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トライアングルストラテジー プレイ感想(バレ無し/有り)

最初はネタバレなしにフワッと布教しつつゲーム全体の感想、後半はゴリゴリにバレありで好きなところを綴ります!注意!!​

▼はじめに

いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜久しぶりにガッツリやり込んで楽しんだゲームでした!!!最高でしたトライアングルストラテジー!!!!
いい具合にストーリーにのめり込んで心揺さぶられる作品でしたね。考え過ぎて何度天井を眺めたことか………。

総プレイ時間は129時間、1ルートおよそ30時間(スキップしたのは1周15時間くらいですたしか)で最終的に5周しました(どうしても加入キャラ全員揃えて真ルート行きたかったので…)!

塩を主軸に据えた戦記物SRPG、SRPGってジャンルは風〇雪月(多分大まかには同じジャンルですよね?)で触ったくらい、今の時代3Dモデルが主流のところにHD-2D(ドット絵の3DCG)で、ニンダイで発表した頃から話はマルチエンディング!面白そうだけどう〜〜〜んできるかな〜〜〜と不安だったのですけれど、見事に私の好みにあってました。色んな方にやって欲しい〜!!壮絶な選択を選んでくるしんでノゼリアの行く末を見届けて欲しいですね。
戦闘自体は難易度変更で簡単にすれば問題なくプレイできるかなと。普段ノベルゲーとか読書とか、文章を多少読むようなことをしてるならストーリーもそこまで冗長に感じることも無く楽しめるかなって個人的には思います。ただしやっぱり合う合わないはあるのでそこは体験版をプレイするといいと思います!ぜひ!!!


あなたの選択(価値観)で分岐するストーリーと言っている通り、要所要所の信念の天秤による選択肢は本当に難しい選択肢ばかりです。あなたは何かを犠牲にしてまで、人として大切なものを失ってまでそれを選びますか…?ずっと道徳観を測られていたように感じます。綺麗事でも貫きたい、でもこれを選んだ先でみんな幸せになれるんだろうかって、具合を悪くしながら(ガチで胃は重くなった)考えて考えて選んでいくストーリーはのめり込むほどしんどくって地獄でした…。
たしかどこかのインタビュー?か何かで、"塩と鉄"という私たちにとっても身近なものが重要視される世界、他人事ではない、有り得たかもしれない世界観で親近感を湧かせるって聞いた覚えがあって(うろ覚え)、今作魔物とか…人では無いものってほぼ出てこないんですよね。とても真面目に戦記物、徹頭徹尾"人と人"の思惑が絡まって進む話です。だからこそ感じられる生々しさが恐ろしいです。

私がこのゲームで好きなところの1つとして、"無辜の民"の在り方を描いてくれたことです。
私はRPGをよく嗜むのですけど、あれって良くも悪くも登場人物がメインで所謂モブ、ただの民衆の様子ってあんまり描かないですよね。
戦記物だからかもですけど、選択したことによりこういった犠牲が出るってことが明確だったり、道中挟まれる探索パートで話したNPCの生活の様子がありふれたものだったり…。
「戦う為に男手を借りていくぞ」
私が選んだ道の先に戦争があってそこには当然兵たちがいる。この登場人物だけで戦っている訳では無い、領民からももちろん徴兵されているんです。
「先日子供が生まれたんです。だから…」
私たちが決戦に向かおうとしている時でもこうして家族が増えている人もいる。そんな人を戦いの道に連れて行ってもいいのだろうか。
「私たちは慎ましく暮らしたいだけなのに、どうしてこんなことになるのですか…?」
ただただ日々の穏やかな生活を損なわれたくないだけの人がいる。中にはあなたたちのせいだと非難する人もいます。
"私の選んだ選択肢"と密接に関わっている感じがして…こういう小さなことがいくつも重なって、尚更信念の天秤の重さが感じられます。あなたの選ぶ道には確かに損なわれる無辜の民がいる。それを忘れさせない、そんなところが好きです。ぜひ沢山の人々と会話してみて欲しいです。

もう1つ好きなところを挙げると、主人公のセレノア・ウォルホートの存在です。
ここ近年プレイしたゲームの中でもかなり上位に食い込むほど好きだな〜〜!!!!と思えた主人公です。とても気持ちの良い、誠実な人柄です。個人的にゲームをする上で主人公/ヒロインが好きになれる人柄か?というのが私の中では大事で、これが今回のトライアングルストラテジーでは満点でした!
セレノアさま、普段の探索パートでも価値観を測る3択の選択肢って結構あるんですけれど、そこでの人々との対話がとても丁寧なんですよね。
それからよくある主人公の低迷期、挫折からの覚醒的な流れ(伝わりますかね?)がほぼ無いんですよね。最初期から既に人間が出来ている性格で、率いるウォルホート家の領主として絶対に揺らがない、悩んで苦悩したとしても可能性を諦めず前を向き続ける…思わずついて行きたくなる頼もしい姿をずっと見せてくれます。"ウォルホート家は皆、共に生きる家族だ"はそのセリフの通り、共に戦い、共に堕ち、共に戦乱を駆け抜ける、彼はそんな固い絆の家族の旗印です。このゲームをやった人でそうそうセレノアさま嫌いになる人居なくない…!?!?

