ちょうどよい

「ちょうどよい」という言葉でございますが、
最近拝読した本では、
あまりよろしくない状況の時などに
あえて使うのがよろしいことが書かれておりました。

確かに、そもそも全てのことに
良い悪いというものは必ず備わっているものではございません。
勝手に判断しているだけに過ぎないのでございます。

しかも、人間はよく考えて判断しているように見えて、
実は、気づかないうちに感情に合わせて考えを選んでしまっております。

そして、当たり前のことですが、
否定的な目でものごとを探しますと、
否定的なものばかりが目につくものでございます。

すると、ますますよろしくないことばかりに気がまわり、
またよろしくないことばかりを見てしまうという
負の連鎖に陥ってしまうでしょう。

こういったことを打ち破るために、
肯定的な見方をして肯定的な言葉を発するのもよろしいですが、
ちょうどいいと、より現実的な肯定をするのもよろしゅうございます。

ちょうどよいのがちょうどよいという言葉がございます。
いい加減が良い加減でもよろしいです。
均衡という考え方もなかなか勘違いされるものでございますが、
ちょどよく釣り合いを取れることが優れていらっしゃることございまして。

完全栄養食なんて話もございますが、
その人に必要な栄養は、
その人の生活や健康状態や様々な要素で変わるものでございます。
都度都度変わるはずのもので、
それらに合わせて食事を工夫されることこそで
栄養が完全に足りて、余計なものを取らずに済むのでございます。

人間の頭では、
単純にこれさえあればといったことを
つい求めがちになってしまいますが、
よくよく観察して、
それに応じて相応しいようにすることこそが
たいせつなのでございましょう。

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