ゴミ出し自由東京!

最近、神奈川県、埼玉県、千葉県の3知事が富裕都市東京との格差是正を求める記者会見を行った。日本は借金まみれだが、東京都は唯一の裕福自治体。育児、教育から老人ひとり暮らし問題まで手厚い行政サービスを提供している。かつて美濃部知事がゴミ戦争宣言をし、ゴミの島である夢の島の風景がメディアにあふれた。東京でも23区、いわゆる特別区はゴミ出しの先進地だ。月曜日から土曜日まで収集があり、原則、自宅前にゴミを出す。しかもゴミ袋も無料。ゴミ出し問題は、高齢化で深刻さを増すばかり。脚が不自由でゴミ出し場所に行かれない高齢者が続出しているからだ。ゴミ収集場所は町内会、自治会が担うが、高齢者の退会が相次ぎ、ゴミ当番の負担が増大している。日本の市町村行政はゴミはじめ防犯など様々な分野を、地域組織に委ねている。地域組織、いわゆる隣り組が瓦解し始めており、それを各行政が担うことは困難だろう。市町村合併で地域の正職員は激減、役所の窓口はじめ市民ホール、図書館などは民間や派遣に任されている実状がある。水道管、道路など生活インフラが老朽化し、リニューアルできず放置される事例は後をたたない。その焦点がゴミ問題。生活インフラ、生活ゴミをきっちり出来なくて、核のゴミの処理が出来るわけない。高齢者は身近な問題を先送りする方々が多い。地域、生活圏の問題はいやが上にも先送りされる。今こそ、行政の聞くチカラが問われている。

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