とても心揺さぶられるゲーム体験が出来ました。これからもしやるつもりの人がいたら絶対ネタバレは見ないで、貴方の選択でウォルホート家と共にノゼリア史を紡いでいってください。







〜〜〜⚠️ここからネタバレありでゴリゴリ感想書きます注意⚠️〜〜〜







▼各エンディング(+離脱メンバー語り)

毎度この選択肢にぶち当たる度にセレノアさまいっそ分裂して!?!?!?って喚きたくなりますね。やめてみんなギスギスしないで………………。

・フレデリカルート"最後の願い"

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1番初めに選んだエンドです。後述のロランルートで説明するんですけど、あまりにも混乱してて逃げるように選んでしまったルートでもあります(フレデリカにちょっと申し訳ない…)(1周目モラル値のおかげでほぼ一択でもあった)。
話としては正直フレデリカ自身の言った「誰もが自分と国の都合でしか動かない」ってセリフがブーメランでは?と思わなくもないのですが、それでもフレデリカの道徳を重んじる、1番最下層の存在に対して同族意識もあるでしょうが目を背けない、理想を語る在り方は個人的に嫌いじゃないです。夢物語のようなセントラリアを目指す。ジーラにもハッキリと無謀と言わしめた(ちなみにですがジーラ説得時、ぜひフレデリカは無謀で愚かだと選んで見てほしい)、いわゆる"ノゼリアの大地からの逃避"でもある選択ですね。
ここで立ち塞がるベネディクト。ベネディクトというキャラクターが1番カッコイイと感じたのはこの対立シーンです。合理性を重んじる冷静な参謀、という彼があそこまで感情を爆発させて主張する様は目を奪われないわけないですもの……。
セレノアの「そんな言葉を、お前の口から聞きたくなかった」と失望(あの3人の中では1番付き合いが長い相手ですからね)の響きを持った言葉に「訂正はしない」と撤回はしない頑固さ。あなたが望むのならと、ご命令さえ頂ければ私がやってみせる、勝たせてみせると言い切る力強さ。「優しくあるためには力が要る!」という一言はまさにその通りで、せレノアを通じてプレイヤーにまで強く語り掛けてくる演出や声の演技が、このゲームをプレイして良かったなって改めて感じさせてくれました。
セレノアが「お前は、過去に生きているのだな」といったのが、ストンとベネディクトというキャラクターの中に馴染んだセリフです。
ただ……あのちょっと…………私はセレノア・ウォルホートがとても大好きな主人公になってしまったのであんまりにも…ラストがちょっと…………受け入れたく無さすぎて……………今やろうと思うと出来れば選びたくないルートだったりします。4周目で行きましたけども。ロランルートで確かに心を寄せ合っていたことを語られたあとだと、指輪や夫婦や花嫁衣装のくだりを経ての離別なのが…………ひ、人の心……………………。啖呵を切るセレノアさまカッコイイんだけどどうして……見る度にこの結果なのが受け入れられなくてべそべそに泣いてしまうし大暴れしちゃう………………。
ベネディクトに託された最後の頼み、ウォルホート領での活躍はまさに軍師でかっこいいですよねー…。それからラストにエスフロスト公国につくのですけれどあのシーン、Finalトレーラーで見た時裏切るの!?!?!?って思ってたシーンだったので、裏切りはなくて良かったです…。

・ベネディクトルート"輝かしき血統より生まれし"

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2周目のエンドです。これを選んだ場合薄々ロランとの地獄の対立が待ってると1周目時点でわかってたルートですね(これも嫌で避けてしまった)…。
1周目で対立してしまったベネディクトが「あなたはデストラ様に似ている、真っ直ぐで優しい」と評したセレノアから"笑顔"を削ぎとってしまったエンドカードがすごく印象的です。反面ベネディクトはとても満足気な顔ですからね…見れば見るほどめちゃくちゃに笑顔でちょっと怖いぞ……。あの実力主義という名の弱肉強食の世界で、弱者の手を握りたい硬い表情のフレデリカの笑顔も消えてて、覇道を進んだこの夫婦は未来で笑うことは出来るんだろうかと、そんな光景が…上手く浮かばないなと思います。王になったとはいえ色んな物事が解決していない、これからが正念場でもあるので。
ここで対立するはロランです。色んなことがあったけれど王家の人間として、セレノアの良き友として、挫折しそうでもそれでも進んできたのに。ロランから見て全てを持っているセレノアの存在ってそれは嫉妬も覚えるし弟なら尚更…負ける訳にはいかない気持ちになりますよね…。私から見ても素晴らしい在り方をしているセレノアに対して、正の感情だけを持っているわけじゃないってのがすごく人間臭くて好きになれました。ロランに対してこう、わりと愛着湧いてるんですよね…。
どのルート選んでもなんですけど、対立した者たちの命を取らないセレノアさまが優しくてある意味残酷でもあって、歴史の影で1人先の見えない未来を歩んでる1幕を見せる演出がにくいですよね……。

・ロランルート"流れよ、我が涙"

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1周目、初めてロランの口から「聖ハイサンド王国に」と聞いた時、まるで裏切られたかのように感じました。グリンブルクの王として、民を、皆をきっと救うんだと苦しみながらも足掻いてきた(それがたとえ中々上手くいかなくても)ロランと走った日々を全て放り出すような選択で、ガツンと頭を殴られたかのような衝撃。特に強く思い出したのがあのローゼル族を虐げる塩湖での労役を一緒にみた、憤っていたロランです。
だからこそフレデリカの「あなたがそんなことを言うなんて」、この失意に満ちた声がとても刺さりました。ほんとうにこのゲーム声優さんの感情演技が素晴らしいなと感じます。
他の2ルートよりも表面上の大多数とはいえ、とても幸福そうな笑顔のエンドカードが薄ら寒い恐怖を煽りますよね…。
ここのルートはあの怨みをぶつけて来た兄妹で〆る形が美しいなと思います。この美しい構成が表面上美しくあるハイサンドに降った事実と被ってるのが面白いですね。

・セレノアルート"鷹は自由に"

