絵本探求ゼミ第2期  第3回講座

科学絵本とファンタジー絵本の振り返り  (11月13日)

⑴ 科学絵本
 科学絵本とは「物語が組み込まれ、子どもにわかりやすい絵で、感動をめざす」ものである。
 前回と今回で持ち寄った絵本は、自然、動物、宇宙、人間のことなど、様々な内容のものであり、子どもだけでなく、大人も初めて知ることもあり、感動したり、もっと詳しく知りたいと好奇心や探求心をもつような絵本であった。
 そして、科学絵本の影響でその仕事をするようになったなど、子どもたちの可能性を開くための絵本であることが分かった。
 よい科学絵本は、わくわくしたり、生きている世界はいいなぁと肯定的なメッセージがあり、自然や動物などと共に生きていくことが大切であることを教えてくれ、生き方にも影響する絵本であると思った。
 小さい頃から科学絵本に触れ、出会うことが大切だと感じた。
 大人にも新たな発見があったり、自然や世界の事を考えていくことに繋がると感じた。
 私の紹介した「いちご」 (新宮晋さく 文化出版局 1975年 )は、彫刻家の新宮晋さんが初めて描かれた絵本で、5カ国語の詩的な文、グラフィックな絵で表現されているので、チーム4では科学絵本と言ってよいのかというディスカッションがありました。ミッキー先生からは、科学絵本は誰にも決められないと助言をいただきました。私は、いちごの成長が物語のように表現されていて、五感にはたらきかけ、いちごを育ててみたい、観察してみたい、食べてみたいと感じることができるので、科学的な要素をもつ絵本だと考えます。様々な視点からいちごを捉えている素敵な絵本です。いちごの赤が印象的な絵本です。「いちごには北極と南極がある」などの表現も刺激的です。新宮晋さんの絵本は他にも「じんべいざめ」「くも」「旅する蝶」などがあります。

⑵ ファンタジー絵本
 本来目に見えないものを、目に見えるように描くのがファンタジーである。心で感じる絵本がファンタジー絵本である。
 ファンタジーのタイプには、①訪問型 ②来訪型 ③ハイファンタジーがある。
 私の紹介した絵本は、「まあちゃんのながいかみ」(たかどのほうこ/さく 
福音館書店 1995年)

 大好きな、たかどのほうこさんの絵本で、子どもたちによく読んでいました。髪を伸ばしていろいろな体験をするお話です。まあちゃんのユーモアたっぷりの空想で、笑いを誘います。話を聞いている友だちのみいちゃんとはあちゃんが、その空想を否定せずに会話します。モノクロで現実の会話、色彩のページで空想の世界を描いています。①の訪問型
 よいファンタジー絵本については、次回までに参考文献やいろいろなファンタジー絵本を読んで考えていきたいと思います。

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