大谷翔平、スティーブ・ネブラスカ、星飛雄馬

 この3人の共通事項をご存じだろうか。それは「二刀流」である。まずスティーブ・ネブラスカだが、大谷翔平が大リーグにデビューした時、アメリカの一部スポーツ新聞は「スティーブ・ネブラスカは実際にいた!」と報じている。映画の「スカウト」の中でスティーブ・ネブラスカはワールドシリーズでピッチャーとしては27三振、つまり相手チームの全打者に対し全打席三振に打ち取り、打者として2本のホームランをかっ飛ばして優勝する。
 星飛雄馬に関しては皆さんはご承知と思うが、はじめはピッチャーとして活躍するが肩を酷使する特別なアンダースローで肩を壊したのちに打者として復活した。したがって同時ではないが時間差二刀流と言える。
 まあ、大谷翔平の活躍は現実離れしていて似た話は映画や漫画の世界にしかないということになるわけだが、ここで心配なことがある。
 星飛雄馬は打者のバットをよけるボールを投げる特別なアンダースローあみだす。そして、そのために肩を酷使してボールを投げられなくなり球場を去る。球場を去る時に敵である父親で中日コーチの星一徹が息子の巨人の飛雄馬を抱きかかえて球場を後にするが、その姿は漫画といえど感動的であった。
 今の大谷翔平はこの星飛雄馬の姿とダブルところがある。大谷翔平がスイーパーを多投して自身の肘を壊してしまうのはまさに星飛雄馬の特別なアンダースローで肩を壊すのとまったく同じではないだろうか。
 願わくば、今後は登板間隔をあけて十二分に休養を取っていつまでも投手としての姿も見せてほしい。パドレス戦で肘を壊した大谷翔平をダルビッシュが抱えて球場を後にしたら感動的かもしてないが決して見たいとは思わない。

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