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ブラック霞が関ってほんと?

 時々霞が関がブラックである、離職が止まらないということがニュースになっています。


実際のところ、本当にブラックなのか?


私が受けた印象では、「部署とタイミングによる」です。


そりゃそうでしょという結論ではあります。

見た感じ一番大変なのは、災害や紅麹のような問題が起きた時だと思います。

 コロナの時は、365日のうち元日1日しか休みが無く、その日も家でオンライン会議していたという方の話を聞きましたし、能登の地震では各省庁から順番に応援部隊が派遣されています。また、紅麹でも関係部署ではその対応にほとんどの人が割かれ残った小人数で通常業務を回さなければならないので時間的にも精神的にも負担が大きいそうです。有事の際には、問答無用で公務員は駆り出されるので、そのような貢献をもっとアピールしても良いと思いますし、それなりの待遇をしてあげても良いと思います。


(40前後課長補佐レベルで残業もかなりしている人が、年収がやっと1,000万円超えたと嬉しそうに言っていたので、私はコメントできませんでした)


 次に大変なのが、法律を作ったり、改正する場合。期間限定ではありますが、1日、2日家に帰ってない、シャワーのためだけに帰るということが今でもあるようです。とはいえ、何で忙しいかというと議員レクであるとか有識者会議の準備、幹部の確認待ち、他の法律との矛盾が無いか調べるといった大事かもしれないけど、法律の中身をもっとよくするような本質的な議論に時間を使っているわけではないと思われます。法律が通って過酷な日々が終わったという達成感はあると思いますが、それがやりがいなのかどうかはまた別問題。もちろん社会課題解決に役立つような法律もあると思いますし、大きな予算に繋がるものもあると思うので、そういうのは霞が関で働くダイナミズムなんだろうなと想像します。


 あとは国会質問や議員レクに当たりやすい部署も、夕方に通告が来て翌朝までに準備対応をしなければならないということも多いためブラックになりやすいといえます。


 基本的に足し算で業務が増えていくのが役所で減らすことをしないので、ブラックになるだけで本質的に必要な業務に絞るように努力する(個人の頑張りだけで変えられないのは理解できる)、まずはDXなど効率化することに優秀な官僚の能力を向ければ多くの人はブラックでなくてもより生産的な仕事を進められるのではないかと思います。

 実際優秀な人には、仕事が集中してしまいさらに忙しくなるという面もあるので、見ていて歯がゆいです。この辺はまた今度書いてみようかな。

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