血が不得意な医学生

「医学部なんだ~。じゃあ血は大丈夫なんだね。」
と、初対面の方にはよく言われます。(医学生を除く)

そのたびに、「血が大丈夫かなんて考えたことなかった…」と、戸惑ってしまう私なのです。

小学生で医師を志した時は、町で働くかかりつけのお医者さんを想像していました。ほのぼのとした雰囲気ですね。

そもそも医療ドラマをみたことがなかったので、外科医の手術で、血が流れている様子は想像できなかったのです。(今も想像できない…)

その後、医学生になったら解剖実習があることや、研修医として色んな科をまわるため、血を見る機会があることを知っても、その頃には「医師になる」というより「医学部に入る」ことに必死だったので、血が大丈夫かどうかは、そこまで問題ではなかったです。

それ以上に、「この成績で医学部に入れるのか」という方が深刻な問題でした…

ですから、いざ医学部に合格して、「血が大丈夫なんだね。」と言われると、困惑してしまいます。(しかし、血が本当に無理な人もいるんだろうな…)

そもそも、軽い怪我での血ならまだしも、大出血で倒れている人を見て、平常心を保てる人なんているのでしょうか?

私はきっと保てないです。

でも、そんなパニックのなかでも、対応していく技術を医学部の6年間で学んでいくのだと思いますし、やってやろうと思っています。

私はまだ血が大丈夫かなんて分からないけど、得意だとしても不得意だとしても、その技術を自分のものにする覚悟を持って医学部に入りました。


先週から大学が始まりました。

構内の至るところに、白衣やスクラブを着た医療従事者の方々、臨床研修を受けている上級生がいる空間に、圧倒され続けました。

私も将来、その世界に入っていくのだと、少しずつ医学生になった実感がわいてきました。

まだまだ慣れないことばかりで大変な日々ですが、楽しんでいます。

また面白いことがあれば、記事にしてみますね😊

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