジェクトごとの利益をどんぶり勘定で掴んでる感じ。
・リスクの無い組み方しかしていないから、経費が売り上げを上回ることがまず無いし、経費で高級車を買いまくるわけでも無いんだから(笑)、何を心配する必要があるの?という感覚(笑) そもそも、売り上げが下がっても、その分、経費が下がるように組んでいる。

ー 理屈では分かるけど、実際にできるかと言うとレベルが高そう…という人の方が多そうな印象ですね。堀内自身は、痛い目を見てやっと分かった感じ。2ヶ月連続で売上より経費が上回ってしまって、反省したことがあります(笑)

・1年くらいは旦那さんにバレずにやっていた。だんだん、講演やパネルディスカッションなどに呼ばれることも出てきて、バレることに(笑)
・店舗展開については、半年をだいたいの目安に検証。出店しては引っ込めるなど、試行錯誤。頭で考えたというより、感覚しかない(笑)
・「感覚でビジネスをするな」、という人は直感力が無いと思う!男性性の強い、ピラミッド構造の意識でビジネスを教えている人は、「感覚」ではダメ!と言いがちかも。感覚の使いどころが大事。どこに感覚を働かせるかがポイント。

ー 僕自身、インスピレーション力や直感力をセミナーで伝えてきましたが、スピリチュアルや心のことと思われがちです。ビジネスに使えないと言われてしまうのですが、堀内の印象では、なえかさんはじめ、一定以上のビジネスオーナーさんは割と感覚的にビジネスをやっている、と思っています。

ー シンクロ倶楽部の中にも、堀内から見るとビジネスオーナーさん向きだなと感じる方も多いが、ご本人はその方面には自信が無い…というケースが多い。その理由の一つが、「感覚や感性、どんぶり勘定ではダメ!」と前の世代や、場合によっては旦那さんなどに言われていたりするかも。

・周りでビジネスオーナーをやっている友人達は皆、感覚や感性、インスピレーションを使っている。そういう人達は、自分に正直に生きている印象。イキイキしている。
・自分に自信が無い・自分を信じられていない人が多い。自分を信じていないと、人も信じられない。

ー なえかさんは本当に自然と感覚で生きている人ですね。

■日常にある奇跡に目を向ける。ー 感覚で生きることは怖くない!

ー 感覚をいかしておられるエピソードとして、先日伺った海外のお話もぜひ。

・元々セブ島に行く予定にしていたところ、近くのネグロス島のドゥマゲティにある語学学校から「提携して頂けませんか?」とメールが来た。調べれば調べるほど、良い所だなと思って、1週間後に実際遊びにいったところ、あまりにもその土地が気に入ってしまい、事業を立ち上げることに。今年の6月から子ども4人と一緒に引っ越す予定だった。コロナで取りやめてはいるが、そのメールも”ご縁”。無視したり、迷惑メールと思う人もいるかも。実はそういったことは沢山あるのに、見逃している人も多いのでは?

Q.感覚での集客ってどういう感じ?発信回数は大切と聞くが?
・ビジネスの発信は、ほとんどしていない。
・教室を始めた時は、ひたすら、言いふらした(笑) 自分が立ち上げて自分が教えるだと言いふらしにくいけれど、別の先生が教えて、自分が立ち上げる形なので、第三者のような形で、気持ちよく言いふらした感じ。
・チラシのようなものもほとんど作ったことが無い。
・一方、近くの保育園で、英語教育の講演会をさせてもらうことはした。一切宣伝はしないが、興味のある人はシードリングってどんな教室?と調べる。1回に60人の講演で8~10人は入会してくれた感じ。教室がどうこうではなく、とにかく「お子さんたちがどうしたら英語を習得できるか?」など、心から想っていること、ためになる話、持って帰ってもられる話をした。そうすると、そこに反応して教室にも入ってくださる感じ。

ー 自分から言って回ったり、講演なども「怖い」という人が多いかもしれません。メンバーさんからもコメントでそういったことも入っていますね。なえかさんは、怖いという感覚は?

・全く無い(笑) 良いことをしているという感覚しかなかった。私のため、会社のためではなく、保育園さんや聞いてくれた方達の株が上がるようなイメージ。

・他にも、タイが好きで、当時子どもを連れてよく行っていた。勝手に現地に下見に行ったりして「いずれここで何かやるだろうな」「やりたいな」と思ってアメブロにそういった記事を書いていたら、現地の方から声がかかって、講演をするようになった。

ー ほとんどの人が、そういう所が怖いはず。「タイで、いつかこんなことをする!」と無邪気に言ってしまえることって、怖くはないのか?

