Civil War(シビル・ウォー)
ワシントンD.C.が陥落するーWestern Forces(西部戦線)によってー
偉大なジャーナリストを夢見る主人公は、記者団に混ざって、命からがらD.C.を目指す。その道中にフィーチャーした映画である。
現代米国の近未来の模写、激動を煌めく若者の夢、いやその主題を読み取ることは難しかった。そこまで注視されることに耐える作品ではなかった。
ただ最後まで観ることができたのは、銃が緊迫感をキープしていたからだった。映画館においては、銃を持たない記者団と共に前進していく構図が没入的だった。
ゴジラが広く支持されるように、物理的に劣った環境をどのように生き抜けるのかは物語の一つのパターンでもある。
歴史はそれを平等に見て、出来事を平面に落とし込むように思われるが、実際はそうした一方的な見方を幾重にもつき合わせた中で生まれるイメージであり、その時そこに価値が生まれる。
私がこの映画でスリルを感じたのは、鑑賞の仕方としては正しかったような気がする。