私とププリン
5歳で私はポケモンに取り憑かれた。
従兄弟と一緒に見に行った「裂空の覇者 デオキシス」
で初めてしっかりポケモンに触れた。
それ以来、みるみるうちにポケモンにハマっていった私は、いつしか全ポケモンの名前を覚え、ビデオを借りまくってアニポケを見漁った見漁らせてもらった。
デオキシス以降のポケモン映画は、中学校に入り部活が忙しくなるまで毎年家族で見に行き、毎年セブンイレブンでやっていたポケモンフェアの一番くじを狂ったように引いた引かせてもらっていた。
そんなポケモンだいすきっ子の私が、最も愛しているポケモン。それは、ププリンである。
ププリンは、みんな大好きプリンの進化前である。
サザエさんみたいな頭をしていて、額には渦巻き。
薄ピンク色のボディにつぶらすぎる瞳、小さい口。
…どう見てもこの世の何よりも可愛い。
(ポケモンは等しく可愛いのだが。)
朧気な記憶だが、当時の全ポケモンが載っているビニールシートを何かで手に入れた私は、新聞を熟読するかの如く、じぃ〜〜っとそのビニールシートを眺めていた。
するとあるポケモンで目が止まった。
それがププリンである。
当時の私は、ピンク色の服しか着ない程ピンク色が好きだった。
それもあってか、1番好きな色でとんでもなく可愛い見た目の不思議な生き物に一瞬で目を奪われてしまった。
その日以来、私はププリンと同化するのではないかというくらいププリンが好きになり、ずっっとププリンの絵を描いていた。そのおかげで絵が苦手な私もププリンだけは今でもかなり正確に描ける。
私のププリン好きエピソードはこれだけに留まらない。
小学生の時に、調理実習の授業で同級生がつけていた、ププリンやピチュー、ピィなどが描いてあるエプロンを見かけた。
それからというものそのエプロンがどうしても欲しくなってしまい、両親にねだった。
そして、サンタさんに「ププリンのエプロン」をお願いした。
※この先、サンタクロースに関するネタバレがあります。夢を壊されたくない方はここで閉じてください。
私のお願いを受けて両親は、純粋な夢を壊すまいと、私のおねがいを何とか叶えるため、死にものぐるいで県内のあらゆる店を探し回ってくれたそう。
だが全く見つからない。恐らく、その時には売っていなかったものなのだろう。
それでも諦めず沢山試行錯誤をして、最終的には母が自作Tシャツを作れるお店で、ププリンのイラストをなぞったものを元に無地のエプロンにププリンをプリントしたものをプレゼントしてくれた。
その上、同じくププリンをプリントしたトレーナーもセットにしてくれた。
当時の私は、本気でサンタさんが持ってきてくれたのだと信じ切り、サンタさんってすごいんだと目を輝かせていた。
今思えば本当にすごいのは、私の夢を壊さないように、時間もお金も沢山使って、この世に無いはずのものを生み出し、プレゼントしてくれた両親だったのだ。
本当に感謝してもしきれない。
また、珍しくUFOキャッチャーにププリンのぬいぐるみがあった時も、どうしても欲しいという私のため、たくさんお金を使ってププリンを捕まえてくれた。
(この時偶然2匹取れたのだが、何故か私は1匹でいいから1こ返すと言ったそうだ。可愛いね。)
こうして全力で私を育ててくれた両親に最大限の感謝を送り、これからたくさん恩返ししていきたいと思っている。
この様に素敵な両親のおかげで、私は今までずっとププリンを愛し続けてきた。
私が子供の頃はププリンのグッズというものがほぼ無く、それゆえ両親を苦しめていたかもしれない。
だが、大学に入る頃になって、ようやくお店にププリンのぬいぐるみが並ぶようになった。
もうこうなってしまっては歯止めが効かない。
目につくププリンを片っ端から捕まえるププリンハンターとなってしまった。
家の本棚の一角はププリン棚になっている。
幸せ!!!!!
また、Amazonプライムでアニポケが見られるようになった時に、速攻見に行った回がある。
それは「ふたごのププリン vs プリン! うたうポケモンコンサート!」である。
幼い頃ビデオで見た、大好きな回。
ププリンの魅力が最大限引き出されている奇跡の回だ。
お時間があって見る環境がある人は是非見てみてほしい。本当に画面に可愛いしかないので。
私は振り返ると、かなり長い時間ププリンと人生を共にしている。
小学生の時に、幼なじみとそれぞれ好きなポケモンになりきって遊んでいた。私は言わずもがなププリンになっていた。
リレー方式で漫画を描いて遊んだり、秘密基地を作ったり、ティッシュ箱で小さな家を作ったり、とにかくあらゆる遊びをした。そんな日々が楽しかった。
今でもSNSのアイコンをププリンにしたり、大学時代のサークルの部室に訪問した際、ホワイトボードにププリンを描き残したり、私がいるところにププリンがいる。
幼い頃から今に至るまで、ププリンは自分の象徴のような気分で生きてきた。
今やポケモンは1000匹以上存在しており、ププリンはその中の1キャラクターに過ぎないが、私にとってはとても大きな存在なのだ。
ププリンは私の相棒であり、私自身の象徴である。
可愛いね。ほんとに大好き。これからもよろしくね。
ということで、私の大好きなププリンを見て貰って終わりにしたい。見て!!!!!
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