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これをちまちま書きながら現在進行形で進めていたのですが、冒頭から「絶対に誰も失いたくない」「あきらめるな。別の道が必ずある!」って、当主の執務室で1人決意を固めてて、それは、それはだって私たちプレイヤーがずっと思い続けてきたことじゃないですか。もうすでに胸がいっぱいになります。セレノアさま…!一つ一つの選んだ道筋が、今に響いて希望を掴む芽となる展開、胸熱ですね…!?3人に対して、きっと成すと言い切って、ほんとうにウォルホート家の当主として格好良くて今ボッロボロに泣いてるんですけどこれ通った人無事なんですか?私は無事じゃないんですけど。
ほんとうに集大成のルートですね。他ルートで犠牲を払いながらも行ったことを、信念の旗の元に集った仲間たちとなにも取り零すことなく諦めずに成す…力技でもなんでも、こういう大円団を見せてくれたことがほんとうに嬉しいですよね。だって、誰とも別れたくなかったし、ウォルホート夫妻の結婚式も見たかったし、みんなが笑顔であれる未来が見たかったんだもの。
イドー、もしかしたら未来のセレノア達になるのかもしれなくて、イドーの過去はセレノア達だったのかもしれません。民を愛し信じ裏切られ、それでも導こうと走っていた人だったって過去があったのは良かったと思います。他ルートではどうしてこうあるのか、支配欲?なのか分からなかったので。
無事に終わって、ほんとのほんとの集大成のお話で最高でした!他ルートやってればやってるほど取りこぼさずに大円団迎えた事実をより感じられますねこれ、結婚式〜〜ウォルホート家万歳……ッ!!!!

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▼好きなシーン抜粋

・ドラガンどののお土産
これは好きなシーンってか言いたいだけなんだけど、エスフロスト公国視察で塩税の高さに驚きまして…それを知ったら教国視察ルートでのお土産見た時私だったらそれが普通に手に入るってことに怒りとか憎悪とか、恨みが湧きそうだな…キレそうだな……って。

・ウォルホート領の仕掛け
初周、私のエゴでロラン王子を守って絶対に領を焼かないで終わらせたくて戦ったんですよね。その後の探索で領民たちに「ありがとう!」「街が焼けなくて良かった」って言って貰えた時、ああ…エゴでもなんでもこの戦い方を貫いてよかったなぁってすごく思ったんです。

・塩の不正取引運搬廃墟での詰所シーン
坂道を転がり落ちるように悪くなっていく状況にそりゃあ心に余裕なんかないですよね……。ウォルホート家のみんなだってずっと前向きに戦い続けられる訳じゃない。どことなくギスギスした空気感が漂うのが印象的で心苦しかったです。トラヴィス一家とのやり取りがあって、「楽観的でもいいよね」って顔を見合わせられた時すごく安心しました。

・違法闘技場
私はあの誇り高きウォルホート家が、違法な塩の運び屋になり、金のために命を張って貴族の見世物になるなんで、これ以上無いほどの屈辱で血の気引いて震えたんですけど、思ってたよりウォルホート一家の皆さんがそこまで気にしてなくて温度差感じちゃったな……ウォルホート家シンパなんで………­­。

・堕ちてゆくウォルホート家
ロラン王子の言った「俺たちは、堕ちてゆくばかりだ…」ってセリフがぶっ刺さりすぎて暫く動けなかったんですよね…。
思え返せばプレイヤーの私が、ちょっとした偽善でせめて家ごと焼き払う選択を取らずに領民に喜ばれたって、だってそれでもそこで戦闘行為は行われたわけで、確実になにかは損なわれてるわけで。それに至るまでにこうしようってセレノアくんくんたちと色んなことして、口封じで殺しもして、今また安寧の為にと劣悪な環境にローゼル族を落とそうとして…どこまで堕ちるんだろう、改めて言葉にされるとどうしようもなく怖くて恐ろしくてたまりませんでした。
戦争って、異常な空間ですよね。そこに身を置いて、どこまで人道的でいられるのだろうって考えてしまいます。

・ローゼルの村防衛戦

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ここでのシルヴィオとのやりとりが好きです。作中でもローゼル引渡しの選択肢のどちらもかなり好きなシーンです。
「人として守るべき大切なものを捨て歴史に汚名を残すくらいなら…」「他に道もあったはずだ!」前述した通り、人道的でいられるのか。その答えをウォルホート家が見せてくれたのかなと思えます。これに対して「誇りや正義感だけで…」「貴様のような夢想家とは違うのだよ」シルヴィオの答えって、保身だけじゃなくてたしかにその通りで少し納得する面もあるんですよね。普通は大国に攻められほぼ壊滅状態の流れで、わざわざ逆らうのって難しいことです。大を守るために小を斬り捨てる。大多数はこちらを取るでしょう。だからこそ、最終的にはどちらの選択肢を取ったとしてもローゼル族を守ろうと戦うウォルホート家がなお強く眩しく見える良い塩梅だと思います。フレデリカとシルヴィオのやりとりも、フレデリカの正しいと思う行動の中でシルヴィオの行いを非難をする強い声が素敵です。"人として守るべきものを"。一貫してこの主張を大事にしてくれたことが嬉しいです。

・ローゼル村の子供

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シーンって程じゃないんですけど、手掛かりを探すローゼル村の夜、高台の辺にいる子供の選択肢「そう、宝探しだ(freedom)」の選択後の、もしかしてお兄ちゃんが探してるのは僕かもしれない!?父と母が僕のことを「1番の宝物」だって。ってやりとりがめちゃくちゃ好きなんです。ただの子を大切に思う幸せで平和な家族の形が会話から読み取れて素敵。

・ローゼル引渡しルート
このルートに進んだ時のジェロムの掘り下げがかなり良いです。
大多数を救うために犠牲になってくれ。それを強いられる側はそりゃ受け入れられるわけが無いし、決死の覚悟で抵抗します。それでも、それでもと諦めないセレノアさまも相変わらず格好良かったですし、ロランたちとの会話を聞いて、友としてこの決断を受け入れると、信じているからと…こんなに信頼が重く尊いものに感じるのってなかなか無いですよね。こういう重さがこのゲーム本当に好き……。
誰だって、誰かをわざわざ傷つけたいなんて思ってる人なんていないんですよね。

