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DC2023Oct【ヴァリアンツ】使用レポート(最終309位)

 皆さん初めまして。ふるおらと申します。

 DC2023Octで私は【ヴァリアンツ】を使用しました。DC 2nd Stageをまともに走るのは今回が初めてだったのですが、最終309位、最終レート34798とそれなりの結果を残すことができました。しかし、当初の目標は銀アイコンであったため、悔いの残る結果でもありました。さらに、デッキ調整やプレイングの決定を独学で行ったため、十分に構築やプレイングを詰められたとは言い難い状態です。また、今回のDCにおいて【ヴァリアンツ】は使用者が少なかったため、環境を想定したプレイングおよびデッキリストの参考文献が少ないようにも感じられました。

 このような背景から、DC2023Octにおける【ヴァリアンツ】の使用レポートを作成する意義があると考えました。本稿の目的は以下に示す通りです。

  1. 私が使用した【ヴァリアンツ】のデッキリストおよび盤面作成の方針を共有することで、【ヴァリアンツ】を使用する人の一助となることを目指す。

  2. 実際の環境デッキとの戦績を示すことで、DC 2023 Octにおける【ヴァリアンツ】の対戦情報を記録として残す。

  3. 【ヴァリアンツ】の使用レポートを発信することで、他に【ヴァリアンツ】を使用した方、DCに参加した方からデッキリストおよびプレイングの改善点を募集する場所を作り、次回のDCで【ヴァリアンツ】で結果を残すための情報収集および情報共有を行う。

 このようなレポートを作成するのは初めてであるためお見苦しい点もあると思いますが、最後まで読んでいただけますと幸いです。よろしくお願い致します。


デッキ構築と最終盤面

1. デッキリストと戦績(簡易版)

デッキリスト

メインデッキ:40
《灰流うらら》3
《フォッシル・ダイナ・パキケファロ》1
《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》3
《ヴァリアンツの巫女-東雲》3
《ヴァリアンツB-バロン》3
《エキセントリック・デーモン》1
《魔界劇団カーテン・ライザー》2
《EM 稀代の決闘者》1
《ヴァリアンツの弓引-西園》3
《ヴァリアンツV-ヴァイカント》3
《竜剣士マジェスティP》1
《ヴァリアンツの忍者-南月》2
《ヴァリアンツM-マーキス》2
《三戦の才》1
《VV-ソロアクティベート》3
《魔法族の里》1
《VV-森羅万象》1
《VV-百識公国》2
《墓穴の指名者》2
《レッド・リブート》2

EXデッキ:15
《ヴァリアンツG-グランデューク》1
《針淵のヴァリアンツ-アルクトスXII》1
《No. 2 蚊学忍者シャドー・モスキート》1
《No. 41 泥酔魔獣バグースカ》1
《御影志士》1
《天霆號アーゼウス》1
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》1
《軌跡の魔術師》2
《トロイメア・ユニコーン》1
《神聖魔皇后セレーネ》1
《召命の神弓-アポロウーサ》1
《破械雙王神ライゴウ》1
《アクセスコード・トーカー》1
《閉ザサレシ世界ノ冥神》1

戦績
 最終順位:309位
 最終レート:34798
 試合数:153戦+α(※153戦は10/29(月)6:30まで、以降は外出先のため記録が残っていませんが8-10戦程度です)
 勝率:59.47% (勝利数:91)
 先攻率:45.01%
 先攻勝率:72.46%
 後攻勝率:48.81%
 最大連勝数:15

