Instagramの広告で見かけた漫画が面白かった件 一迅社刊『悪の華道を行きましょう』(原作:真冬日・イラスト&漫画:やましろ梅太)
はじめに
今回はピッコマなどの漫画アプリやサイト経由ではなく、Instagramで流れてきた広告から見つけた面白い作品です。
元々Instagramはマンチェスターシティに所属する選手(トップ・アカデミー問わず)の日常や契約について知ることができる手段の1つであったことから、主に閲覧用としてストーリーなどを見ていました、完全にストーカーのそれ。
その中で今回見つけたのが、現在一迅社でコミカライズ版が連載されている『悪の華道を行きましょう』です。ちなみにゼロサムオンラインと言うWEBサイトでも読むことができます。気になった方は最後にリンクを貼っておくのでぜひ読んでみてください。
これまで転生モノや悪役令嬢モノは他のジャンルと比較してあまり読んでいませんでしたが、読んでみるとやはり面白かったですね。食わず嫌いという言葉があるように、”読まず嫌い”は損だと改めて実感しました。
あらすじ
結婚式の最中、前世の記憶がよみがえったとある女性。自分が今いる場所は乙女ゲームの世界で、ヒロインを散々苛め抜いた挙句、醜い中年男の元に嫁がされる悪役令嬢だということ。
この悪役令嬢、元は王子の婚約者で名をセレスティーヌと言う。しかし王子は、ヒロインに心を奪われてしまった。自らの地位が脅かされると考えたセレスティーヌはヒロインを排除しようとするが、子供じみた嫌がらせはすぐに発覚し、黒い噂が絶えない下品で色ぼけじじいである宰相の元へ嫁ぐことになった。
初めて宰相の姿を見た時は「ガマガエルそっくり」とまで思っていたが、その姿を改めて見たセレスティーヌは何故か悪くないと思うように。前世ではイケオジが好きだったこと(枯れ専の自覚あり)がよみがえったのか、彼の事を寧ろ良いとすら思うようになったのだ…と言うものです。
ネタバレ含む感想
乙女ゲームの中のセレスティーヌと言うより、前世の記憶を持ってセレスティーヌとして生きているため、身体はセレスティーヌ・思考は前世と言う構図になっています。
宰相様も最初は王子に言われるがまま、婚約者であるセレスティーヌをイビリ倒してやろうと考えていたそうですが、彼も彼で、セレスティーヌが好きになっていたんですね。
「いくら金を使っても良い。目に触れない所なら恋人を作ることも我慢する。だからどうか私から離れて行かないでくれ」と跪く姿は、面白さと同時に愛おしすら覚えます。それに対して彼女も「私は旦那様一筋ですわ」と何の躊躇いもなく彼の頬を摘みながら応えています。
その後、とある屋敷で行われた晩餐会?では無事にヒロインと結ばれた…と思っていた王子がまさかの失脚。国の真の実力者が誰なのかを知ること無く去る王子とヒロインが最後に見せる醜い姿はまさに滑稽としか言いようがありませんね。
別のお話では宰相とセレスティーヌがとある田舎の孤児院にも顔を出しています。大半の子供たちはセレスティーヌに対して好意的な態度をとる中、とある少年だけは何故か反抗的な態度を取り続けています。そんな少年に対してセレスティーヌは「施された分、私に何倍にも突き返してみなさい。私たちがお金を出すのはあなたたちの未来に先行投資をしてるだけ」と述べ、彼は後に…。
一方で宰相は当孤児院で横行していた子供の売却に手を染める院長を捕らえるなどしており、段々と彼の実力者ぶりが明らかになっています。
セレスティーヌも宰相の行いには気が付いており、一見するとどこにも異常が無いように見える子供たちを見ただけで現状を瞬時に把握しているため、観察眼が非常に高いことがうかがえます。
「栄える悪は自分たち夫婦だけで良い」これは名言ですね。言葉の上っ面を取るのであれば自分たちが悪い商売を行って反映すれば良いと言うように聞こえますが、実際のところは全くの逆でしょう。
つまり、悪のための悪になるということで、誠実に生きている人たちからすれば味方と言える存在になろうということですね。
世直し系悪役令嬢…初めて読みましたが本当に面白かったです。現在ピッコマで1日1話ずつ読み進めているので、毎日読み終えた後は23時間後をとても楽しみにしながら1日を過ごしています。
今回のマンガに関する感想は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
参考サイト(2024年8月21日閲覧)問題があれば消します
https://ncode.syosetu.com/n3244cr/
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