暑過ぎて季節感が狂う
近年の夏の暑さはすごいものがございまして、
わたくしの子どもの時よりも
10℃近く気温が高いのではないでしょうか。
日本も亜熱帯になったとも言われますが
その昔は夕方に夕立なんてものがございましたのに、
数年前から線状降水帯と言われるような
スコールのような雨が降るようになりました。
一昔前の東南アジアの国はこんななのかなと
汗をかきながら生活しておりますが、
田舎の友人から夏祭りの様子の写真が送られてきて
もう、そんな季節かと驚きながら
違和感を感じました。
子どもの頃の夏の記憶に夏祭りがございますが、
その頃感じていた夏の暑さと
近年暑さが違いすぎて、
同じ日本であるはずなのに別の国のような
同じ夏であるはずなのに何か別の季節のような
そんな不思議な感じを覚えたのでございます。
そもそも北国生まれの自分にとって
絵本や文学で目にする植生や季節感は
同じ日本でも何処か別の国か別の月のことに感じておりました。
生活と季節感はとても密接で、
暦に沿って生活を変えていくのも
そぐわない感じがしておりましたが、
近年は特にそぐわなく感じ、
それが当たり前過ぎて
季節のものというのは
消費を促すための宣伝でしかないような印象を受けておりました。
夏祭りと言われても、
今の時期にやるという肌感覚ではないのでございます。
何か別の、ひょっとしたらある意味罰ゲームのような
なぜわざわざこの酷暑でやる必要があるのかというような思いを覚えるのです。
大昔から気温は一定ではなく、
それは暑くなったり寒くなったりしたものではあるでしょう。
時代時代によって気温差による雰囲気の違いはあるでしょう。
それに合わせて季節ものの内容も変わったり無理にでも維持したりということもあるでしょう。
ただ、幼少の頃の季節感はその人の季節感になって、
それが判断の基準となっているものなのかなとぼんやり思ったのでした。
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