2. デッキ選定

 事前評価から【ピュアリィ】が環境トップに来ることが予想できました。そのため、最初に考えたことは【ピュアリィ】を使用するか、【ピュアリィ】に有利なデッキを使用するかでした。結果として、私は後者を選ぶことにしました。理由としては、私自身がいわゆるMD復帰勢であり(OCGをプレイしていたのは9期まで)、現代のOCG環境を追っていないことから、ミッドレンジデッキである【ピュアリィ】のミラーマッチを制すのは練度を考慮すると難しいと考えたからです。
 対【ピュアリィ】を想定した際に候補として思いついたのが【ヴァリアンツ】でした。このデッキは《魔法族の里》+《フォッシル・ダイナ・パキケファロ》(以降は里+パキケと省略して呼称します)による魔法カード封じ+特殊召喚封じによっていずれか片方でも通れば【ピュアリィ】の展開をほぼ抑え込むことができます。また、後攻においても、展開の通常召喚への依存度が極めて低い【ヴァリアンツ】では《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》が採用しやすく、強力な耐性を持った《エクスピュアリィ・ノアール》を簡単に除去することができます。以上の要因から、使用デッキを里+パキケ型の【ヴァリアンツ】と設定し、他のデッキには構築と展開時の最終盤面設定によって対応することとしました。
 【ピュアリィ】の次点にマッチングすると予想されたデッキが【クシャトリラ】【ラビュリンス】でした。【クシャトリラ】は《クシャトリラ・シャングリラ》によるPゾーンの封鎖、《クシャトリラ・アライズハート》による常在除外効果など、ペンデュラムデッキが苦手とするギミックを多く含んでいます。一方、妨害効果が少ないことから先攻で里+パキケを用意できれば展開を抑え込むことができ、後攻でも相手の盤面にもよりますが《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》や《天霆號アーゼウス》を使用すれば抗えなくもないテーマでもあります。そのため、構築段階から《天霆號アーゼウス》を出しやすくすることである程度の対策とすることにしました。【ラビュリンス】は里+パキケを通しても《ウェルカム・ラビュリンス》罠カードしか封じることができず、素引きした罠カードによって盤面を返されてしまうため、デッキ選定段階から不利がつくマッチングです。そのため、最終盤面を相手の伏せカードに強いものになるように設定し、デッキスロットの一部に対策カードを採用することにしました。

3. 構築コンセプト

 展開系デッキ共通の欠点として、《増殖するG》に弱いという欠点が挙げられます。【ヴァリアンツ】は里+パキケによる回数制限のないロックをかけるデッキのため、デッキによっては相手の手札が何枚あっても返されないことが多いため、比較的《増殖するG》への体制はありますが、それでも追加の手札誘発を引かれる可能性が高まるため《増殖するG》を発動されないに越したことはありません。《増殖するG》の対抗札としては《灰流うらら》、《墓穴の指名者》、《抹殺の指名者》+《増殖するG》がありますが、いずれも採用可能な枚数はそれほど多くありません。また、ラビュリンスへのクリティカルな対抗札として《レッド・リブート》が挙げられますが、こちらも2枚までしか採用できず、代替カードも無いため、欲しいタイミングで引くためにはデッキ枚数を絞ることが重要です。
 これらの要因から、デッキ構築に当たって以下のことを定めました。

・《増殖するG》および【ラビュリンス】への対策札を引く確率を上げるため、デッキ枚数は40枚とする。
・《レッド・リブート》は2枚採用する。
・《灰流うらら》、《墓穴の指名者》は最大数採用する。
・《抹殺の指名者》+《増殖するG》についてはデッキスロットと相談して判断する(今回は最終的に不採用となりました)。

 (余談になりますが、デッキ枚数40枚で《灰流うらら》3枚、《墓穴の指名者》2枚を採用すると初手5枚中に1枚以上含まれている確率が50.7%となります。相手が使用する《増殖するG》の半分以上は無力化できると思うと気が楽になると思います。)

4. 採用カード

 一部の汎用カードおよびコンセプトで決定したカード、ペンデュラムデッキ共通カードについては解説を省略します。

ヴァリアンツテーマカード
 動画等で紹介されている方も多いため詳細については割愛します。
《ヴァリアンツの巫女-東雲》3枚
 1枚でテーマカード2枚をサーチ可能なヴァリアンツ最強の初動です。これ1枚で里+パキケの盤面を作ることが可能です。レベル2・魔法使い族であるなど各種素材としても優秀です。

《ヴァリアンツB-バロン》3
 ヴァリアンツモンスターを隣に移動させる能力を持ちます。なお、下級ヴァリアンツは上級ヴァリアンツと異なり条件無く展開可能なため、基本的には3枚ずつ採用することをお勧めします。