・ロラン王の即位
ここでの民の不満が、エスフロストを受け入れていた事実が描かれるのが良いですよね。
例えば自分の会社の社長が変わって、今までと変わらぬ業務なら全然不満も何もありません。逆に何かが変わって不満や賞賛が出ることもある。そんな"頭がすげ替わる"ことによる下の者の思考ってのをちゃんと描いてくれたことが良い点だなと。正直ロラン王子、王座を血で染めるんじゃないかと不安抱きましたよここ。
ついでにここで書いてしまうんですけど、ロラン王の即位に付随して、輝かしきセレノア率いるウォルホート家の歩んできた道が、その栄光が彼の在位に影を落とす結果になってるのが皮肉すぎてたまらないですよねー…。良かれと、王国のためにと、ウォルホートのためにと必死に走ってきた道が、この結果を産んでるの…ほんと……。

・フレデリカ挿話

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作中屈指の名シーンじゃないですか……!?!?!?!?!?
"お肉がゴロゴロみんな大満足。心も温まるミートボールシチュー"ですよ!?せっかくセレノアをお食事に誘ったのに上手くいかなくて、料理の準備が間に合わなかったフレデリカに対して言ったのが「料理の準備ができていないのなら、一緒につくればいいだけのことです」………!?!?エッッッッッ!?こんなこと言ってくれる男性…いるの……!?!?最高of最高すぎて教科書に載せて欲しいやりとりなんですけど…………。星空の下のやりとりもなん…なにこれ……セレフレ……??童話でも見てるかのような美しすぎるやりとりでもう激推しカップリングになっちゃったんですけど……。


▼キャラクター所感

ちなみになのですが、特に好きなメンバーは若き旗手組(セレノア、ロラン、ドラガンどの、エグスアムどの)です。

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・セレノア・ウォルホート
もう1番初めの登場シーンの1幕で普段から領民に混じりあって交流をしてて親しげに、それでいて慕われてたんだな〜〜とわかるので大好きなんですよね〜〜〜〜〜!!!!
私も親しげに話してくださるセレノアさまに淡い恋心を抱きつつもこの度の結婚を知って枕を濡らしたいし未練タラタラのままついに結婚式を迎えて幸せそうに微笑むウォルホート夫妻を見て恋心に別れを告げたい(早口オタク)(夢女脳)。
その後トラヴィス一家との対決の「よってたかって女性を襲うとは恥を知れ!」ってセリフも紳士的でありながら毅然とした対応をとってて育ち…!シモン様の育て方……素晴らしいですよね……!?!?!?最初から最後まで一貫してほんっっっっっっっと紳士的でこういっちゃうと安い言い方に聞こえるかもなんですけどスパダリ…!フレデリカの髪の色のくだりや挿話とかめっちゃ…めちゃくちゃ好きなんですよ………!!!
もうすでに冒頭で好きなところ語り倒したのでそこまで書くことがないんですけど、ほんとうに彼がトライアングルストラテジーの主人公で良かったです。君のおかげでここまでたどり着きました。

・フレデリカ・エスフロスト
好きな1シーンとしてまだ何も起こってない頃、酔ったドラガンとの会話です。「君は、そんな表情もできるのだな!」って、私は確かに政略的な婚姻でもきっと穏やかで幸せな夫婦になるんだろうなって感じられたシーンです。
ところでクラスアップしたあとポニテフレデリカちゃんになるの考えた開発陣は天才ですか????見た瞬間ヴァ〜〜〜〜〜〜〜!?!?!?ってひっくり返るくらいには可愛くて最高でしたありがとう。

・ロラン・グリンブルク
彼に関しては作中でセレノアの言っていた"優しい人"ってのが一番似合うかなって思ってます。
民の幸せを願える善性の人。でも家族の仇を憎んでしまう普通の人でもある。そんな性根であっても責任を持たねばならない生まれの人です。よく言われてますけど、フレデリカルートのエンドでただのロランでいれた時の清々しい、憑き物の落ちた穏やかな顔してますよね。重荷だったんだろうなぁ…元々第二王子でもあったし、多分こんなことが無ければ良い意味で優しくて甘ったれたままで居られたのかな……。
ロランに関しては呟いてたんですけど、ちょくちょく選択肢見てると直情的で視野が狭いのかなって私は思います。説得によって道が開けたと思うと意見を変えてくれるし、多分元々の視野が狭いんじゃないかな〜と。だからこそ視野の狭さが後半の復讐に取り憑かれる事によって器が足りないことも思い込みで、プレイヤーからするとそ…それでいいの!?!?!?って選択肢も打ち出すんじゃないかな…と、最後の選択肢だってこれでみんな幸せなはずだって多分本人真面目に思ってるもんね…。元々視野が狭いってのはなんで?ってなるとやっぱり本人のこれまでの環境、生き方かなぁ…第2王子だからって政に無関心で(だからこそコーデリアと夕食が〜と意見が出る)自由に、それでいて燻って反発していたから取れる選択肢を視野が狭すぎて発見できないって言うか。多分この辺りで王族のくせに責任がってあまり好きになれない人も居るのかな〜って思いますね(結構見かけたもので)、王の器をこれまでで十分に広げられなかったのかな。私は人は生まれより環境で形作られるものだと思ってるので…。本人は善で立派な王でありたいと行動してたけど、どうにも適正がなかったとも見える展開がなんとも生々しくて(普通の展開的には素晴らしい成果だしそうなのに)この塩梅がほんとうに絶妙なキャラクター性になったなと思います。
とまあ色々と書いたんですけどロラン王子、色々考えて所感綴ってるけど私はめちゃくちゃ好きですよ!?それでも足掻く様は美しいと思うし、視野が狭かろうが出したあの恐ろしい選択肢を思うと苦しくっていっそ愛おしいと思います。
でもお願いだから馬から降りてくれ、馬から降りれば前線張れるよ……!!!!馬ユニットのデメリット痛すぎませんかね!?!?!?

