外化

身近な人への怒りほど厄介だ。

コレぐらい分かってくれるはず

との強い想いが、

かえって、怒りや不満を蓄積させることになる。

伝わらない感(怒りの源泉)は半端ではない。

例えば、職場での面目を大切にしている上司は

部下がミスをすると自分への会社の評価が

台無しにされたと傷つき、衝動に及ぶ。

妻から蔑まれていると敏感に、

感じる夫は、限界を超えると衝動に走る。

彼らの弱さは、抱いている相手への不満を、

小出しに、落ち着いて、言葉に外化すること

ができないことが一因だと思う。

そして、彼が限界域を超えた時、

コントロールできない衝動が支配する。

小出しに外化できない理由は、

外化しても、

相手が受け止めてくれない、

自分が傷つくだけ、

事態がより悪化するだけ、

と思い込んでいるからだ。

自身に生じている小さな気分や欲動

の変化に対し、注意や敬意を払い、外化する

訓練を、親から受けてこなかったこと、

逆に外化を阻止する正反対の訓練を、

密かに、#子宮時代 から、繰り返し、

親から受けてきたことが理由だと思う。

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