《ヴァリアンツの弓引-西園》 3
 コイントスの結果次第ですがモンスター効果無効、攻撃力半減、破壊、バウンスなどが可能なモンスターです。運に左右されるところもありますが後手捲りでは非常に強力ですし、先攻展開でもレベル4・魔法使い族であるという点を生かして展開に寄与したり、最終盤面に《針淵のヴァリアンツ-アルクトスXII》と共に並べることで妨害を増やすこともできます。

《ヴァリアンツV-ヴァイカント》 3
 東雲1枚初動では《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》での破壊対象カードの確保、《VV-森羅万象》を用意できている場合は展開を伸ばすこともできます。

《ヴァリアンツの忍者-南月》 2
 バロン同様に移動効果を持つヴァリアンツモンスターです。上級ヴァリアンツ共通の特殊召喚条件により、単体では展開できないため2枚採用に抑えています。

《ヴァリアンツM-マーキス》 2
 不確定ですがサーチ効果を持つ上級ヴァリアンツです。展開の序盤に優先的に出したいですが、南月同様に単体では展開できないため2枚採用です。

《VV-ソロアクティベート》 3
 ヴァリアンツモンスターをスケールに設置する効果と墓地から除外することでヴァリアンツモンスターを移動させる効果を持つ、非常に優秀なカードです。単体では確実な初動にはなりませんが、東雲からマーキスを持ってくることでマーキスの当たり次第では無理やり動くことも可能です。

《VV-森羅万象》 1
《VV-百識公国》 2
 設置するともう一方を相手フィールドに展開するフィールド魔法です。森羅万象は展開効果、百識公国は除去効果を持ち、先手でも後手でも優秀です。相手の無限泡影や拮抗勝負をケアできるため、可能な限り展開の序盤で張っておきたいカードです。百識公国を相手の場に残すパキケが除去されてしまうリスクがあるためこのような配分としています。

《ヴァリアンツG-グランデューク》 1
 後攻ではラヴァ・ゴーレムとの相性が非常に良く、ワンキルの一助となってくれるカードです。先攻展開においては一度盤面に出した上級ヴァリアンツをグランデュークに変換したのち、素材とした上級ヴァリアンツをP召喚することで上級ヴァリアンツを水増しし、後述する《針淵のヴァリアンツ-アルクトスXII》を出しやすくするために使用します。

《針淵のヴァリアンツ-アルクトスXII》 1
 フリーチェーンの移動効果とそれに反応した除去効果により里+パキケの穴を埋めてくれるカードです。特に《ヴァリアンツの弓引-西園》や《破械雙王神ライゴウ》との相性が非常に良く、合わせて展開することで非常に強固な盤面を作ることができます。

デッキ固有カード
《フォッシル・ダイナ・パキケファロ》1
《EM 稀代の決闘者》1
《竜剣士マジェスティP》1
《魔法族の里》1
《御影志士》1
 里+パキケ、パキケへの戦闘破壊耐性の最終盤面を作成するためのカードです。複数採用する意味があまり無いためいずれも1枚採用です。

その他の解説カード
《No. 2 蚊学忍者シャドー・モスキート》 1
 本DCのMVPです。ヴァリアンツデッキにこのカードを採用していない方は今すぐ採用しましょう。特に《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》との相性が良く、このカードの他にモンスターを3体並べるだけで1ターンキルを行うことができます。戦闘破壊耐性とモンスター効果無効能力もあるため、攻撃して相手の妨害モンスターを止めてから《天霆號アーゼウス》で盤面を返すことも可能です。

《魔界劇団カーテン・ライザー》2
《No. 41 泥酔魔獣バグースカ》1
《天霆號アーゼウス》1
 【クシャトリラ】を意識したアーゼウス展開のためのセットです。カーテン・ライザーはヴァリアンツモンスター同様にモンスター効果を使わず展開できるためクシャトリラモンスターの効果を誘発させず、さらにメインデッキのヴァリアンツモンスターにはない上スケールである点が非常に優秀です。単体での打点が高いため対メタビート戦でも地味に活躍しました。バグースカは攻撃表示では対象耐性持つため、レベル4を2体並べることができれば確実にアーゼウスを通すことができます。ちなみに、当初はカーテン・ライザーは3枚採用していましたが、環境の【クシャトリラ】が想定よりも少なかったため、1枚を罠デッキを想定した《エキセントリック・デーモン》に変更しました。