・ベネディクト・パスカル
アートブックで見るベネディクトのデザインがめっちゃくちゃイケてて最高ですね。仕込み杖とかもうワクワクしちゃいますよ。
ベネディクト、理想と現実の重石でプレイヤー押し潰してくるとこあってほんと良いキャラしてたなって思いますね。みんなベネディクトすきでしょ…エグスアムどののカリスマを「落ち着けッ…」で弾き返したのまだ覚えてるよ。
個人的にですけど作中でしょっちゅう「若様…」「セレノア様…」ってときめく()シーンが多いようにも感じます。わかる〜〜若様言うことが素敵だもん…。

・エラドール・バランタイン
エラドールほど安心できる人っていないと思います。精神的にも、戦闘的にも。
このゲームの戦闘、やってる人は100も承知なんですけど周り囲まれるとマジで落とされるんですよね。そこに純粋な盾役のエラドールって外せね〜…ッ!確か出撃回数TOP2です。
忠臣エラドール、喜ばしいことがあれば一緒に大きな声で笑ってくれる、屈辱的なことがあればセレノア以上に憤ってくれる。そういう人がそばに居てくれるってすごく精神的にも安定した支柱となってくれる人で良いな〜と思います。ベネディクトとの若き日の本人たちは真面目で、でもちょっと笑っちゃう挿話も大好きです。

・アンナ・パスカル
アンナちゃん好きです!!!!必殺仕事人的な戦闘での活躍もカッコイイのですけど、挿話から見て取れる通り、人の想いを汲み取ってあげられる素敵な女性だと思うんです。この先絶対益々良い女になるよ〜…!気も利きますし、コハクのことを抱き締めてあげられる母のような度量ある。ベネディクト教育の賜物もあるかもですけど、多分本人の元々の気質なんだろうな〜と感じられますよね。

・ヒューエット・バクラー
正直挿話見た時にロラン王子との恋が…始まる…!?ってソワッとしたんですけど特には始まらなかったな…。慕ってはいるんでしょうけど。
「グスタドルフのこと知ってたんではないですか!?」って疑うシーンがあるんですけど、やめて空気悪くなるのやめて…って気持ちと同時に、ちゃんとこういう風に疑える、人間らしさを見られてこのゲーム好きですね。
ロラン王子だけって訳でもなくて、他の人とも、特にフラナガンさんとの関係性とか好きです。良いですよね…忌むべき盾に新しい価値観が生まれる瞬間。曰く、調子がつい狂ってしまう違う価値観のヒューエットとのやりとりが素敵です。

・ジーラ・ブレイス
ジーラさん、実は説得1番失敗しまくってる…。
とても合理的で理知的な女性だなって思ってたんですけど、それだけじゃなくてずっと接してきたフレデリカを想うように愛情深くある女性でもあるなって改めて思えました。いやほんと最終ルートフレデリカ案説得で無謀だってみんな選んで話してみてほしい……最高なので…………。
純ヒーラーでエラドールと同じくらい出ずっぱりでしたね!安定感が違う〜!

・ユリオ・ライトマン
戦闘でお世話になりっぱなしでほんとに頭が上がらない。大体フレデリカかおじいちゃんのとこ行ったり来たりしてたかな。
挿話も本人が真面目だから結構真面目な話と扱ってたんだけど、もうちょいコミカル寄りのユリオも見たかったな〜と思ったり。

・メディナ・アリウム
TP薬学はお薬に何かやばいものでも混ぜてるんですか?と思わず思ってしまうくらいには無法技ですよね。
命の重さについて話していたのを思い出します。ロランと共に王都に残るルート、もしあの時にメディナちゃんが居てくれたら、あの兄妹たちの親たちも見てくれたのかな。今思うとまさに彼女の命の重さが測られてるんですよねここ。

・コーレンティン・ジェンナー
"端正な顔立ちの氷魔法使い"に釣られて出会ったのは魔道面白おじさんでした。
挿話1みんな好きでしょ私も好き…エラドールでさえウワッってなる絡み酒話面白いよね。魔法を追い求めるためにめちゃくちゃあっさりハイサンド出奔キメたの最初は驚いたんだけど、それだけ好きだ!って追えるものがあるって素敵なことですよね。

・ルドルフ・ミューラー
挿話2の爽やかな読了感のあるエピソードが気に入っています。シクレスとの特殊会話もそうですけど、話すと本人の気質の良さが滲み出てるんですよねー…。ルドルフとアンナのカップリングもいいなとつい思ってしまった。
トラバサミがボスにも効いて戦闘もかなり楽しかったです。

・イェンス・メイカー
ばねトラップ楽しすぎるが………。
エリカ様を橋から落とした時は思わず歓声を上げちゃいましたね。
セレノアの心を最高の武器と称するのは鍛冶屋としていいのか!?とはちょっと思ったんですが、それを最高の武器だと言える感性自体はとても好みですね。

・ナルヴ・オパーリン
めちゃくちゃ地味にサブヒーラーとして一時期使ってました。愛すべき器用貧乏〜!運用がヘッタクソなのでTP枯渇気味でしょっちゅう動けなくなってましたねごめん…。ムードメーカーらしい表情の立ち絵が好きです。

