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中学受験 集団?個別指導?

親御さんA
「先生、今、うちの子○○○(ある集団塾)に通わせているのですが、個別指導塾の方がいいですかね〜。。。」

親御さんB
「○○○(ある集団塾)か個別指導で迷っていますどちらに通わせるべきでしょうか。。。」

などなど、授業の際によく質問されます

正直、難しいです
答えに困ります

どちらも、良いところ・そうでないところがあるからです

ですが、質問された以上は答えなければなりませんし
自身のこれまでにの経験を通して得た知識や考えを踏まえてお答えさせていただいております。
その一部ですが書いていきたいと思います。

あくまでも、私見ですので

集団塾について part1

①教材が素晴らしい
②仲間やライバルができる
③情報
④多くの対策授業がある
⑤模試、確認テスト、対策試験などが多くある
⑥講師が多い
⑦自習室など施設がしっかりしている
⑧合格実績がある
⑨行き帰りまで安心

【①教材が素晴らしい】

各進学塾には素晴らしい独自のカリキュラムを持っており、そのカリキュラムに沿って勉強していけば中学受験突破に必要な学力や精神を身につけることができると思います。
復習・演習もこなすことでさらに知識や力の定着につながりやすいと思います。

【②仲間やライバルができる】

集団塾は、能力別・志望校別にクラス分けがあるのがほとんどです。
(クラス分けテストもあります)
友人を含め、他の生徒やクラスの生徒と競うことになると思いますので、負けず嫌いの生徒はやる気が出て成績も伸びやすいでしょう。
塾には本当に様々な生徒がいるのでやる気に火がつく可能性もあるでしょう。
塾友もでき、教えあうことで普段の勉強の質か上がるでしょう。

【③情報】

やはり情報は大事でしょう
ネット上には様々な情報が散らばっています。
ですがどれが正確で不正確かわかりません。
特に受験のような中身が分からないものならなおさらです。どの情報もよく見えてしまい、あれもこれも...となりがちです。
集団塾ですと実績は言うまでもなく過去問や問題傾向など公表されていない情報をたくさん持っています。

【④多くの対策授業がある】

学校別などの対策授業は多いのは明らか
(個別指導でできないわけではないが)
春・夏・秋・冬・直前だけでなく、弱点克服や更なる演習をしてハイレベルを目指すようなオリジナルの講座もあったりする。

【⑤模試、確認テスト、対策試験などが多くある】

これも対策授業と同じでしょう。
普段の授業や演習の成果を確認し、弱点・苦手分野の克服ができます。
→きちんとやり直しをこなせば成績が安定し、必ず報われることでしょう

【⑥講師が多い】

レベル・進達度によってクラス分けがあり、それぞれのクラスに担当の講師がついているので、どんクラスであってもカリキュラムに沿って授業が行われる。
また、個別指導だと講師の数はそれほど多くはないので、合わない講師の場合、変更できないことが多い。

【⑦自習室などの施設がしっかりしている】

集団塾は大手ではなくても教室が豊富にあるため、空き教室を利用し自習室としての利用が可能。
もちろん、専用の自習室はあっても時期によって満席となることもあり、そのあたりは空き教室が役に立つだでしょう。
個別指導は上記のような準備はなかなか難しいかと思います。

【⑧合格実績がある】

これは言うまでも無いでしょう
人数も多いですし、校舎も複数ある等々、多くの理由で当然だと思います。

【⑨行き帰りも安心》

集団塾では送迎バスがある所もあります。
また、帰宅時は講師が最寄りの駅まで集団で送ってもらえるので安心ですよね。
さらに、駐輪場などにも講師を配置して安全を確保している所もあります。
個別指導ですと、親御さんの送り迎えもしくは1人での通塾・帰宅になってしまいがちです。

集団塾について part2

①授業についていけなくなる
②合わない講師でも変更できない
③志望校の傾向にあった授業内容ではないことが多い
④質問しにくい・したくても出来ない時がある
⑤集団がゆえに集中力出来ないことがある
⑥クラス分けされているので上位クラスとの差が縮まりにくい現状がある

【①授業についていけなくなる】

集団だと授業内容や速度などが決まっているのでついていけなくなり、おいていかれることになる。
(カリキュラムが決まっていたり、誰か一人に速度などを合わせられない)
分からない箇所が多くなり、自信がなくなり塞ぎ込んでしまう可能性があります。
本来は質問すべきなのに、せずに帰ったりしてしまい負の連鎖となってしまいます。
集団授業だと講師も生徒一人一人の不安や理解度の把握は難しいこともあると思います。

【②合わない講師でも変更できない】

どうしても相性はあります。
この先生は面白いので授業も楽しく受けやすいと言うのは大事なポイントだと思います。ですが、講師はクラスや科目ごとに担当が決まっているので簡単には変更できなでしょう。メリットでありデメリットでもありますね。

【③志望校の傾向にあった授業内容ではないことが多い】

これはデメリットとは思いませんが、多くの親御さんはどうしても志望校にあった授業や対策をして欲しいという想いがあります。これは仕方がないとも思います。俗に言う、【顧客のニーズに合ったものを提供する】と言うやつですね。ですが様々な幅広い力をつける必要があるのも譲れません。難しいですね。

【④質問しにくい・したくてもできない時がある】

授業終わりは質問の列ができるほど多くの生徒がやってきます。
その列を見て諦めてしまう生徒もいるでしょう。また、こんな質問して恥ずかしい・怒られるのではないかと考えて質問せずにそのまま放置してしまう生徒もいます。その場の雰囲気にのまれてしまい消極的になりやすい生徒もいますので、お子さんの性格の見極めも必要でしょう。

