天を仰ぐ空家

草や木がのび放題、犬や猫が住みついたり、鳥の巣や蜂の巣もできる空家は、近隣の住民にとってやっかい。ワタシの地域でも顕在化しついる空家。建物を壊して更地にして売却しても赤字にはならないハズだが、なぜ放置しているのか。市に連絡すると、家主を探し、庭木の手入れなどを要請しても、そのままにされるケースがある。ワタシの知り合いで介護施設に入って自宅が空家になった例では、なんとホームレスふたりが住み着き、金目のものを売り払っていた。近隣の人が行政に申告し、事態が発覚、警察に事情聴取されるなど、たいへんな手間だったという。所有者他界後、売却して新築の建て売りとして完売。リボーンした。日本中の空家は900万件に及ぶとされ、東京世田谷区が最多なのだという。不動産税制が変わり、空家にも固定資産税を増大させる方策が効き目があるのは、都市部だろう。土地価格が鳴かず飛ばず地域は、建て物を壊す費用がバカにならない。行政が家主、相続人に連絡しても、行政で庭木の伐採するなり、逆に対応を求める事例もあるという。立つ鳥跡を濁さず。土地売却には所轄税務署の厳しい目がひかり、税金をとられる。既存の制度を活かして、空家放置を防ぐ手立てを講じる必要がある。隣組は天を仰ぐことになる。

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