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許したほうがいい ある理由

みなさんには許せない人がいますか? 許せないままに心に持ち抱えていることなどありますか?

“許し“は以前はよく宗教で扱われてきたテーマでありますが、近年、心理学や医療の分野でも注目されるようになりました。”許し”という精神的な作用が心身の健康に大きな影響を与えることが証明されるようになったからです。

Finally Outの著者で精神科医のDr. LOREN A. OLSONは“許し”と心身の関連を調べた研究で、「許すことによって、私たちは怒りを手放し、社会性が改善され、死亡率も低くなる」と発表しました。反対に「許すことができないでいる人は、血圧が高く心血管疾患のリスクが高まる」と言っています。

さらに、Dr.Olsonは、“許す“ための心理療法を受けた患者は、次にあげる項目全てに改善が見られたと報告しています。 それらは、心血管系機能、慢性的な体の痛み、不安、神経質、絶望、抑うつ病、人生のクオリティです。

“許すこと”ができないということは、怒り、恨み、敵意、失望などを心に抱えた状態です。これらが心の負担となって慢性的にストレスを与え続けるうえに、ネガティブな感情が心を重く暗く硬くします。重くて暗くて硬い心は許容範囲も狭く、精神的な体力や免疫力もありません。イライラしがちでストレスを溜めやすい上に、楽しいことや嬉しいことを感じにくく、リフレッシュも出来にくいという悪循環になります。

カウンセリングにおいてもFORGIVENESSのワークをする前の人の顔は、暗く硬い表情が顔に張り付いているように見えます。それがカウンセリング終了後にはまるで別人のように柔和な顔になるのです。この方たちは、どんなに毎日が楽になったかを、まるで不思議なことだと言わんばかりに話てくれます。怒り、恨み、失望を抱えたままでいることは強烈な負のパワーを抱えた状態です。

もし「絶対に許すもんか!」と考えている人がいたら、まずは自分のために「許そうか」「許したい」と思ってくれたらいいと思います。それが許しのプロセスの始まりです。


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