・ピコレッタ
戦争孤児仲間にすんの!?!?ってひっくり返った話。
お声がすごいちゃんとした子供!って感じで素晴らしいですよね。私はスヴァローグどのとの特殊会話が好きでした。「そんなことしたら、たくさん泣くよ。大人も子供も、みんな泣くよ!」戦争孤児だからこそ…あの初めて会った時のピコレッタのことも思い出しちゃいますね。

・アーチボルト・ギノ
こんなところで少女漫画的すれ違いを見せられるとは思わなかった。
アーチボルトおじいちゃんの「生まれで価値が決まるのか」ってセリフがありきたりだけどやっぱり好きですね。ローゼル族との案件があったから尚更説得力が増す言葉。敵に対する冷徹な態度(vsイドーとか)も大変格好良かったです。万里矢も勿論大活躍。

・グローマ・ユルギナ
こんなところで少女漫画的すれ違いを見せられるとは思わなかったPart2。頼むからお話してくれ〜!?
実は頭にお花つけてたりチャーミングな歴戦のおばあちゃん。カッコイイですよ!いやでもほんとこの方も運用が下手で普通にしにかけで敵の前放り出したりと申し訳ない気持ちが強い…回避積めば良かったのかなー……。

・ライオネル・カピタ
挿話はただでは転ばないぞってのをしてて笑わせてもらいました。これ以上ウォルホートの名を使うなら…って脅されてそや!それならいっそウォルホート家をでっかくして稼いだろ!!は逞し過ぎる。ウォルホート家の金策は任せたぞ…。

・ホスハバラ・フレア
酒場の粋なおばさん!まさか仲間になるとは思わなかった枠。
馬ユニットの悲しい性で上手く使ってあげられなかったのが残念なんですけど、カタパルト発射はかなり良かったですね〜コハクくんといい場所移動スキル持ちは助かる……。
酒場を回す豪快な女、きっと詰所でも人々に楽しいひと時を提供してるんだろうな〜って容易に想像出来るのが良いですよね。

・フラナガン・グルート
初めて見た時お声もビジュも渋格好良くて…!三国でのパーティーのときも1人ビジュ違うけど誰だろ?とか思ってたんですけど仲間になるの嬉し過ぎた。盾役はエラドール一強すぎてあまり使ってあげられなかったのが悔しいです。

・コハク
セレノアルートのエンドカード、あれを信じてもいいんですよね?同じ孤児であるアンナと挿話なのも好きなポイント。2人がギュッと抱き合って「その日を信じて一緒に待とう」って言い合ってるの見てたらグッときちゃいますよね。

・ジバンナ・コペル
最近になってようやく奥義とか使ったんですけど範囲広いですね!?範囲は広いし本人めちゃくちゃ移動出来るので思ってた以上に面白いユニットだったのかもしれない。
トラスト世界、彩度が低い方なのでジバンナちゃんのカラフルな髪が映えて可愛いですよね〜。ヒューエットと仲良く色んなところに出かけて欲しいな。

・デシマル
アンナちゃんデジマルのコンビはみんな大好き、知ってます。ポンコツ機械声も相まってめっちゃ可愛い〜〜!!同時に戦闘性能の高さにビビるなんだそのヤケクソ範囲は…。「ご主人!」って呼ぶの許してもらえて嬉しいし、あれだよね、機械が頑張って考えて役に立つことをしようってするのもニコニコしちゃうよね…。

・マクスウェル・トライア
マクスウェルさま〜〜〜!!!!!ってグリンブルク在住の槍聖ファンになって追っかけしたい。お声がけしたら微笑みながら(仮面だけど)手ぐらいは…振り返してくれそうじゃん……?ロラン王子との特訓を影からこっそり見たかった…。
CV.子安さんが技名叫びながら戦ってくれるのときめいてしまう。それから武器奥義が格好良すぎて1番使ってます。前衛にも出しやすいし(反撃、1回復活)流石師匠…!ユニットとしてもかなりお気に入りでした。
ところでまさかのサラッと挿話的な流れで加入なの驚きすぎて悲鳴あげたんですけど貴方本篇で感動的な再会エピソード加入とかじゃなくて良かったんですか!?

・ミロ・ユーウェル
な、なんだこのえっちなおねえさんは……!?!?と立ち絵を見た時震撼したミロさま。
えっちなだけじゃなく常に態度に余裕が見られて素敵なお姉様です。手玉に取られたくなっちゃいますね…。

・トラヴィス
父親の身勝手のわがまま、とっても好きなやつですよ〜〜!!子を持って、弱くなって強くなるって好きだな…新しい価値観の元、新たに強く思う相手が出来るんだもの…私はそれってすごくすごく素敵な事だと思えるんですよね。虫のいい話なのはその通りなんですけど、ここで提案をしてくれるのが理想を追うフレデリカってところもなおいいなと思います。

・トリッシュ
この子も将来美人で素敵な女性になりそうだな〜って予感がしますね。度胸もあるし動けない父親を思う気持ちもある。「娘が親のために命を張るのも、当然のことさ」って自然と言えるところに性根の良さを感じますね。似た者親子ですよ…。
ダブルターンも地味に使いやすくて分隊ごと別れる章では大変お世話になりました。

・アヴローラ
姫様とその騎士の話は…そりゃ好きになっちゃうじゃん…。真ルートで満を持しての加入、出来ればコーデリアちゃんとの会話シーンも欲しかったな……!?終盤加入なのであまり使ってはあげられなかったんですけど、ブラッディクロスは最高にカッケーですよね。
挿話ではどうこの先償っていくのか、民に対する話としてはコーデリアちゃんに似てますよね。結局は真摯に向き合っていくしかないわけですけど、後先考えずに子供を助けにかけ出せる彼女の心は得難いものだと思います。

