「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」感想 

 先日ドンゼンを見てきたので、いろいろ感想を語りたい。まだ未視聴の方はブラウザバックをしてほしい。

  • 全体の感想

  • 良かったところ(一番のお気に入りは名乗りシーン)

  • 微妙なところ(別にVSでもなくていい。あのキャラが…)

  • まとめ

全体の感想

 面白かった。ゼンカイパートの「柏餅」を渇望し息子を売る父親や、闇「柏餅」を密造、流通させる主人公などブラックネタが刺さる。ドンブラパートではタロウが離れたあとのリーダージロウ率いるドンブラザーズが描かれていて、様子の変わったメンバーに寂しさを感じるも、やはりドンブラがまた見れることに興奮した。
 その面白かったところや良かったところについて次に書きたい。

良かったところ

 先にも書いたが薬物「柏餅」だろう。テレビ本編でも柏餅の話はあったが(作品中でも「ネタ被り~!?」などのメタ発言多数)、登場人物の増加によるさらなる面白さを感じる。
 まず息子を売る父親だ。あれはまずい笑。ゾックスに捕まり、柏餅を渇望するシーンの迫真の演技がさらに薬物に溺れた父親を強調していてよかった。それ以降ハカイザーとして登場し続けるのだが、人間の状態でそのシーンをとることで事態の深刻さが際立つ。クスリ、ダメ、ゼッタイ

 ジロウ率いるドンブラザーズだが、リーダーが変わることでメンバーの様子が変化するというなんとも言えないリアリティが良かった。タロウを中心として縁ができていたチームでもあったためタロウの穴は大きいんだなぁ…

 そして今回もジロウがヒール役を演じる。人格統合果たしたのにも関わらず相変わらずのムーヴには安心すら覚える(これについては後述)。
 ヒールジロウや金や成功で天狗になっているメンバー(かつての上司を顎でつかう雉、親譲りのイケメン好きを発揮するオニ、俳句の読めない教授、真っ当な暮らしをしているイヌ←そのままでいてくれ)にモヤモヤする一方で、それが解決したときのカタルシスが良かった。
 
 今思えばリア充になることで様子が変わる人間組と変わらない人外組の対比が描かれているのかもしれない。
 
 そして今回一番のお気に入り終盤の名乗りのポーズシーンである。本編終盤でも名乗りシーンはあり、扇子を振り上げるドンモモ、それを支えるオニを中心とした各々のポーズというおなじみ(?)のものである。しかし今回のポーズは全員(脳人とジロウは覚えてない…)がドンモモポーズをとっていた。
 これには「タロウをリーダーとするドンブラザーズ」から「各個人がドンブラザーであるドンブラザーズ」という意識の変化なのではないかと思っている。脳人とジロウに関してはDVD(勿論特典付きの方)を予約しているので届いてから確認したい。

微妙なところ

 一番のポイントはVSでやる必要なくない??というストーリーだ。今回の作品では ゼンカイパート→ドンブラパート→共闘パート の3部構成になっている。ゼンカイパートの初めではせっちゃんの「前回の~」のセリフがあり、ドンブラでは「てーれ♪、てれー♪、てーれー♪」と、各あらすじカットが入るためパートの区切れが明確だ。
 それによりゼンカイの続きとドンブラの続きを連続して見てる感じが強く、VSというキャラ同士の絡みが共闘シーンでしかない。

 もっとゼンカイの狂気とドンブラの狂気を混ぜた危険なストーリーが見たかった。前作のゼンカイVSキラメが焼肉したとの噂(というかせっちゃんの今作の説明)を聞いているので不満である。柏餅中毒になるハルカや雉野の暴走とか、ソノイのキャラ崩壊、翼も好きだけど柏餅に夢中になってしまうor柏餅に浮気されてキレるソノ二とかみたかったなぁ。
 なぜか「カラフル」と「どんぶら」が融合してしてしまいそこをゲートとしてドンブラの世界にカシワモチワルドが侵入。それを防ぐためにいない介人の代わりにゾックスも侵入。みたいな導入でもよかったのに。
 記憶のないタロウは中毒になってもカシワモチ王に対抗してそう。「柏餅は旨いが、食べ物はみんなで食べた方がもっとうまいぞ」とか「20点。愛がこもってない」とか言いそう。
 そして来訪した介人組とタロウでドンブラ組を旨い柏餅で味方陣営に引き込みカシワモチワルドを撃退。巨大化してロボ戦。というのが理想。
 
 ここまで書いて思い出したがロボ戦なかったじゃん…

 あとソノイが死んだことに納得いかない。赤い液体を吐くシーンはシュールで好きだけども、そのせいでひっそりとソノイ死亡しているところに疑問が残る。別にタロウの復活はゼンカイ含めた謎の復活汁でもよさそうだし、あの世界ならいくらでも復活方法がありそうである。
 そもそもタロウは重度の怪我とかでもよかったのではないか…

 最後にジロウの扱いだ。本編でも不遇な扱いだったが自力で人格統合を果たした。そこでパワーアップかと思いきやなし。そして今作では統合verで登場しているのだが、性格的な成長はあまり感じられない上、光ジロウのときのような元気キャラじゃない分愛嬌が無くなってしまった。そのため余計にヒールに磨きがかかっている。
 役者の雷蔵さんは個人的に好みなこともあるので、続編がまた作られるのであれば、是非良い扱いをしてほしい。ドンブラザーズの一員としての良い扱いではなく野心家らしい扱い(例えば全力タロウに匹敵するパワーアップとか)を希望。

まとめ

 私がドハマりしたドンブラの続編。ゼンカイとのコラボなのに活かしきれてないと思える展開ではあったが大変面白かった。ソノイの死亡やジロウの
不遇に納得しきれていないので続編で救ってほしい。ただ続編出しすぎて電王の二の舞だけは勘弁。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?