《トロイメア・ユニコーン》 1
 《クシャトリラ・シャングリラ》が重いため、1枚で除去できるカードとして採用しました。罠デッキや破壊耐性カードにも有効に働いたため、後手での使用頻度はそれなりに高かったです。

5. 採用しなかったカード

《スモール・ワールド》
 そもそも私がヴァリアンツを使用することを思いついたきっかけは、【ピュアリィ】実装直後にこのカードと壊獣を採用した【斬機】デッキを見たことです。同様に1枚初動の東雲への依存度が高く、里+パキケが【ピュアリィ】に刺さる【ヴァリアンツ】が有効であると考えました。しかし、いざこのカードを採用してみたところ、それほど有効には働きませんでした。原因を考察したところ、以下の2点の原因が思い当たりました。

1.《ヴァリアンツの巫女-東雲》と《斬機サーキュラー》の性能の違い
2.【ヴァリアンツ】がペンデュラムデッキであるという点

 1点目については【斬機】を使用した方、試合でマッチングした方には比較的わかりやすい内容だと思います。《ヴァリアンツの巫女-東雲》は確かに強力な1枚初動であり、100点満点で点数をつけるなら90点は下らないカードであると思っています。しかしながら《斬機サーキュラー》は1枚200点のカードです。発動宣言をするだけで仕事の半分を終えている性能にはさすがの東雲も敵いません。うららを打たれれば魔法サーチもままなりませんし、泡影を打たれれば場に出る以外の仕事は一切できません。このような性能の違いがあるため、東雲に手札を2枚消費するのは得策ではないと判断しました。
 2点目については主に後攻で《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》をサーチする場合についての内容になります。【ヴァリアンツ】で《スモール・ワールド》を用いて《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》をサーチする場合、多くの場合手札のヴァリアンツモンスターをコストとして使用する必要があります。しかし、このヴァリアンツモンスターは本来展開に使用したいカードであり、手札の噛み合わせで動き、手数を用いて後手捲りを目指す【ヴァリアンツ】においては望ましいことではありません。実際に使用していた時も、一時的に盤面は返せるが倒しきれず、試合自体には敗北するということが多々ありました。
 以上の要因から、後攻に素引きしても強い《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》自体は最大数採用しながらも、先攻・後攻共に強い動きができるようにヴァリアンツモンスターを多数採用し、展開力を捲りに流用できるようにエクストラデッキを調整することに決定しました。

《羅天神将》
 参考レシピの多くに採用されていたため当初は私も採用していました。しかし、想定よりも使用頻度が非常に低かったため不採用としました。原因としては、今回の【ヴァリアンツ】が《魔法族の里》採用型であったことが原因だと考えられます。この型の場合、盤面に魔法使い族モンスターを残すことが必要になるのですが、《羅天神将》は主に《軌跡の魔術師》+魔法使い族ヴァリアンツモンスターで出すことが多く、盤面の魔法使い族モンスターが大幅に減少します。そのため《魔法族の里》の条件を満たすことが難しくなるため、対【ピュアリィ】を想定した今回のコンセプトには合致しないと判断しました。
 一方、このカードについては私が十分効果を生かせていない可能性もありますので、採用したうえで有効に使用できた方がいらっしゃいましたらご意見を頂けますと幸いです。

《スプライト・エルフ》
 一般的にはパキケファロのサーチおよびパキケファロ自体への泡影対策に使用されるカードです。しかし、《灰流うらら》に対しては無力であり、泡影はヴァリアンツフィールド魔法を押し付けることで発動条件を満たさなくなるのであまり必要性を感じないと判断しました。しかし、毎回フィールド魔法を張れるわけではなかった点、エクストラデッキの《閉ザサレシ世界ノ冥神》の使用頻度が著しく低かったことから、現在では入れ替えを検討しても良いと考えています。

