ヤモリちゃんと私の2日間

月曜、赤ちゃんと支援センターへ行こうと家を出た。
赤ちゃんを抱えて鍵をしめようとすると、真下にヤモリ(イモリ?)が…。
かなり驚いた。
私はヤモリが苦手だ。
私の実母がヤモリ・イモリが大の苦手で、その影響からだろう。
独身時代、畑の裏の安アパートに住んでいた時に家の中にヤモリがいた。
出勤前だった。
遅刻しちゃう、でも、家の中にヤモリがいるまま会社は行きたくない!なんとか退治せねば!
その時、絶叫して「あ゛~!!結婚したい!1人ではムリ!」と本気で思った(笑)
殺虫剤を、私自身もヤモリも死ぬほどシューシューふりかけた。
さすがの量に、ヤモリは亡くなってた。
私も死にそうなほどだったので、除湿器をかけて、出勤した。
その日の夜は怖くて震えた。


さて、月曜日に話を戻そう。
多分、ヤモリは玄関にしっぽがひっかかっている様子。
とりあえず、赤ちゃんをチャイルドシートに乗せて、車のドアを開けっ放しにした。
赤ちゃんには「ちょっと待っててね。ヤモリちゃんと戦ってくる」と告げた。
本当は迷った。ご近所さんに助けてもらおうか?でも、こんなこと頼めない。
私もさすがにいい大人だ。

『家の中に入りませんように』と願いつつ、玄関の中にあるホウキを取り出す。
ホウキを手にして、ヤモリを追っ払う!
なんとか、ホウキで払った。
ヤモリは玄関から1メートルほど離れてくれた。
この日はとても暑い日。
ヤモリは死んでるのか?生きてるのか?
微動だにしない。
自分が飲む用の水筒の水をヤモリにかけた。

『ヤモリちゃん、死んだなら死んだで弔うから。生きてるなら、どこかへ行ってください!』と願った。
赤ちゃんの元へ。
母の死闘を見たからか、ケタケタ笑っていた。
支援センターへ。

1時間半ほど経って戻ると、ヤモリは同じ場所にいる。
『え?死んだの?どうなの?』

とりあえず、赤ちゃんを部屋へ。
大きな空のペットボトルに水をいれて、生死不明のヤモリちゃんに目一杯水をかける。

「ヤモリちゃん!死んだなら弔う、生きてるなら、せめて電柱の方まで行ってくれない?私ね、母親がヤモリが苦手だったから、私も苦手なんだ。ごめん。だから、達者で暮らしておくれ!」と結構な大きさの声で訴えた。

夜、夫の帰宅を外で待つ。
ヤモリちゃんは見当たらない。
『あ、どこか行ったのね』
安堵した。

火曜日の午前中、ヤモリちゃんが!!
『え?戻ってきたの?いや、昨夜、暗がりだから元々いたのかな?』

お昼頃帰ってくると、あれ?
『あれ、位置が変わってる…動いている…生きてる?』
生きてるようだ。
またも、水筒のお水をかけてあげた。

「達者で暮らせ!せめて、電柱のところまで行って(離れて)おくれ!」と再び声をかける。

果たして、今日(水曜日)はヤモリちゃんはいるのか!?

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