→「え、何が怖いんですか??何が怖いかが分からないです(笑)」「人目を気にしているはず。私はそういうことに全然興味がない。」

・海外の話は、教室運営とは別事業。長男がフィリピンのインターナショナルスクール(年間10万くらいで良い教育を受けられる!)に留学したいとなったが、寮が無い。「だったら、ママが作ってあげる!」と言ってしまって(笑)、それを叶えるためだった。場所まで決まっていた。
・上の子の不登校をきっかけにフリースクールも立ち上げている。納得いくところが無かったので、無かったら作るしかない。

ー なるほどです(笑)かなりの人がビジネス=お金。そういったことができないなら、会社員やパートをするか、旦那さんの稼ぎで生きて行くしかない、という発想の印象です。なえかさんの場合は、身近なところで必要になったものをつくっていっている感じ。

・英語教室も、自分自身が低価格のものが欲しかった。
・ただし、それだけだと事業が回らないので、他の研修などからお金を回している。

ー ここはオーナーさん視点ですね。働いて稼ぐ、起業して稼ぐ、だけでなく、お金を生み出すところを持ちながら、別の大事なところにまわしていく、という感じ。この感性はどんなふうに養わらたのでしょう?

・「困っている人は助けなさい」という親の教育だったので、それが当たり前にはなっているかも。
・お母さまが特にそういう人で、「雨が降り出してバス停で待っている人がいたら拾う」人。一番印象的なエピソードは、大学時代、自宅に戻ると知らないおばさんが住んでいた。西成で仲良くなったホームレスの人を住まわせていたり(笑)
当たり前=成功する前日常の一つ一つを大事にしている。全てが奇跡な気がしている。他の人と比較しないので、他の人との違いはよく分からないが、あるとするならば、目の前にある大切なことを見逃してしまっているかもしれない、というところ。本当は、奇跡的なことがたくさん転がっている。これは万人平等。気づけるかどうか。

Q.何かを新しく立ち上げるときに、前提知識がない場合でも、心理的ブロックはかからない?
→知識がないから怖くない。やる気の方が上回る。知ってるか知らないかが意識に無い。知識が無くても、必要なことが繋がってくる。分からないところは、外部の方に頼っている。苦手なことは一切しない。
素直さが一番大事。何でもやってみる

■これから伝えていきたいこと

ー ビジネスオーナーさんって、どんな感じなのかが知られていないだけで、「知識がないから怖い…」という人は多いはず。これから、なえかさんと一緒に、女性のビジネスオーナーを育てるコミュニティを作ろうと話しています。

・固く考えている人が多い。「自分を生きたい、自分を信じたい」と言いながら、それができなくてしんどい人が多い。
・私の場合は、ワクワクすることだけすると決めている。皆そうすれば、皆が適材適所になって、いがみ合いなども少ない世界になったらいいな、と。

ー もっと大きなスケールでその感性を使える!もったいないな、と感じる方も多いように感じます。でも、教育プログラムやスクールのようなものでは限界がある。

・比較対象を変えればいい。(ex,5年前からフィリピンに引っ越したかった。色んな理由をつけていけなかったが、アメリカが火星に引っ越す準備を始めたと聞いたときに、日本からフィリピンなんて目と鼻と先じゃん!と、とらわれなくなった。)

ー ほとんどの人は、火星の話をいくら聞いても、目と鼻の先とは思えないという人がほとんどかなと感じます(笑) 視野や視座や器の作り変えは、教育プログラムでは不可能。理屈を知るより、今日のようなお話を聞くだけで、まずは良いと思っています。実践した人の話を聞いてエネルギーをもらって、徐々に変わっていくもの。そして、実際にそういう人に触れてから教材等を使うと、とても効果があると思っています。

ー ビジネスオーナーに関して、難しく固く考えている人が多いかなと思いますが、やはり、計算より感性ですね。実は皆さんが思っているより、おおらかだったり、ゆるい感じもある。こういった話を、シャワーのように浴びると良いですね。なえかさん、今日はありがとうございました!


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堀内のプロデュースする「シンクロ倶楽部」では、次世代の社会システムについて「エコシステム」をキーワードにした実験をリアルタイムで公開中!月額1,000円で気軽に参加できますよ。
今回の対談など、過去のライブ配信も全てアーカイブ視聴が可能です。興味の湧いた方、ぜひ覗いてみてください!

※サムネイル制作:佐々木裕子、編集:長岡美幸

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