・コーデリア・グリンブルク
毎度フラニにいさまが血の海に沈んだ後の悲痛な声が辛くてちょっと泣きかける…。
コーデリアちゃん、悲劇に見舞われた女としての側面と、覚悟を決め立ち向かう女としての側面で2倍美味しいなと思います。
女王退位後のXボタンでみれる人物情報で「傀儡姫」なんて書かれててゾッとしました。蔑称……。それでもちゃんと挿話で"国を思う王族"としての姿が描かれたのは良かったなと思います。アヴローラ将軍といい、ある種の優しいカリスマ性があるのかな。

・レグナ・グリンブルク
2周目から意味深な沈黙や問いかけの意味が分かってしまうグリンブルク王。
今思うと王も領主も側近も虜にしたデストラさまってどんな人だったのかめちゃくちゃ気になりますよね…アートブックにはさらっとイメージくらいはあるんですけど作中でエピソードとか見たかったなー…。

・フラニ・グリンブルク
弟の青臭い理想は眩しくって憧れでもあって憎くもあって、近くにいるのは苦しかったのかなって。フラニ兄様、色々と複雑だったんだろうけど、私はあの飛び出した兄様が本音だったのかなと思ってます。

・パトリアト・カンザーブ
自身の立ち位置を守るまさに貴族ですね。政を回す実際の実務能力もあったんでしょうけど(公国に取って代わられた時も大きな混乱はなかったし)、王家を傀儡とせんとする野心が命を落とす結果になったのかなぁ。たしかに変わってしまったグリンブルク王国の民の現状も理解していたし、有能な人ではあったんだろうけどな…民から搾取しちゃったのがね……。

・シルヴィオ・テリオール
徹頭徹尾自身の保身のみで戦乱を駆け抜けた、ある意味変わらない人ですね。風見鶏というのも伊達じゃない。
ただ好きなシーン抜粋で書いた通りシルヴィオのあのやり取りが好きなので、こういうキャラって良いスパイスになりますよね。

・ランドロイ・ファルクス
ロラン王子を引渡したルートの、焼けたファルクス領でのランドロイの印象が強いですね。
豊かな麦穂舞う黄金の地が、火花散る赤き戦乱の地に変わる美しくも壮絶な演出が好きです。あれだけ激高して、賜った美しき地ごと焼き払ってでも打ち倒そうと出てくる覚悟にゾッとしました。ここでもまた無辜の民にしわ寄せが行くのか…と落ち込むのもセット。

・グスタドルフ・エスフロスト
ロランルート行った時の戦闘で、この人が奥義"絶対零度"使う度にゲーム落ちて大変でした(2回は落とされた)。
どうにもちょっと未だにグスタドルフさんのことつかみきれてない感じあるんですよね…。作中での、自由は野望のために手段を選ばない口実にすぎない、逆らう自由は認めない、そういう自由の使い方はなるほど…と納得してます。最初はそこまでの能力のないタラースを宰相に据えている辺り、なんだかんだと身内贔屓なのかなと感じていたんですが、どのルートでも一切死んだことに対して何の描写もない辺り、みな"自由に扱える駒"だったのかな…と今では思いますね。

・タラース・エスフロスト
く、クズ〜…と感じられるエリカ同様振り切ったキャラクター性で面白い。フレデリカを完全に下に見ているのが会話の端々から感じられるんですよね(エリカは下に見るよりも毛嫌いの方向かなと)。というか兄さん(身内)以外は下に見てる感じ?
死に際の言うなれば情けないほど怯える姿も結構印象的です。この姉弟、倒す順番によってセリフ変わるので…。

・エリカ・エスフロスト
どっかでエリカさま喋ると昼ドラの気配がするっての見てからずっとそれ考えちゃってよろしくないのですがめっちゃわかる……。血筋で詰ってくるとことかぽいですよね。悪役に完全に振り切ったキャラでこれはこれで愛嬌があるなと思います。
エリカさま、タラースを先に撃破した時「だらしのない弟」って言ったのがやべーと思ってます。身内にも中々ですね…。

・ドラガン・エスフロスト
「公国の若き旗手」ですよ…………。私は野望も隠そうともせず、きっときっと見返してやるんだと豪語していたドラガンどのが、若くて眩しくて愚かで…大好きだったんです……。

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「時代をつくるのは常に熱意ある若者だ!」私はこの言葉が今作で1番好きです。ある種傲慢にも、無謀にも、聞こえますけどやっぱり眩しいんです。美しい理想は掲げてこそだと思ってるので。
2D-HDの水や炎の表現が美しくって感動してたのに、初めて見た生々しくて綺麗な血溜まりがドラガンどのでほんとショックで…薄々そんな気はしたけど信じられなくって……ドラガンどの生存ifDLCはまだですか……………??
岩塩を見つけたときなんですけど、鉱員たちに口止めするじゃないですか。鉱員たちってみんながみんなエスフロストの人じゃないですよね…?後々取り立ててやるって口約束をしていたとは言えみんながそれを漏らさなかったのって、危険な採掘事業で先頭に立ってるドラガンどのに対して確実に信頼を寄せてるんじゃないかって…そういうの感じれるじゃないですか。やっぱり若き旗手になれた人なんだよな……。

・スヴァローグ・エスフロスト
塩の不正取引で腹を割って話した時のスヴァローグどのが息子に関して語るところ好きです。口癖だったな、とか、よく噛みつかれたものだ、とか声が優しくってただの父親で……。
初めて信念の天秤を使った時のエスフロストルート、あの時も誇らしそうにドラガンどののことを話していたのもよく覚えています。ご子息についつい期待をかけてしまう「父親とは愚かなものでしてな」と幸せそうに話しくてくれました。それが…それが……密輸ルートで同じように「ワシは、なんと愚かな父親なのか…」息子が凶刃に倒れたのは父親である自分に似てしまったからだと、気落ちした声で、同じ文脈で語られたのがボロボロに泣いてしまいました。2Dだからこそ、セリフとか声の演技が尚更響きますよね。

