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回転寿司に行って業務効率化を考える

 先日、何年かぶりにかっぱ寿司に行きました。今では当たり前なのでしょうが、昔の回転ずしとはオペレーションが大きく変わっていて、色々と学びがありました。

驚いたこと

1.接客が一切無い

・お店に入ってタッチパネルで受付し、呼ばれたら表示された座席へ

・注文はタッチパネルのみで、そもそもお寿司は回転していない

・注文品がすごいスピードで流れてきて来てピタッと止まる

・タッチパネル上で会計もわかるし、人数を入れれば割り勘まで計算可能

・セルフレジで精算して退店

 あの値段でお寿司を提供するには、人件費を削るのが一番効いてくるんだろうと思います。お店の人がしていたのは、見た感じ食べ終わった席を片付けることだけでした。



2.1巻ずつのメニューが充実している

 原価の高いメニューの場合、2巻を1巻にしてステルス的な値上げというのは知っていたけれど、まぐろ1巻50円とか、まぐろとサーモン1巻ずつ載っているお皿のようにこまかなニーズを拾っているし、なおかつお腹一杯だけど、1巻だったらもう一皿食べちゃおうとなりますよね。



3.コスト削減と満足度を上げるためのサービスのバランス

 SNSでガリを大量にお皿にとったいたずら投稿が炎上する騒ぎなどもあったので、ガリも注文制です。お醤油用の小皿もなく、お皿の上には最低限のものしかおいてありません。その方が掃除や補充もたぶん楽。一方で、おしょうゆは、普通の醤油(赤身魚に合う)、だし醤油(白身魚に合う)、減塩醤油の3種類がおいてあったりもしました。また、ファミリー層がターゲット顧客なのか、離乳食やデザート、ガチャポンのコインなど子供向けのメニューも充実していました。


 限界まで生産性向上にこだわり、試行錯誤を繰り返しているんだろうなと思われる企業努力に感銘を受けました。行政サービスも学べることがめちゃくちゃありそう。顧客の方もこの値段だったらと高級レストランのような良い接客を求めていないと思うので、行政に対しても求めるハードルを下げることも必要だし、それを呼び掛けていっても良いと思います。「税金で食べてるんだろう」といった行政職員に対する横柄な態度を取るのではなく、必要なところにコストをかけるためにここは効率化しているんだなと理解してもらえるような発信が必要だと思いました。


 これまで近所のちょっといい回転ずしに行っていたのですが、そこの質ががくっと落ちてしまって値段に見合わないなと思っていました。それで今回、かっぱ寿司に行ってみたのですが、普段の行動を変えると新たな発見がありますね。メニューなどもまじまじと見てしまって楽しかったです。

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