お年寄り独居は自由か

わたしは、お年寄りの見守り訪問をしていますが、自由でいいな、という方はほとんどいません。多くの方が一家を構え子育てをし、夫婦のどちらかが先に逝ってしまい、ひとり暮らしになる。クルマの免許を返上した方も少なくないが、駅から遠いエリアでは、とたんに移動の自由が制限される。ラジオ体操、ゲートボールなどの同好会に入っている方々は、おおむねよく話すし、お元気だが、日常生活が通院中心になっていると、病院の顔見知りとの話しが楽しみの方もいるが、通院の足確保に難渋する例もある。ほんとうに元気で、生活を楽しんでいる方は皆無といっていいだろう。今の高齢者の中心は昭和10年代生まれ。これから団塊の世代が一気に80代になる。一世代前より、家族のきずなも厚くないだろう。それこそ、ひとり暮らしの高齢者があふれる。介護保険を含め日本の介護制度はなんとしても維持する必要がある。町内会、民生委員はじめ地域のボランティアもなり手不足は深刻だあ。子ども真ん中社会はもちろん大事。だが、これまでの日本社会を支えてきた高齢者も、もっと敬意が払われて、いいだろう。むしろ介護の世界一の先進国になってほしい。

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