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このゲーム、父子に対して色んな描き方してくれるので素晴らしいです。逆に母親はほぼアレなんですけども…………。

・シクレス・デュート

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ロランルート進んだ時、まさかこの人までただのありふれた父親であることをお出ししてくるとは思わなくてダメージ喰らいました、このルート父親特攻がすぎる………。「子供たちが自由に生きられる世を守るために」、ハイサンドはみな着く職業も決まっています。父親であるシクレスどのにとって、それは自由とは程遠い、許されないものだったのでしょう。公国のため戦えと鼓舞しながらも、家族が、守るべき人々がその背後には居るのだと強く訴える姿勢が素敵でした。きっと部下にも慕われていたんだろうな…。最後にお父さんとしての言葉を遺して逝くのも切ないです。

・イドー・デルミラ
妄執のイドーさん、飛んだ時実はちょっと笑いました。
イドーはやっぱり真ルートでのことかな…。決して金だとか、そういう欲が動機ではなかったところが良かったですね。民を憂うことの出来た人。あの時のロランが立ち上がれなかった未来って感じ?ロランとは違って1人だったのが、こんな風に今までイドーを走らせちゃったのかなって思います。

・エグスアム・マーシャル
自信と才に溢れた人ですね。アートブックのコメントの"若手起業家"ってイメージがしっくりくる。ドラガンどのもなんですけど、エグスアムどのもセレノアのことを高く評価してくれてる人なんですよね。解釈一致(?)
エグスアムどの好きなんですけどただ一点だけローゼル族引渡し提案時の「今のウォルホートは鷹ではない」「死に群がる禿鷹に過ぎん」ってものすごい侮辱だけは忘れられないんですよね…初めて聞いた時絶句した……。これも高みを目指す彼自身と同じ場所まで来れるんじゃないかと思ったセレノアに対する激励的な意味合いもあるとは思うんですけど、侮辱は侮辱なのでもう頭カッとなるほどには怒りが湧いたんですよねー…。

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ところでエグスアムどの、声優さんの演技めちゃくちゃよくて喋り方がとても好きなんですけども最高なセリフの話しても良いですか??まずかなり冒頭の武術大会のソルスレイ生存エグスアムどのピンチ時ボイスなんですけど、エ「好敵手に出会えたことを感謝する」→ソ「私にはわからんね」→エ「ああ、理解せずとも良い。だがこの真剣勝負に水を指してくれるな!」のこのセリフに、馬が合わないソルスレイへの嫌悪と戦闘狂のようにテンション上がった声色がめっっちゃくちゃ良くてですね、みんな絶対この戦闘でエグスアムどのから殴って欲しい……。それからエグスアムセレノアルートの「…ふふ、この士気なら負けはせぬ」の"ふふ"のあとタメがめっっっっちゃいい。屈辱を感じてたことをこのタメに感じるの最っ高ですよ。

・ライラ・ビザークラフト
ライラさん、自分を持ってそうなしっかりした女性って感じで初見から結構好きだったりします。
けれど"女神に逆らうことは出来ない"。フレデリカルートで倒れる時の「せめて、もう一度だけ…」初めて聞いた時は女神に対してかと思ってたんですけど、そもそも1度も微笑まなかったのだからやっぱりお子さんにですよね…?大切なものの為ならいくらでも手を汚せる大人、まさにこの一言に尽きる愛情深くて飛び出すことの出来なかった弱い大人だと思えます。

・ソルスレイ・エンデ
私は熱心なウォルホート家シンパなので(?)屈辱の選択肢迫ってきたところでかなり殺意をみなぎらせていたのですがそれは置いといて。
立ち絵からすっごい悪人面ですよね…作中1のゲス顔目指したらしく納得……。

・カンセル・パレント
カンセルどの、とにかく真面目な人なんだろうなと思います。ハイサンドの治安維持部隊を担ってるだけあって職務に、女神の使徒としてどっしりとした在り方をしてるな〜と、多分物の道理も分かる良い人なんだろうな…。

・シモン・ウォルホート
シモンさま、セレノアくんをあのように育ててくれてありがとうの気持ちがかなり強いですありがとう…………。
セレノアの出自がああであろうと、確かに大切な愛すべき息子として接してるのが作中の会話からひしひしと感じられて嬉しい限りです。当主キラーパスはちょっと笑った。キラーパスすぎる。

・クラルス・ブロッカ
ルートによっては味方になったり敵対したり、勢力外の商人であることがよくわかる立ち位置で面白かったですね。

・ジェロム・ライズミ
どうして仲間になってくれなかったんですか……!!!!!!!!!!!!そりゃ族長さんだしあのローゼルの村から離れられないだろうけどさ〜〜〜アートブックに最初は仲間になる予定だったと書いてあって尚更どうしての気持ち………!!!!

・ブッカー・ペイノース
ユニットとしての話になっちゃうんですけども2回行動が強すぎる…追っ手として来た時なんか部下まで2回行動するから……ソルスレイの下にいただけあって地味にいやらしく強いですよね………。

・ルーフー・タイラント
一貫してこの人も"傭兵"としてブレない人だなと思います。金になるならなんでもやる、けれど命まで掛けるのは割に合わない。去る時もあっさりとしていて傭兵〜!もしウォルホート家がお金持ちだったら雇えちゃったりしたのかも。

・ネコちゃん
猫派に優しすぎてトライアングルストラテジーがさらに好きになってしまった話。猫ちゃんごとに声がちょっとずつ違うんですよ…!?最後にようやく見つけたネコちゃんはハイサンドの君でした。ありがとうネコの手記〜〜〜〜!!!クスッと笑えちゃいます。

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5周もずっと楽しくプレイできた素敵なゲームでした。スクエニさん素晴らしい作品をありがとうございました!




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