Manchester City u21所属の選手について

始めに

お久しぶりです。
自己紹介欄にそういえばマンチェスターシティの事を書くとか言いながら全く書いていなかったことを唐突に思い出したため書き始めました。
ただトップチームの現状は言わずもがな今季もかなり良い感じの成績を残しています。
タイトル云々よりもペップが退任した後の方が怖いですが、今回は昨季に比べて低迷も低迷を極めているmanchester city u21の行方不明(失礼)選手について色々調べたのでそれを発表する形になります。
興味ない方はスルーしてください。
なお情報に関してはtransfermarktとX(旧Twitter)で見かけた有志などによるコメントなどを簡単にまとめたモノになります。

1人目
CB:マックス アレイン(Max Alleyne)

1人目がCBのマックスアレイン選手です。2005年7月21日生まれの18歳。出生地はブリストルというイギリス南西に位置する地域でマンチェスターからかなり離れた場所にあります。そんな彼は2021年7月に現在の価値で180万€(約3億円弱)を支払いサウサンプトンアカデミーからマンチェスターシティu18に加入しています。参考までに現在の市場価値はおよそ50万€(約8100万円)程度だそうです。
昨年7月には無事にu18からu21に昇格しており、今季からはu21でのプレーがメインとなるはずでした。
しかし蓋を開けてみれば散々な成績に。8月12日に行われたプレミアリーグ2ディヴィジョン1(以降PL2と略)第1節、H(ホーム)トッテナム戦ではフル出場したものの、チームは5失点無得点と大敗。昨季圧倒的な成績を残した王者の強さその影を潜めました。
続くA(アウェイ)フラム戦ではチーム初のゴールが生まれるも2失点を喫して敗北。3節Hアストンヴィラとの試合では4対4という激闘の末引き分けに終わるなど、僅か3試合で1得点11失点という目も当てられない成績を残しています。
そんな最悪とも言える状況で迎えた第4節のAニューカッスル戦ではようやくチームでの連携も生まれたのか4得点無失点でチーム初勝利を掴むことに成功しました。このまま波に乗って行けるかと思われた第5節Hチェルシー戦ではまたもフラム戦と同様、2対1で敗北。第6節のウェストハム戦では2対2と引き分け、第7節Aダービーカウンティ戦では4対2で敗北。さらに第8節のAアーセナル戦では終了間際にゴールを決めて何とか3対3の引き分けに。そして12月に行われた第9節、Hクリスタルパレス戦で3失点という成績を残したことが決定打になったのか、以降彼は一度もベンチ入りすらすることなく現在まで出場無しが続いています。
怪我の可能性も囁かれていますが、彼についてXで調べると「プレーが軽い」といったコメントもある一方でCWC(クラブワールドカップ)に召集されるレベルにはペップのお気に入り選手だとする報道もあることから、可能性としてはトップチームの練習に参加しているために出場機会が無いとも考えられます。
が、それにしても12月から3月までおよそ3か月の間、一度も出場機会が無いのはやはり怪我orプレースタイルの問題の可能性の方が高いと思われます。
※余談ですが、28万フォロワーを抱えるファンアカウントが「マンチェスターシティはシーズン終了後、(フェネルバフチェに所属する)フェルディ・カディオグル (Ferdi Kadıoğlu)を獲得する」と投稿した際には彼かチームのファンと思われるアカウントが引用で「3000万£+マックスアレイン+マハマドゥスソホをくれ」と投稿しています。


2人目
CB:ジャマル バプティスト(Jamal Baptiste)

2人目、こちらもCBのジャマル バプティスト選手です。こちらの選手は23年9月にウェストハムu21との契約が満了になったタイミングでマンチェスターシティが獲得した選手となっています。そして5日後には12月末までCFG(シティ・フットボール・グループ)内のロンメルSKというベルギー2部のクラブにレンタルされることが発表されました。その後11月まで全く出場機会はありませんでしたが、11月25日に行われた第13節、Hパトロ・アイスデン・マースメヘレン戦でようやく15分という短い時間ながらも移籍後初出場を果たしています。そして12月9日に行われた第15節、RECスラン戦では試合こそ2対2の引き分けに終わったものの。移籍後初のスタメン&フル出場を経験し18日の第16節、リールセ・ケンペンゾーネ戦でも味方CBの負傷により前半終盤から試合終了まで出場機会を得ていました。
しかし、このままレンタル延長かと思われた矢先にu21へ帰還。契約上の問題だったのでしょうが、残留できていればチームの中心として活躍できたのかもしれません。
u21への帰還後はやはりというか何というか出場機会0となっており、2月には昨年7月、運転中に1分間笑気ガスを吸ったとして罰金刑をくらうなど呆れてモノも言えない状態となっています。
文面から判断すると①6月末にバプティストが亜酸化窒素中毒でリハビリ治療→②7月7日の運転中に笑気ガスを吸って罰金刑という感じでしょうか。
7月はまだウェストハムu21所属時のためシティと直接的な関係はありませんが、だとしても”ピッチ外で問題”を抱える選手と契約を結ぶことがいかに面倒なことになるかを表しているかと思います。
1人目で紹介させていただいたアレインとは違い、こちらは正直救いがない感じにも思えますけどね…。