6.最終盤面

 今回のDCでは、事前想定された【ピュアリィ】【クシャトリラ】【ラビュリンス】全てに対応できるように以下の盤面を作成することを目指しました。

自分の盤面
・《破械雙王神ライゴウ》
・《フォッシル・ダイナ・パキケファロ》
・《ヴァリアンツの弓引-西園》
・《針淵のヴァリアンツ-アルクトスXII》
・《魔法族の里》
・スケールに《EM 稀代の決闘者》
・合計攻撃力8000↑
相手の盤面
・《VV-森羅万象》
妨害
・特殊召喚禁止
・魔法カード発動禁止
・《拮抗勝負》、《無限泡影》発動不可
・アルクトスのフリーチェーン移動→西園の破壊orバウンス、アルクトスの破壊→ライゴウの破壊の計3枚除去
・稀代による戦闘破壊耐性
・エンドフェイズ時にライゴウの1枚破壊

 【ピュアリィ】【クシャトリラ】は里+パキケで抑えることができ、【ラビュリンス】についても4枚まで伏せカードを割れるため、5伏せかつ有効札が割られずに残るという非常に細い負け筋以外は負けません。
 余談ですが、これまでランクマッチ、DCでこの盤面を作れた場合の勝率は100%です。

展開ルート
 《ヴァリアンツM-マーキス》のサーチ、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》のドローによるランダム要素があるので実際の展開にはアドリブが
含まれるため、展開の一例を示すにとどめておきます。

例:《VV-ソロアクティベート》、《ヴァリアンツM-マーキス》、P召喚直前までに手札コスト1枚と任意のヴァリアンツモンスター1枚
(1)ソロアクティベートで東雲設置、東雲特殊召喚
(2)東雲効果で百識公国サーチして相手盤面に森羅万象を設置
(3)マーキス設置、百識公国があるので特殊召喚
(4)マーキス効果でサーチ、今回はヴァイカント(もしくは西園)をサーチできたとします
(5)ソロアクティベート墓地効果で東雲移動、効果で西園(もしくはヴァイカント)をサーチ
(6)東雲マーキスでエレクトラム、エクストラにマジェスティを送る
(7)任意のPモンスター設置、エレクトラムで破壊、回収を行ってエレクトラムのドロー効果を誘発
(8)ヴァイカント設置、そのまま特殊召喚
(9)ヴァイカント効果でマーキスをEXモンスターゾーンと同じ縦列に設置、森羅万象の効果で特殊召喚
(10)マーキス素材にグランデューク
(11)エレクトラムヴァイカントで軌跡の魔術師、効果で稀代をサーチ
(12)稀代、西園をスケールに設置(西園は軌跡の反対側に置く)
(13)エクストラからマジェスティ、マーキス、手札の任意のヴァリアンツモンスターをP召喚、マジェスティ効果で里サーチ
(14)西園を自身の効果で特殊召喚
(15)西園とマジェスティで御影志士、効果でパキケファロサーチ
(16)御影志士と軌跡でセレーネ、魔力カウンター3つ以上乗る
(17)マーキスとグランデュークでアルクトス
(18)セレーネ効果で西園蘇生
(19)セレーネとP召喚した任意のヴァリアンツモンスターでライゴウ
(20)パキケファロ召喚、魔法族の里発動

 増殖するGを踏まなかった場合は基本的にこの盤面を目指していました。増殖するGを通してしまった場合は二ビルケアでアポロウーサを立てるなど工夫していましたが、全部を書くことは不可能なので割愛させていただきます。

戦績

1. 総合戦績

 最初にも示しましたが総合戦績は以下の通りです。
戦績
 最終順位:309位
 最終レート:34798
 試合数:153戦+α(※153戦は10/29(月)6:30まで、以降は外出先のため記録が残っていませんが8-10戦程度です)
 勝率:59.47% (勝利数:91)
 先攻率:45.01%
 先攻勝率:72.46%
 後攻勝率:48.81%
 最大連勝数:15

 いわゆる先攻番長と呼ばれるような構築ですが、《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》や《天霆號アーゼウス》、ペンデュラムデッキ特有の手数のおかげで後手もそれなりに戦えました。一方、ある程度の事故率はあること、Gや二ビル、γが重く、誘発のうちどころを心得ている相手には先攻で展開を通すのが難しかった印象です。
 次の節から、事前想定通り特にマッチング数が多かった【ピュアリィ】【クシャトリラ】【ラビュリンス】と、中盤以降数を増やした【斬機】との戦績について示していきます。