【⑤集団がゆえに集中できないことがある】

集団=多くの生徒がいますので、勉強に集中できないということが起きます。
塾でできた友人との楽しさから授業中や自習中に会話が増えてしまいます。
また、帰宅時に寄り道したり、早く塾が終わった時はどこかで遊んで帰ってくることも出てくるでしょう。
メリハリをつけて一緒に勉強できる友人であり良きライバルが見つかると良いですね。

【⑥クラス分けされているので上位クラスとの差が縮まりにくい】

これは一言で言うと、【演習量の差】になってきます。
塾のテキストには様々なレベルの演習問題があり、☆などのマークで難易度が示されているのを見たことがあると思います。
上位クラスは授業後に【☆☆☆☆☆】の演習問題をやるように言われたり、もしくら宿題として出される。中〜下位クラスは【☆☆☆】までの問題をやるように言われます。
上記のことを言われた中〜下位クラスの生徒は【☆☆☆】までの演習しかやりませんので、いつまでも上位との差が縮まりません。
何が言いたいか。指示されてことしかやらなくなり、自分でこのレベルはいらないと線を引いていしまうのです。もちろん中には、自分で更なる演習問題をやり、「解いてみたのですがあっっていますか」などと質問にやってくる。このような生徒はその後大きく化ける傾向にあります。少なくないです、たくさんいます。

個別指導について

①集団塾のフォロー、プラスアルファ指導が可能
②苦手分野の克服ができる
③生徒一人一人にあった授業が可能
④クラス分けがなく、授業レベルの幅が広まる
⑤焦らずゆっくり、自分のペースでできる
⑥時間の融通がきく
⑦いつでも始めることができる
⑧志望校に絞った授業が可能
⑨集団塾にない質

【①集団塾のフォロー、プラスアルファ指導が可能】

集団塾に通っていて、ついていけない・思うように成績が伸びない・結果が出ないや先取り・プラスアルファの演習がしたい生徒にはメリットがあると思います。また、塾の授業で分からない箇所の解決や模試などの試験の復習もできます。

【②苦手分野の克服ができる】

弱点分野(教科)・苦手分野(教科)がある生徒は、そこの部分だけを集中的に指導してもらえます。

【③生徒一人一人にあった授業が可能】

生徒一人一人、悩みや望みが異なります。集団ですと、そこの部分を細かくケア出来ない現状があります。個別になると、生徒と親御さんと話し合い、どのような内容で授業を進めていくかをすり合わせるところから始まります。また、進達状況をみながらや親御さんの希望も含めて、その都度カリキュラムを改定して進めることが可能です。

【④クラス分けがなく、授業レベルの幅が広まる】

もちろん個別ですのでクラス分けなどはありませんし、クラス分けテストもうありません。ですので、生徒のレベルに合った授業をしながらも、演習もそれなりのレベルまで行います。また、集団塾のようなレベル指定はありません。私の場合は、生徒それぞれにこのレベルまでは求めるというのを決めていますし、他の生徒や集団塾の生徒に引けを取らないようにしていくよう心がけています。

【⑤焦らずゆっくり、自分のペースでできる】

【⑥時間の融通がきく】

⑤と⑥を同時に。
集団の場合は決まったコマ数でカリキュラムを消化していかないといけなく、置いていかれる可能性があります。正直、集団で教えていると、全員にきめ細かな対応をしたくてもできないのが現状でした。個別指導の場合は生徒の理解度をみながらも、遅れを取らないように進めることができます。また、都合が悪くなってもすぐに振替の対応やオンラインに切替えることもできます。過去の生徒には、旅行先で授業を受ける生徒もいました。私も、出張先から授業をしたこともあります。

【⑦いつでも始めることができる】

個別指導は講師や塾のタイムスケジュールに空きがあればいつでも始めることができます。過去に10月から、「◯◯中学を受験するから、ここの国語をなんとかして欲しい!」という生徒さんもいました。個別指導は使い用途は多様で柔軟ャだと思います(思いたいです)。

【⑧志望校にあった授業が可能】

⑦で述べた生徒もそうですが、ある程度目標が定まっている生徒さんの場合、目標に向かった指導カリキュラムで進めることができます。もちろん、ご両親も含めて面談し方向性を決めていきます。学校の問題傾向によっては演習する必要のない分野があったりしますので、軽く触れる程度で先に進めることもできます。例えば、文法や詩が出ない学校なのに、そこにあまり時間をかける必要はないと考えています。目の前の生徒のために最短で目標に向かうためには何をすべきか、親御さんの望む方向性で進めていくべきとも考えています。この辺が個別指導の強みかもしれませんね。

【⑨集団塾はない質】

⑧と同様、最大の強みかと思います。やはり個別指導塾に来られる生徒さん・親御さんのお話を聞いていると、集団での不安(塾自体や講師の不満ではなく)を抱えて来られる方が多いように思います。個別指導ですと、質をもとに量を伴わせることで合格への最短ルートを提供できると考えています。


以上、ざーっと集団塾と個別指導塾についての特徴や考えを書いてきました。
もちろん、誰もが考えている・分かっているようなものもあったかと思います。

強調しておきたいのは、どちらが良いとは言い切れません。
もちろん、子供の向き不向きもあります。

きちんと、お子さんとどの形態の塾が良いかを話し合って、一番勉強しやすい環境を用意してあげることが大事だと思います。

中学受験ら生徒・子供1人で乗り越えれるものではありません。ご両親の協力や支えがないと合格は実現しないと私は考えています。

この記事が塾選択のほんの小さなきっかけにでもなれたら幸いです。

長くなってしまいました、最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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