せんせい、教え子と音楽で遊ぶの巻

そもそも塾で楽器を弾いたり、歌を歌ったりということが普通の感覚では認容し難いようだ。
でも、どうして?
それやったからって、ふざけてる?遊んでる?真剣味がない?
いやいや、こっちは真剣に遊んでるんですけど。

塾は勉強だけしてりゃいいの!って思うのがもちろん大多数派。
が、一見受験には直結しないような遊びが、実は根底では先生と子供の信頼関係を生んでいたり、思わぬところで学習に好影響が出る場合もある。

でも、そうは言っても現実に鑑み、今回はクリスマス親睦会には受験生はお誘いしなかった。
が、それは私にはとても残念なことだ。

人間、そんなに張り詰めていられるものではないし、むしろガスを抜いてやったほうが能率があがるというのが脳科学でも言われている。

解けない算数の問題の糸口をトイレやお風呂で思いつくことはよくあるはずだ。

何より、それくらいの余裕がないと高いハードルを超えられないと私は思っている。
過去の教え子で大みそか元旦は毎年旅行するというご家族がいた。
私が反対すると思ったのか、恐る恐る聞いてこられた。
あっさり“どうぞ楽しんできてください”と私が言うので、肩透かしだったと笑われた。
その子は勿論第一志望校に合格し、今教員である。

たった数時間、クリパをやって、落ちる学力なんて、所詮は知識を頭に乗っけただけの軽薄なものなのだ。

頑張るとはどういうことなのか。鉢巻して闇雲に勉強することか?
勉強するってどうするのか。たくさんの問題を解けばそれで大丈夫なのか?

ちゃんとわかっている子には心に“遊び”がある。
だからアップアップしていないのだ。

そして、それは当然家庭という土壌が大きく影響している。

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