花園は手入れで持続

梅、桜は昔から花見文化が育っていたが、時代の権力者はじめとする地域の有力者などの多角的な庇護が背景にあった。藤もそうかもしれない。昨今は芝桜、ポピーなどまで、花祭りの対象は広がっている。それを地元自治体が後押し。最寄り駅から花畑まで無料のシャトルバスを運行しているところもある。民間企業が運営するフラワーパークは有料前提だが、市町村レベルの自治体運営は、通常時は誰でもいつでも入れるところが大半。花畑の季節になると、たちまち有料駐車場が立ち上がる。この駐車場係に駆り出されるのはシルバー人材センターなど高齢者が多い。テレビのニュース、天気予報などで取り上げられると、遠方から花見客が押しかける。臨時駐車場料金相場はだいたい500円だが、それでもカスハラまがいのトラブルが耐えない。そもそも、花園を育て維持していくには、それこそ、たいへんな手間がかかる。行政が事実上運営するから、無料という意識が抜けない。地元が支え、観光客と共存して、花園を維持していく。花めぐり人気が広がるなか、そこまで育ててくれた様々なサポートや自然環境に感謝したい。

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