3人目
DMF:イサイア ダダ マスコール(Isaiah Dada-Mascoll)

ここからは中盤のポジションを主とする選手の紹介になります。
イサイア ダダ マスコール選手は2006年5月24日生まれの17歳、生まれもマンチェスターということで、まずは青を選んでくれて?ありがとうという感じですが(笑)
そんな彼は2014年に8歳でマンチェスター シティのアカデミーに加入し、以降は順調にステップアップを重ねてきました。主にアンカーを主戦場とする彼ですが、一応CBでもプレー可能なようです。
しかし今季はここまでPL2の第1節から第3節にいずれもフル出場して以降、全く音沙汰がありませんでした。
そこで調べてみると、どうも彼は大怪我をしていたらしく、また怪我体質という点も考慮されているのか現在まで出場機会をほぼ得られていない状況となっているようです。
補足しておくとこのアカウントは公式ではないので念のため

そんな彼ですが、Instagramを確認するとトレーニングに参加できているシーンが確認できることから今季は無理をさせずに来季に向けて復活のための準備をさせるか、出場するにしてもシーズン終盤も終盤の1から3試合程度で状態を確認するのではないでしょうか。いずれにしても公式が投稿している彼の得点シーンを見るとヘディングが強く打点が高いことがうかがえるため、同年代の中ではかなりフィジカルなど身体的能力に優れた選手であると予想されます。また怪我だけはしないように来季に向けて頑張ってほしい所です。
※4月3日追記
4月3日A.M.3:00(日本時間)に行われたFAユースカップ準決勝のブリストルシティu18戦で昨年8月以来のベンチ入りを果たしました!!!

4人目
OMF:ダリオ サルミエント(Darío Sarmiento)

この選手に関しては現状、どこで何をしていて今どのような状態なのかが全く分からない選手です。最後の公式戦出場となったのが21年10月末。加えてInstagramも昨年7月末を最後に投稿が止まっているため何の情報もありません。
ダリオ サルミエント選手は21年7月に500万€(現在の価格で約8億円)エストゥディアンテスからマンチェスター シティu23(当時の表記)へ加入すると、7月には22年6月末まで現在リーグを席巻しているジローナ(当時2部)へのレンタルが決定しました。そこで彼は9試合2ゴールという何とも微妙な成績を残していますが、実はこの頃から怪我で離脱することが多く、実際に21年11月から22年2月、そして22年2月から4月まで筋肉の怪我でチームを離れており、以降一度もベンチ入りすることなくシーズンを終えました。
レンタル終了後、再度ジローナへのレンタルも囁かれましたが、次に彼が行くチームとなったのはウルグアイにあるこれまたCFGのクラブであるシティ・トルケというチームでした。しかしここでは1試合も出場できないばかりか、かなりの大怪我を負ったらしくそのまま残りの期間をリハビリに費やす運びとなってしまいました。
transfermarktでは既に彼から負傷を示すマークが外れているため怪我自体は抱えていないと思われますが、3月29日で21歳になることからu21の出場機会すら得ることができず、更に最後の実戦出場から2年以上が経過した今、いつまた怪我に襲われるかもしれない点などからレンタルさせようにもできない事情があったのでしょうか。
いずれにせよ何とか復活を果たしてほしい所ですね…。
※transfermarktではRWGで登録されていますが、今回はMFの選手として紹介しています。

5人目
CF:ウィル ディクソン(Will Dickson)