2. 【ピュアリィ】戦績

試合数:17
先攻率:23.52%
先攻勝率:50.00%
後攻勝率:69.23%
総合勝率:64.70%
 先攻での勝率が低いのは【ピュアリィ】が手札誘発を積みやすいテーマであること、また、先攻割合が低くデータ数が不十分なことが原因として考えられます。一方、後攻は引きに恵まれたこともあり、《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》を用いた捲りにそれなりに成功しました。しかし、終盤の《ピュアリィ》は《ゴーストリックの堕天使》を三枚採用した型が多くなり、最終盤面が《エクスピュアリィ・ノアール》×2と《FNo. 0 未来龍皇ホープ》の三体となる場合が増えたため、《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》だけでは返せない盤面も増加しました。一方、EXデッキに《サクリファイス・アニマ》を採用する枠がなくなったことから、素引きした里を張るだけで勝てる試合もありました。

3. 【クシャトリラ】戦績

試合数:14
先攻率:35.71%
先攻勝率:40.00%
後攻勝率:55.55%
総合勝率:50.00%
 先攻での勝率が低いのは、【クシャトリラ】の母数が想定よりも少なく、【ディメンション・アトラクター】のようなミラーマッチ以外に刺さるカードが採用されていたことが原因だと考えられます。また、終盤ではクシャトリラ側がエクシーズモンスターをエクストラモンスターゾーンに置くようになったため、百識公国での除去が行いにくくなったため、後攻での勝率もあまり奮いませんでした。盤面のモンスターの数が4体程度になることも多く、《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》だけでは盤面を取り切れないことも多かったです。

4. 【ラビュリンス】戦績

試合数:17
先攻率:41.18%
先攻勝率:71.43%
後攻勝率:30.00%
総合勝率:47.06%
 展開を罠デッキに強いものに設定していたため先攻の勝率は71.43%と高い水準を出すことができました。一方、後攻の場合は《レッド・リブート》を引かないほぼ勝つのが不可能でした。2枚採用の《レッド・リブート》を後攻時の初手6枚に引く確率は28.08%であるため、概ね確率通りの結果だったと思います。

5. 【斬機】戦績

試合数:17
先攻率:29.41%
先攻勝率:80.00%
後攻勝率:25.00%
総合勝率:41.18%
 先攻制圧が通れば十分に勝機はありますが、後攻が非常に厳しい対面でした。《斬機超階乗》からの《塊斬機ラプラシアン》で盤面、スケール手札をすべて除去されてしまうので、後攻での価値を目指すには、超階乗だけの場合は《レッド・リブート》、《サイバネット・コンフリクト》もある場合はそれに加えて《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》も必要と要求値が非常に高くなります。

6. 総評

・一番の仮想的であった【ピュアリィ】には64.70%と十分な勝率。
・実際の勝率は低かったのは【斬機】。先攻後攻での差が大きく、コイントス運が良くない場合は大きく下振れる可能性がある。
・先攻勝率+後攻勝率が最も低かったのは【クシャトリラ】。全体除去などのピンポイント対策を入れず、無理なく採用できるカードでしか対策を行わなかったことが原因であると考えられる。
・【ラビュリンス】については罠デッキに強い展開を行ったこともあり、先攻で71.43%と高い勝率。後攻も《レッド・リブート》を引けた試合は勝利することができたため、対策カードが十分機能したと言える。

最後に

 今回のDCはペンデュラムデッキにとって厳しい環境でしたが、事前の想定が上手くはまったこともありそれなりの結果を残すことができました。一方、対【斬機】の準備が十分にできていなかったことなど、課題と悔いが残る結果でもありました。次回のDCでリベンジできるように精進したいと思います。

 ここまで読んでくださりありがとうございました!
 楽しいペンデュラムライフを!

※追記(2023/12/18)
 戦績の計算の際に、対戦相手不明の試合を考慮するのを失念していました。申し訳ありません。
 記録のある158戦中36試合は対戦相手不明でした。そのうち先攻での勝利は34試合、後攻での勝利は2試合でした。そのため上記で示した数値よりも実際の先攻率はおよび先攻勝率は高かったと考えられます。


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