母国語表記にするならWilliamになりますがそこはどっちでもいいです。
ちなみにこの選手は怪我で離脱しているのかトップチームの練習に参加しているだけなのかはたまた別の問題を抱えているのか、私には分かりませんでした。情報求む
2004年11月25日、リヴァプールで生誕した彼は2015年、11歳の時にマンチェスターシティへ加入しています。21年7月にはユース→u18へ、翌年にはu21へと順調にステップアップしており、昨季はPL2で21試合出場8ゴール2アシストを記録するなど公式戦38試合出場18ゴール3アシストという成績を残しました。オフには2027年6月末までの契約延長を手にしています。
そして迎えた23-24シーズンはアレイン選手編でも書いた通りまさかの船出に。ディクソン自身も1から3節までフル出場していたものの1ゴールも決めることができない(おそらく)悶々とした日々を過ごします。しかし23-24シーズン、リーグ戦チーム初勝利を手にしたニューカッスル戦では2ゴールを記録するなどし、ようやくエンジンがかかって来たかのように見えましたが、続く5節チェルシー戦はノーゴール、6節はベンチ外を経験し、7節のダービーカウンティ戦では僅か7分の出場に終わると(ノーゴール)、以降一度もベンチ入りすることなく現在にまで至っています。Instagramを確認すると出場機会を得られていなかった自身の誕生月には写真を投稿していますが、それ以降は一切の音沙汰がありません。一応自分の足で歩けていることから、日常生活に支障をきたすレベルではないモノの試合に出場できるレベルではない怪我を負っている可能性も否定できません。
怪我なのかあるいは戦術など現場における問題なのかは知る由もないですが、果たして今季中にまた彼を見ることはできるのでしょうか。年齢的にもおそらく来季はレンタルor完全移籍が濃厚ですが。

6人目
RWG:カイキー(Kayky)

正式名称はカイキー ダ シウヴァ チャガス(Kayky da Silva Chagas)というそうです。2003年6月11日、海に面したブラジルの都市・リオデジャネイロで生まれた彼は、21年8月にフルミネンセからマンチェスターシティu23に加入するとPL2で13試合出場6ゴール4アシストを記録するなど、その年のリーグ制覇に大きく貢献しました。また22年2月13日のプレミアリーグ第25節Aノリッジ戦ではマフレズに代わって後半終盤から出場するなどPLデビューも果たしています。
22年8月にはプリメイラ・リーガ(ポルトガル1部)に所属していたパソス・デ・フェレイラに加入しますが、そこでは公式戦9試合、僅か271分の出場にとどまると、冬の移籍期間でマンチェスターシティに帰還します。
そして1月には故郷であるブラジルのバイーアにレンタルされますが、そこでなんと靭帯断裂という大怪我を負ったことでレンタルを終了しマンチェスターシティu21に戻ってきました。
現在はリハビリとトレーニングに専念しているらしく、復帰時期こそ不明となっていますが、今年3月5日にはトレーナー?が横につきながらエアロバイクを漕ぐ様子をInstagramに投稿しており、徐々にですが状態をあげて試合に出るための身体をつくろうとしていることがうかがえます。

終わりに

いかがでしたか?今回色々調べてきたことを簡単にまとめてみましたがシティはそもそも特にアカデミー所属選手の怪我にまつわる情報をほとんど発信しない傾向にあるため、イングランド在住の人間ならともかく国外に住む私たちに入ってくる情報は必然的に数が少なくなります。そのためXなどSNSを活用して有志の人間が投稿している僅かな情報を頼りにするしかありませんが、そもそも海外のアカデミーまで追っている人自体がかなり少ないのも、情報発信がされていない要因の一つになっているのだろうとは思います。
あとは単に若い選手たちに関する過度な報道を控えることで彼らを守っていると見ることもできるのかもしれませんね。
需要があるかはさておき、アカデミーからあがってくる選手もペップが就任したことや人材育成など様々な経過を経てフォーデンやパーマー(現チェルシー)など有力な選手が出てくるようになりました。
これを機に若く才能の塊である彼らに少しでも興味を持ってもらえる人が増えたのなら、トップチームだけでなくアカデミーも応援している一ファンとして嬉しいことはありません。
逆にこの文章を読んでアカデミーに寧ろ興味を無くしたという方がいらっしゃれば本当に申し訳ありません。私の力不足です。

それでは!ここまで読んでいただきありがとうございました。

リンク(文章中のものも含め、すべて2024年3月18日閲覧)

https://www.mancity.com/


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